帝京平成大学薬学部は8月17日、中野キャンパス(東京都中野区)で「夏休み親子薬学教室」を開催した。これは、小・中学生の薬草や自然に対する関心を育むことを主旨として毎年行われているもので、参加者らは生薬素材のハーバリウムや漢方処方軟膏作りなどを体験。見慣れない生薬に触れつつ「漢方薬」がどのように作られるのかを親子で楽しく学んでいる様子が見られ、今年度も盛況を収めた。
帝京平成大学薬学部では毎年、中野区に在住・通学する小・中学生とその保護者を主な対象とした「夏休み親子薬学教室」を開催。夏休みの自由研究にも役立つイベントとして好評を博している。
まずは高松智教授から生薬(しょうやく)についての説明があり、その後、実際に生薬を使用して漢方薬・紫雲膏の調剤を体験した。
また鈴木達彦准教授の指導で、煎じ薬・抑肝散(よくかんさん)と六君子湯(りっくんしとう)の調剤体験や生薬標本を作成。参加者たちは普段見ることのできない生薬標本を興味深く観察し、漢方薬とその構成生薬の色、味、そして匂いなどを五感で感じていた。
そのほか、薬学部の教員と学生のサポートのもと、漢方の味見や生薬を素材にしたハーバリウムや万華鏡の作成、そして古来の伝統的な道具を用いて生薬を粉末にする薬研(やげん)体験が行われた。
さらに当日は天候にも恵まれたため、薬草園の見学も実施。身近な薬草に触れることができ、子どもたちのたくさんの笑顔が見られた。
(参考:帝京平成大学公式サイト内)
・8月17日(土)2024年度 薬学部「夏休み親子薬学教室」を開催しました。(2024.09.05)
https://www.thu.ac.jp/news/2024/240902-02
(関連記事)
・帝京平成大学薬学部が「夏休み親子薬学教室」を開催 -- 今年も多くの親子が参加し盛況を収める(2023.09.07)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-48456.html
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