連日午前10時から午後8時まで。最終日は午後4時閉場。
『FACELESS #V.MARY』(素材:陶器。サイズ:高さ約40cm)
イエスキリストの母である『聖母マリア』をモチーフとしたFACELESSシリーズの胸像。
『WHERE I BELONG. #D』(写真は作品の一部)
(素材:ブロンズ、ターコイズの石。サイズ:高さ約28cm)
ユダヤ教、キリスト教の悪魔の1つ『アスモデウス』をモチーフとした立像。
新宿高島屋では、気鋭の彫刻家 山田耕太郎氏の初めての個展を開催いたします。
山田氏は、幼少の頃、テレビの人気ヒーローの人形を、両親からのすすめにより粘土で作ったことをきっかけに、自身の手による「ものづくり」が好きになりました。武蔵野美術大学に入学後は、鉄やステンレスの板を切り出し、磨き上げた作品を中心に制作。釉薬を塗って輝くように美しくなる陶器の魅力を新たに知り、陶器での制作が増えました。
さらに、ブロンズ作家でもある黒川弘毅教授から、ブロンズの鋳造から仕上げまでの工程を教わり、鋳造したばかりのブロンズを磨くことで、自身や他者が作品の中に映し出されることに魅了され、映し出される姿を眺めては自分が何者かを問い続けています。
『0』(素材:陶器、クリスタル<天然水晶>、ビスマス。サイズ: 長さ約60cm)
マシンガンをモチーフとした「0」シリーズ。持ち手部分などにはクリスタルを使い、銃としての機能を失わせることで反戦や平和を訴える意味を持たせています。
『FACELESS #BRAHMA』 (素材:陶器。サイズ:高さ約40cm)
ヒンドゥー教の神であり4つの顔を持つ『ブラフマー』をモチーフとしたFACELESSシリーズの胸像。
母方の一家がお寺だったことから幼い頃から多くの仏像に触れ、幼稚園・中学校・高校がキリスト教系だったことから、いつも「神」の存在を感じていたという山田氏。そこに端を発し、大学時代以降、題材の中心に据えることになりました。やがて、「神」「アイコン」とは何かを追求するようになり、鑑賞者によって、その存在や姿が異なるマリア像や銃といった“アイコン“を扱って精力的に制作しています。また、制作する自身の姿や鑑賞者を映し出すように、部分的に鏡面状態にしているのが、特徴のひとつです。国内外のミュージシャンとも親交があり、山田氏の作品を所有しています。本展では、陶とブロンズで作った新作約30点を展観致します。
※お問い合わせ先:新宿高島屋 TEL03-5361-1111(代表)