・会期:2020年7月16日(木)~8月3日(月)
・会場:日本橋高島屋S.C 本館6階 美術画廊X
机上の譽(H185×123×185㎝、アクリル板、木材、2019年)
このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは、藤田朋一展「扶桑國-ふそうこく-」を開催いたします。
藤田は主に3mm角の木材を使用し、格子組みという技法を用いて戦艦や宇宙船をベースに神社仏閣が入り交ざった独特の造型作品を制作します。
古来、日本人は神道に由来する自然・山岳信仰・八百万の神など有形無形問わずあらゆる対象に祈り(お詣り)をささげ、また仏教においては悟りを開いた解脱者を仏として祈って(お参り)きました。しかしながら、いつしか祈ることは争いを生み廃仏毀釈というカタチで神仏分離がすすみます。更に現代におけるこの「祈り」の行き過ぎた帰結点としての「争い」は潜在化されたところで加速し、テクノロジーが加わることでハイブリット化し益々人や国の分断を引き起こしています。
祈りとは、また祈ることを可視化した表現としての建築物とはなにか、藤田朋一がまさにいま世界中の生活様式が新たなフェーズへと進む今日表現としての作品の数々を一堂に展観いたします。
尚、本展では新作、戦艦「扶桑」の艦橋をモチーフにした作品(高さ180cm 幅60cm ほどのアクリル作品)も展示する予定です。
城の男(H150×300×200㎝、木組み、2018年)
■略歴:
1976年 千葉県生まれ。
1997年 飛騨国際工芸学園木工科卒業
2007年 個展(もみの木画廊/東京)14年まで毎年開催
2009年 個展(木之庄企畫/東京)
2012年 「シブヤスタイルvol.6、14年vol.8」(西武渋谷店/東京)
2013年 「ジ・アートフェアズ:+プリュス-ウルトラ006」(スパイラルガーデン/東京)
2014年 「C-depot principle」(銀座三越/東京)
2015年 「TENGAI2.0」天明屋尚企画(六本木ヒルズA/Dギャラリー/ 東京)
「池袋アートギャザリング」(東京芸術劇場ロワー広場作品展示)
2016年 個展 冬のアート・コレクション「木から生まれる物語~現代作家藤田朋一と県美収蔵作家のコラボ展示~」(千葉県立美術館)
「multilayer spiral 3人展」(iori production/東京)
2017年 個展「ちばぎんひまわりギャラリー企画展 藤田朋一展―木造の様式美― 様々な威厳(主催:千葉銀行)」(ちばぎんひまわりギャラリー/東京)
2018年 「MONOCHROME vol.2」(Gallery Art Composition/東京)
個展「ギャラリー・マルヒ企画展 藤田朋一個展「城の男」The Mai in the Castle」(ギャラリー・マルヒ/東京)
2019 年 「ブレイク前夜展-次世代の芸術家たち-」(六本木ヒルズA/D ギャラリー/東京)
個展「藤田朋一個展 机上の誉」(Gallery MUMON /東京)
【お問い合わせ】日本橋高島屋S.C.本館 TEL (03)3211-4111(代表)