ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
9月18日に放送された第36回「武士の鑑」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第36回は、謀反を企んでいるとして畠山追討をすることになり、鎌倉の兵と畠山の兵が戦うという回でした。
深まる北条時政(坂東彌十郎さん)と畠山重忠(中川大志さん)との対立。りく(宮沢りえさん)を信じる時政は、源実朝(柿澤勇人さん)の下文(くだしぶみ)を得て御家人を招集します。三浦義村(山本耕史さん)、和田義盛(横田栄司さん)、稲毛重成(村上誠基さん)らが集い、対応を協議します。一方、手勢を率いて鎌倉を目指す重忠。板挟みとなった義時(小栗旬さん)は、政子(小池栄子さん)、時房(瀬戸康史さん)らと事態の収拾を図ります。そんな中、父・義時を心配する泰時(坂口健太郎さん)は、、、というストーリーでした。
SNSでは義時と重忠の一騎打ちに対し、「すげぇ胸熱な一騎打ち」、「神回」、「最高の殴り合い」といったコメントが殺到しました。そして、このシーンの直後に重忠の死が明かされると、「完全に畠山ロス」、「大志くん、本当に素晴らしい畠山重忠をありがとう!!涙が止まりません」といった称賛が相次ぎ、「畠山重忠ロス」が広まりました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時41分で、注目度は81.1%でした。義時が時政に「しばらくおとなしくしてもらう」と凄むシーンからでした。時政が前に出ると反発が強まるので謹んでいただきたいと強い口調で言います。時政は恩賞の沙汰はやらせてもらいたいと願うが、義時は首を横に振りそれも許しません。義時が全て自分が蒔いた種だと言うと、時政は大きな声で笑いだします。そして、義時に「見事じゃ」と言い立ち去るシーンまで注目されました。義時対時政という親子間の対立が注目されたのものと考えられます。
二番目に注目されたのは、20時26から27分で、注目度は80.7%でした。義時と重忠の一騎打ちのシーンです。お互い刀を落としてしまい殴り合いになり、その後激しい攻防を繰り返します。最後に、重忠は義時を殴ると首に剣を突きつけ、叫び声を上げながら剣を振り下ろします。その剣は義時の顔の真横の地面に刺さりました。重忠は笑みを浮かべて立ち上がり、義時は口を震わせているシーンまで注目されました。SNSでもコメントが相次いだように義時と重忠の壮絶な一騎打ちだったため注目されたものと考えれます。
注目度が一番低かったシーン20時04から05分で、63.3%でした。重忠がちえ(福田愛依さん)の頬を触って「行って参る」といい、覚悟を決めたように出発するシーンです。ちえが深く頭を下げ、顔がアップになるとオープニングが始まります。重要なシーンでしたが、オープニングという事で注目が集まらなかったものと考えらえます。
注目度が二番目に低かったシーン20時00分で、66.9%でした。時政のもとに三浦兄弟、義盛、稲毛重成が集まっているシーンです。時政が畠山一族を滅ぼすと伝えると義村はあっさり従いますが、義盛は複雑な様子を見せます。こちらも重要な話をしているシーンではありましたが、番組開始直後のため注目が集まらなかったものと考えられます。※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というTVISION独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。
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