サステナビリティ目標達成に連動した借入契約の締結について

 日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO:細沼 宗浩、以下、「NSG」)は、NSGグループのサステナビリティ目標に連動した総額239億円となる2件の借入契約を締結しましたので、以下の通りお知らせします。

1.実施の背景

 NSGグループは、サステナビリティへの取り組みは、環境や社会課題の解決、および事業の持続的な発展を両立させる重要な活動であると位置づけ、サステナビリティ活動を通じて社会と共に成長することを目指しています。
 なかでも気候変動対策をはじめとする環境問題への取組を最重要課題の一つとして位置付け、製造工程で発生するCO2の削減、再生可能エネルギーへのシフトに積極的に取り組んでいます。NSGグループが掲げる温室効果ガスの排出削減目標は、日本のガラス製造業として初めて「科学的根拠に基づいた目標」としてSBTイニシアティブ(SBTi)(※1)に認定されている他、世界で初めて水素エネルギーや100%バイオ燃料によるガラス製造実験に成功するなど、環境問題に対する積極的な取り組みを進めています。
 今般の2件の借入契約で設定されたサステナビリティ目標は、NSGグループの温室効果ガス削減目標、およびカーボンニュートラル達成目標に沿ったものであり、この達成を目指すことで、事業戦略の遂行とサステナビリティ推進の両立に繋げてまいります。

2.借入契約内容

(1)株式会社三井住友銀行(以下、「SMBC」)の支援による 「サステナビリティ・リンク・ローンフレームワーク」の策定及びSMBCをアレンジャーとするシンジケーション形式のサステナビリティ・リンク・ローン(以下、「本ローン」)の締結

[本ローン概要]
契約締結日 2023年9月27日
アレンジャー   株式会社三井住友銀行
貸付人 アレンジャーが招聘したシンジケート団
組成金額 総額163億円
借入期間 3年 / 4年(トランシェ別)
SPTs SPT①:Scope1,2のCO2排出量を2030年までに2021年比24.0%削減
SPT②:事業活動で消費する全電力における再生可能エネルギー由来の電力使用割合を2030年までに85%とする
*各年次ごとの目標値と実績値をアレンジャー及び貸付人が確認

 サステナビリティ・リンク・ローンは、借り手のサステナビリティ戦略と整合したSustainability Performance Targets(以下、「SPTs」)を設定し、貸出条件とSPTsに対する借り手のパフォーマンスとを連携させ、SPTs達成への動機付けを与えることで、環境的・社会的に持続可能な経済活動及び経済成長を促進し、支援することを目指すものです。
 本ローンでは当該認定に基づきSPTsを定め、達成への動機付けとして、SPTsの達成度合いに応じて金利条件が連動する貸出条件が設定されています。
 「サステナビリティ・リンク・ローンフレームワーク」は、国際金融業界団体のLMA(Loan Market Association)、LSTA(Loan Syndications and Trading Association)及びAPLMA(Asia Pacific Loan Market Association)にて策定された「サステナビリティ・リンク・ローン原則(2023年2月改定)」との適合性及び設定したSPTsの妥当性について、第三者機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)から「セカンドオピニオン」を取得しています。


(2)株式会社あおぞら銀行との「あおぞらESGフレームワークローン」に基づくポジティブ・インパクト・ファイナンス「あおぞらポジティブ・インパクト・ファイナンス」(以下、「本ファイナンス」)の締結

[本ファイナンス概要]
契約締結日 2023年9月29日
貸付人 株式会社あおぞら銀行
借入額 76億円
借入期間 4年
PIFにて掲げる  
KPIおよび目標
<CO2排出量削減率(2021年比)>
Scope1,2のCO2排出量を2030年までに2021年比24.0%削減
<再生可能エネルギー電力比率>
事業活動で消費する全電力における再生可能エネルギー由来の電力使用割合を
2030年までに85%とする
*各年次ごとの目標値と実績値を貸付人が確認

 ポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、「PIF」)は、借入先企業の企業活動が環境・社会・経済にどのようなインパクト(影響)を与えるかを包括的に分析・評価し、ポジティブなインパクトの進展・拡大ないしはネガティブなインパクトの緩和・抑制を継続的に支援することを目的としたファイナンスです。
 「あおぞらESGフレームワークローン」は、あおぞら銀行が2022年6月1日付で株式会社格付投資情報センター(R&I)より国際的な原則等に整合的である旨のセカンドオピニオンを取得した、借入先企業のサステナブルファイナンスの取組みを支援する制度です。また、2023年6月1日には、「あおぞらポジティブ・インパクト・ファイナンス」として、PIF評価実施体制が国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)の制定したポジティブ・インパクト金融原則(PIF 原則)に適合している旨のセカンドオピニオンを取得されています。
以 上

<参考>
(※1)SBTi(Science Based Targets initiative):
CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)及びWWF(世界自然保護基金)による共同イニシアティブで、気候変動リスクの低減に向けて企業に対し、科学的知見と整合した温室効果ガス削減目標の設定を推進しています。

株式会社三井住友銀行 ホームページ:
https://www.smbc.co.jp/hojin/financing/sustainable/kokusai/
をご参照ください。

株式会社格付投資情報センター ホームページ:
https://www.r-i.co.jp/rating/esg/sustainabilityfinance/index.html
をご参照ください。

株式会社あおぞら銀行 ホームページ:
https://www.aozorabank.co.jp/corp/sustainability/environment/achievement-2/
をご参照ください。


NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードやガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維、およびファインガラスです。

NSGグループのサステナビリティ活動指針について
NSGグループは、2019年に取得したSBT認証を2021年に見直し、2030年までのCO2の排出削減目標を2018年対比30%に引き上げた上で、2050年までのカーボンニュートラル達成にコミットし、この実現を目指しています。この新たな目標は、2022年5月にSBTiに認定されており、将来のカーボンニュートラルの達成に向けた、サステナブルな社会の実現に向け様々な活動を推進しています。


本件に関するお問合わせ先
広報部 Tel:03-5443-0100

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この企業の情報

組織名
日本板硝子株式会社
ホームページ
https://www.nsg.co.jp
代表者
細沼 宗浩
資本金
11,670,900 万円
上場
東証プライム
所在地
〒108-6321 東京都港区三田住友不動産三田ツインビル西館
連絡先
03-5443-9500

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