ニュースメディア運営などを手掛ける株式会社パズルピース(所在地:東京都渋谷区)は、自社ツイッターアカウントで新型コロナウイルスに関するニュースをツイートし、そのツイートアクティビティデータとNHKが発表した8月の新型コロナウイルス国内感染者数との相関について調査を行いました。
■感染者数とインプレッション数、URLクリック数には「正の相関」あり
ツイート数は8月1日~8月31日までで3,890件、インプレッション数の合計は547万9,392回、ツイート内URLクリック数の合計は13万1,089回でした。1日ごとのツイートのデータと、同じ日付の新型コロナ感染者数について相関係数を計測したところ、「インプレッション数」「URLクリック数」において、一般的に「正の相関がある」とされる「0.4」を上回る数値となりました。
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■感染者数と、その翌日のデータには相関は見られず
また、感染者発表の翌日、翌々日のデータとの比較も行いましたが、この比較では「URLクリック数」で「0.4」を上回る数値となりましたが、同日比較を上回る相関は見られませんでした。
■感染者数と、その前日のインプレッション数でもっとも高い相関係数となった
一方で、感染者発表の前日、前々日のデータとの比較では、同日比較を上回る相関係数となりました。前日のツイートアクティビティとの比較では「インプレッション数」で「0.678」というもっとも高い相関係数となり、前々日との比較でも「0.660」と同日比較を上回りました。
新型コロナウイルス関連ツイートへの関心が高まった日の、翌日、翌々日に発表される感染者数が増加するという傾向が見られました。
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逆に「URLクリック率」では、前々日との比較で「-0.674」という負の相関を示し、前々日のURLクリック数が下がると感染者数が増えるという結果となりました。
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今回計測したデータはただの数値でしかありませんが、ユーザーが身の回りで起きている感染者数の増減につながる事象を察知し、ツイッターにおける行動にいち早く移していることも考えられます。当社ではこのようなデータを利用した検証を今後も続けていきたいと思います。
参考:全データ