□会期・会場:東京展=2020年7月22日(水)~28日(火)/日本橋高島屋S.C. 本館6階美術画廊
大阪展=2020年9月9日(水)~22日(火・祝)/大阪高島屋6階美術画廊
薄久保 香「COSMOS」H75.0XW75.0XD3.5cm 2020年 パネル・油彩・混合技法
□出品作家案(50音順・敬称略):石黒賢一郎 植松 琢磨 薄久保 香 梅沢 和木
風間サチコ 菅野 猛 北川 宏人 北野 謙 近藤 智美 坂本 友由 田島 大介 野又 穫 橋爪 彩 林 茂樹 牧田 愛 村松 英俊 明和電機
元田 久治 山口 英紀 山本 大貴 山本 雄大 山脇 隆
山脇 隆「万屋 大黒天」H52.0XW40.0X30.0cm 2018年(2020年改修)
ミクストメディア
このたび高島屋では、気鋭の現代アーティストたちによる近未来都市をテーマにした企画展「Metropolis 2020」を開催いたします。
ちょうど現在の私たちが位置する時代の都市を舞台にして描かれたSF作品『ブレードランナー』や『アキラ』など、映像の巨匠たちが数十年前に夢想した未来予兆の世界に時代は既に追いつき、皮肉なことにそれらフィクションを超えるようなリアルが今この瞬間に現実の世界で起こっています。
本展は今夏に開催を予定されていた東京オリンピック・パラリンピックに照準を合わせて企画した展覧会でありましたが、新型コロナウイルス感染症“COVID-19”の世界的拡大によりオリンピック・パラリンピックが延期となり、企画当初とは異なる意味合いも俄かに帯びてきました。
田久治「Foresight:Edobashi JCT」H56.5XW75.5 2019年 リトグラフ(紙、インク)
IT化やグローバリゼーションによる社会の変革はかねてより大きく進行していましたが、近年はポスト・トゥルース、多様性と分断、AIの実用化とシンギュラリティー、持続可能な社会への志向の強まりなどが加速され、さらにそこにきて世界的な感染症拡大が発生したことによって潜在化していた様々な社会の歪みが露呈、また同時に連帯も生まれるなど、ねじれた世界の構図の中で、ポストパンデミックを見据えたニューノーマルを私たちは模索しなければならなくなりました。
植松琢磨「Lunar Museum」H35.0XW35.0XD32.0cm 2020年 ミクストメディア
しかし芸術家はどのような状況下であっても絶えず自身の表現を追求し続けていくことに違いありません。
この歴史的受難を共有する同時代のアーティストたちがイメージする“2020年”の都市の様相、そして帝都TOKYOのパラレルワールドを、ぜひご高覧ください。
牧田 愛「Metabolism 01971」H72.0XW72.0XD2.0cm 2020年 キャンバス、油彩、アクリル
【お問い合わせ】日本橋高島屋S.C.本館 TEL (03)3211-4111(代表)