~ITサービス運用におけるワークフロー・インシデント管理・構成管理データベース(CMDB)連携をHinemosが高度にサポート~
NTTデータ先端技術(本社:東京都中央区、代表取締役社長:木谷 強、以下:NTTデータ先端技術)は、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos(R)」におけるServiceNow連携機能を強化し、2021年5月下旬より提供を開始します。
HinemosにおけるServiceNow連携機能は、IT Operations Management(ITOM)分野とIT Service Management(ITSM)分野でのServiceNowによるITサービス運用の一元管理、そして全体最適化を推進するものです。今回の機能強化により、統合運用管理ソフトウェアであるHinemosとServiceNowをシームレスに連携させることが可能になり、システム運用における人員の作業コストを低減し、運用プロセスの管理の効率化とサービスレベルの向上を実現します。
本追加・強化機能については、Hinemosサブスクリプションおよび、導入設計・構築支援サービスにて2021年5月下旬から提供を開始します。ServiceNowと共に導入を推進し、本製品において2025年までに500本の販売を目指します。
【背景】
昨今、企業におけるシステム運用は、クラウド利用、システム構成の多様化、運用プロセスと運用ツールが数多く存在することによる、利用者の作業負担やコスト面の課題がありました。これは、コロナ禍において限られた人員でサービスを維持するためのシステム運用上の課題でもあります。そのため、開発支援、維持運用も含め、システム運用の一元化が可能となるServiceNowに注目が集まっています。
その中で、システムの監視や業務フローを管理する運用管理ソフトウェアと、ServiceNowが提供するIT運用の可視化、健全化、最適化を実現するIT Operations Management(ITOM)や業務プロセスの標準化、自動化を支援するIT Service Management(ITSM)との連携が非常に重要になります。
NTTデータ先端技術が開発する統合運用管理ソフトウェアHinemosは、Hinemos ver.6.0よりServiceNow連携機能を先行して提供開始していました。そして、今回、IT Operations Management(ITOM)分野や、IT Service Management(ITSM)分野におけるITサービス運用の全体最適化にむけ、HinemosのServiceNow連携機能を強化し、2021年5月下旬より提供を開始します。
図:HinemosのServiceNow連携によるITサービス運用の全体最適化
【Hinemosの概要および特長】
Hinemosは、「収集・蓄積」「監視・性能」「自動化」の3大機能からなるエンタープライズシステム運用管理に必要な幅広い機能を備えた統合運用管理ソフトウェアです。サーバー機器やネットワーク機器、さまざまなアプライアンス装置、各種仮想化やクラウド環境に対して、あらゆる情報を収集・蓄積し、機器やサービスの死活状態の監視やパフォーマンス管理を行い、そして業務フローの自動化の制御といったエンタープライズシステム運用を支える機能をワンパッケージで備えています。
HinemosのServiceNow連携機能は、IT Operations Management(ITOM)分野や、IT Service Management(ITSM)分野において、ServiceNowを複数システムにおける統合コンソールの位置づけとし、Hinemosが個々のシステムの「収集・蓄積」「監視・性能」「自動化」を行いながらServiceNowとの橋渡しにより、ITサービス運用の全体最適化を実現します。
【追加・強化機能】
今回、HinemosのServiceNow連携機能に対し、次の機能を追加および強化しました。概要および特長は下記の通りです。
(1) CMDB※連携機能
CMDB連携機能は、Hinemosが自動的に取得・保持するCPUやNICといったデバイス情報、RPMパッケージやWindowsプログラムといったソフトウェア情報などの構成管理に必要な情報を、ITOM Visibilityの機能であるService Graph Connectorを使用することにより、ServiceNowのCMDBとの自動連携を実現します。これにより鮮度の高いCMDBの一元管理が可能になります。
(2) ワークフロー連携機能
ServiceNowのフローからHinemosのジョブネットやイベント取得など、双方向の連携を行う機能を提供します。これにより、運用プロセスの管理の効率化とサービスレベルの向上を実現します。ServiceNowのフローの中で、Hinemosを介してWinActor(R)のシナリオを含む業務フローを制御する事が可能になります。
(3) インシデント連携機能
これまで提供していたイベント、インバウンドイベント連携において、MIDサーバー(中継サーバー)経由での自動登録が可能になりました。これにより、エンタープライズシステムからServiceNowへのインターネットを介する通信を、MIDサーバー経由に集約する事が可能になりました。
HinemosのServiceNow連携機能強化により、Hinemosが収集・蓄積した構成情報をServiceNow上で確認ができ、Hinemosの監視・性能管理により発生したイベント・インシデントを自動連携し、それによる対処・復旧の自動化フローをHinemosの介在により実現する事で、ServiceNowによる統合的な運用をHinemosが全面的にサポートします。
本追加・強化機能については、Hinemosサブスクリプションおよび、導入設計・構築支援サービスにて提供します。
【今後について】
本追加・強化機能については、Hinemosサブスクリプションおよび、導入設計・構築支援サービスにて2021年5月下旬から提供を開始します。ServiceNowと共に導入を推進し、本製品において2025年までに500本の販売を目指します。
【ServiceNow からのエンドースメント】
ServiceNowは、この度NTTデータ先端技術が、「Hinemos」とServiceNowの連携機能をリリースすることを歓迎いたします。このServiceNowとの連携機能により、お客様が活用している既存システムとのデータ連携がさらに容易になることは、弊社が推進する「Platform of Platforms」のコンセプトに合致するものであり、この恩恵を受けて各種サイロ型システムの統合をさらに強化できるものと確信しています。
ServiceNowが提供するプラットフォームと、NTTデータ先端技術が有する圧倒的な実績、長年に培われた専門知識、およびノウハウを有する強力なエンジニアチームの支援体制により、お客様の働き方改革をさらに加速できることを期待しています。
ServiceNow Japan合同会社
執行役員社長
村瀬将思
【参考】
■「Hinemosソリューションセミナ 2021」の開催について
「Hinemosソリューションセミナ 2021」をオンラインで開催します。当セミナーの詳細は以下のサイトに掲載しています。
■Hinemosについて
Hinemosに関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しています。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosアライアンスの詳細情報などを掲載しています。
Hinemosポータルサイト(外部リンク):http://www.hinemos.info/
■ServiceNowについて
ServiceNowは企業全体の働き方を改革するという考えのもと、シンプルなタスクから、部門を横断する複雑な業務に至るまで、従業員の生産性を高めるデジタルワークフローを提供します。
具体的には、IT部門向け、従業員向け、顧客向けのワークフロー、そしてノーコード・ローコードでコネクテッドデジタルワークフロー開発により、業務プロセスの最適化・自動化や、従業員と顧客に新しいエクスペリエンスを提供します。これにより、企業や社会全体が創造性を発揮するための基盤(プラットフォーム)となることを目指します。
ServiceNowに関する詳細はこちらをご参照ください。:https://www.servicenow.co.jp/
※CMDBは構成管理データベースの略で、全てのITサービスに関する構成情報を格納するデータベースです。ServiceNowのCMDBではITサービスを提供する各構成情報は固有の構成アイテムレコードに格納され関係性を紐付けて管理します。
*Hinemosは日本、米国、中国におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
*ServiceNow、ServiceNowのロゴ、Now、その他の ServiceNowマークは米国および/またはその他の国におけるServiceNow、 Inc.の商標または登録商標です。
*WinActorはNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
【本件に関するお問い合わせ先】
■製品・サービスに関するお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
ソフトウェアソリューション事業本部
ソフトウェア基盤事業部
Hinemos担当
Hinemosお問い合わせページ
https://www.hinemos.info/contact