2017年11月12日、テレビ朝日系列で映画『シン・ゴジラ』が地上波初放送されました。TVision insights(東京都港区、代表取締役 郡谷康士
https://tvisioninsights.co.jp/ 以下TVision)では『シン・ゴジラ』放映中の、毎分視聴質を計測。どのシーンで人々がテレビの前に滞在し、テレビの画面を注視していたかを解析・数値化しました。
[画像]■『シン・ゴジラ』毎分視聴質/個人全体
最も視聴質が高かったのは、蒲田でマンションをなぎ倒すシーン
最も視聴質(VI値×AI値)が高く、たくさんの人がテレビ画面に釘づけになった(注視された)のは、蒲田に上陸した巨大不明生物が、子どものいる家族がまだ残るマンションをなぎ倒すシーン(番組開始19分)で、視聴質2.30。次いでラストシーンが2.26、3番目は巨大不明生物が呑川新橋を遡上するシーン(開始14分、上記図表(1))で2.25となりました。
なお、品川で第三形態に進化した際(開始27分、図表(2))の視聴質は2.20、鎌倉上陸時(開始56分)は1.86でした。
ヤシオリ作戦の視聴質は圧倒的に高い
ゴジラを凍結させたヤシオリ作戦(開始2時間3分~11分)で最も視聴質が高かったのは、東京駅周辺のビル群を用いたゴジラへの攻撃(開始2時間5分)で2.13。無人在来線爆弾による攻撃時(開始2時間8分)は1.93、ついに同作戦が成功し、東京駅付近で完全に沈黙した時(開始2時間11分)は2.05でした。
ヤシオリ作戦の直前から視聴質はぐんぐん上がり、この9分間の平均視聴質は1.96 と全体の中でも非常に高い数値となりました。
登場人物別では尾頭ヒロミさんが強かった!
インターネット上で大きな話題を呼んだ泉修一(松尾諭さん)のセリフ「矢口、まずは君が落ち着け」(開始1時間21分、図表(3))の視聴質は1.63を記録。
その他、主要登場人物別で最も視聴質が高かったのは、ファンの間で人気の高い尾頭ヒロミ(市川実日子さん)初登場シーン(開始13分)で、視聴質は1.87でした。次いで安田龍彦(高橋一生さん)が、巨大不明生物と放射性物質の関連を認めたシーン(開始40分)が高く、1.84となりました。
『シン・ゴジラ』毎分視聴質詳細はこちら→
https://tvisioninsights.co.jp/news/2017/600/
TVisionでは視聴質に関するニュースを様々な角度から発信しておりますので、今後もご期待下さい。
データについて
■視聴質を示す数値
・VI値(滞在度=Viewability Index)
テレビの前に人が滞在している度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い。
・AI値(注視度=Attention Index)
テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。
■データの収集方法
関東800世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだKinectセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、視聴者の表情、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測しています。2015年6月より計測スタートし、2017年8月現在、地上波6局7チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。
■注釈
・本データは、毎分ごとの視聴質を計測したものです。
・小数点3位以下は四捨五入しています。
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