「横浜焼・東京焼」はただ美しいだけでなく、花や猫、鳥、蟹など、職人の観察眼と手仕事により施された装飾が本物のモティーフと見紛うほど精緻にできており、まさに「神業」と呼ぶにふさわしい品々です。
横浜高島屋開店60周年記念
神奈川新聞社創業130周年記念
神業ニッポン 明治のやきもの
幻の横浜焼・東京焼展
■会期:9月25日(水)から10月7日(月)まで
■ご入場時間:各日午前10時から午後7時30分まで(午後8時閉場)
※最終日10月7日(月)は午後5時30分まで(午後6時閉場)
■会場:横浜高島屋ギャラリー〈8階〉
■入場料(税込み):一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
■主催:神奈川新聞社
本展では、横浜焼・東京焼の研究家であり国内随一のコレクターでもある田邊 哲人(たなべ てつんど)氏によって里帰りしたコレクションから精選した作品と、日本に現存する優品約150件が一堂に揃います。輸出品がゆえ日本国内に残存する作品が希少なうえ、制作過程や実態に謎が多い「幻の陶磁器」が約150件も揃うのは貴重な機会です。
展覧会構成
序章:横浜開港~「大日本」世界へ発信
第I章:万国博覧会デビュー~東京錦窯の誕生
第II章:宮川香山と井村彦次郎~横浜焼・横浜絵付のはじまり
第III章:輸出陶磁器の隆盛~東京焼・東京絵付の精華
第IV章:驚異の横浜絵付~陶磁器商・陶磁画工の台頭
序章:横浜開港~「大日本」世界へ発信
宮川香山(横浜美術館寄託)
「高浮彫牡丹二眠猫覚醒大香炉」
第I章:万国博覧会デビュー~東京錦窯の誕生
万国博覧会などへの出品を期に外国人に人気を博すと、ジャポニズムブームを巻き起こし横浜港から大量に輸出されました。横浜や東京で陶磁業に携わった人たちは最盛期で500を優に超え、互いに競い合った職人技によって外国人の好みの金彩や色絵技法を駆使した華やかな装飾、複雑な彫刻が施された作品が多数を生み出されたのです。
東京錦窯 松本芳延
「色絵武者文耳付花瓶」
第II章:宮川香山と井村彦次郎~横浜焼・横浜絵付のはじまり
宮川香山(神奈川県立歴史博物館寄託)
「高取釉高浮彫蟹花瓶」
井村彦次郎
「色絵菊花文楕円大皿」
第III章:輸出陶磁器の隆盛~東京焼・東京絵付の精華
新村留藏
「色絵花鳥文大花瓶(対)」
第IV章:驚異の横浜絵付~陶磁器商・陶磁画工の台頭
高坂藤右衛門
「色絵魚貝文茶器セット」
お問い合わせ先:横浜高島屋
045-311-5111(代表)