ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
9月11日に放送された第35回「苦い盃」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第35回は、実朝(柿澤勇人さん)が結婚に対して不安を抱いている中、政範(中川翼さん)の死を巡り北条と畠山の対立が深まるという回でした。
源朝の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也さん)のいとこ・千世(加藤小さん)が鎌倉へ到着します。政子(小池栄子さん)らが出迎えますが、愛息・政範の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえさん)は失意に沈んでいました。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇さん)が畠山重忠(中川大志さん)の嫡男・重保(杉田雷麟さん)への疑惑をりくに告げます。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された義時(小栗旬さん)は、父・時政(坂東彌十郎さん)に、、、というストーリーでした。
Twitterでは歩き巫女役でサプライズ出演をした大竹しのぶさんについてのツイートが多く、「大竹しのぶ」が一時、国内トレンド8位になりました。「大竹しのぶさん、凄すぎる。誰だか分からん」、「大竹しのぶだったのかー!途中まで気がつかなかった」などシークレットキャストの登場に湧く声と、「いや、この予言不吉すぎる」、「実朝くん、マジで雪の日に出歩かないでね」など占いに対する声が続出しました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時24から25分で、注目度は80.6%でした。実朝が和田義盛(横田栄司さん)の家に遊びに行ったシーンです。実朝は義盛の家は落ち着くし、気兼ねなく話ができると安らいだ様子でした。義盛は実朝に「少しはハメを外した方がいい」と言い、実朝を占いがよくあたるという歩き巫女のところへ連れて行きます。歩き巫女の登場から、更に注目度が上がります。義盛がそれぞれの紹介を終えると、巫女の占いが始まり、一人だけ一月体を洗っていない者がいると告げるシーンまで注目されました。SNSでも話題になったシーンが一番注目されました。このおばば(巫女)は一体誰なのか。本当にサプライズ出演の大竹しのぶさんなのかと画面を注視したことが予想されます。
次に注目されたのは、20時35分で、注目度は79.3%でした。実朝がいなくなったことを八田知家(市原隼人さん)が盗み聞きをして、知るシーンからです。その後シーンが変わり、政子の元に実衣(宮澤エマさん)、時房(瀬戸康史さん)、大江広元(栗原英雄さん)が集まり実朝の行方と時政について話し合っているシーンへ。広元が時政にも実朝は見つからないはずだと話すと、政子は「あなたに言われると心が落ち着く」と言います。その発言に対し周りが変な空気になるシーンまで注目されました。今後の行方について真剣に話し合う中、政子の意外な感情が表現されたため注目されたものと考えられます。
注目度が一番低かったシーンは冒頭の20時01から03分で、62.4%でした。実朝が気に入った和歌が父である頼朝(大泉洋さん)が詠んだものとわかり、三善康信(小林隆さん)がその意味を教えるシーンです。政子は実朝に、不安なことがあるかもしれないが頼朝もそうだったのだと諭し、想いを歌にしてはしてはどうかと伝えます。その後オープニングが始まり注目度は最低となり、最後のナレーションでやや回復しました。オープニングの前後という事で注目が集まらなかったものと考えらえます。※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というTVISION独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクティッドTVの注視データを提供しています。