2012年第3四半期業績発表 見通しに沿った堅調な財務成績を達成

本資料は、米バクスターインターナショナルインクが2012年10月18日(米国現地時間)に発表しました2012年第3四半期の業績発表を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。日本で未承認の製品については英語表記のままとしています。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細は http://www.baxter.com をご参照ください。

2012年10月18日、イリノイ州ディアフィールド発


■新成長戦略への重点的な取り組みを反映した業績

バクスターインターナショナルインク(NYSE: BAX)は、2012年第3四半期の業績を発表しました。当期の純利益は前年同期の5億7,600万ドルから5億8,300万ドルに増加し、1希薄株当たり利益は1.01ドルから5%増加し1.06ドルとなりました。当期の決算報告には、オンコノバ・セラピューティクス社(Onconova Therapeutics, Inc.)との欧州におけるライセンス契約にかかわる税引後研究開発費4,500万ドル(1希薄株当たり0.08ドル)が含まれています。なお、2011年第3四半期の決算報告には、税引後費用4,800万ドル(1希薄株当たり0.08ドル)が含まれています。

2011年および2012年の特別費用項目を除く、調整後純利益は前年同期の6億2,400万ドルから1%増の6億2,800万ドル、調整後1希薄株当たり利益は1.09ドルから5%増の1.14ドルでした。これは見通しの1.12~1.14ドルに沿った結果となりました。

当期の世界売上は、前年同期と同等の35億ドルとなり、為替の影響を除外した成長率は5%でした。米国内の売上は、8%増の15億ドルでした。米国外の売上は、成熟した欧州市場の軟調な業績を中南米およびアジア・パシフィックの力強い業績が相殺し、5%減の20億ドルでした。為替の影響を除外した場合、米国外の売上は2%増加しました。

バイオサイエンス事業の売上は、前年同期とほぼ同等の15億ドルとなり、為替の影響を除外した成長率は5%でした。米国では、すべての主要製品群が2桁成長を達成しました。主として、血友病A治療薬「アドベイト」や「GAMMAGARD LIQUID」(静注用人免疫グロブリン)、血友病インヒビター治療薬「ファイバ」を含むその他の血漿たん白製剤、遺伝性肺気腫の治療薬の力強い成長が好業績に寄与しました。また、シノヴィス・ライフ・テクノロジーズ社(Synovis Life Technologies)の買収により、当期中に約2,000万ドルの増収がありました。米国外の一部の市場において、主に特定の血漿たん白製剤の購入時期に関連した入札の影響を受け、米国内の好業績が相殺されました。

メディカルプロダクト事業の売上も、前年同期と同等の20億ドルとなり、為替の影響を除外した成長率は4%でした。注射薬、麻酔製品、栄養製品の力強い成長とバクサコーポレーション(Baxa Corporation)の買収が貢献しました。買収による増収は、4,000万ドルを上回りました。

「当社の堅固な事業基盤は、医療に不可欠な製品群、世界で増加し続ける需要、当社の世界的なプレゼンスによって常に支えられています。また、力強い財務状態は、将来のさらなる成長に向け、イノベーションに投資し、新製品の開発を加速させ、新規事業開発の機会を追求するための柔軟性をもたらしています」と、会長兼CEOのロバート・L. パーキンソン・ジュニア(Robert L. Parkinson Jr.)は述べています。


■9ヵ月累計

2012年1~9月期の純利益は前年同期の17.6億ドルから4%増の18.3億ドル、1希薄株当たり利益は3.06ドルから8%増の3.29ドルとなりました。特別費用項目を除く、調整後純利益は前年同期と同等の18.2億ドル、調整後1希薄株当たり利益は前年同期の3.14ドルから4%増の3.27ドルでした。

世界売上は、前年同期の103億ドルから1%(為替の影響を除外した場合4%)増加し、104億ドルとなりました。米国内の売上は前年同期から6%増加し、米国外の売上は2%減少(為替の影響を除外した場合3%増加)しました。バイオサイエンス事業の売上は、前年同期から2%(為替の影響を除外した場合5%)増加し、46億ドルとなりました。メディカルプロダクト事業の売上は、1%(為替の影響を除外した場合4%)増加し、59億ドルとなりました。


■ハイライト

核となるポートフォリオの最適化、新製品開発の促進、事業開発の加速、および医療の質と医療へのアクセスの向上を目的とした事業提携など新たなビジネスモデル構築に向けた投資を通して、さらなる成長を追求しています。第3四半期には以下を含むさまざまな成果をあげました。

「アドベイト」の4,000単位製剤を米国において新たに上市しました。定期補充療法として「アドベイト」を3日毎に投与する患者さんを含め、多くの成人患者さんにとって単一バイアルによる投与が可能となり、利便性が向上します。

「BAX 326」について、米国食品医薬品局(FDA)へ生物学的製剤承認申請(Biological License Application, BLA)を行いました。「BAX 326」は、12歳以上の血友病B患者さんにおける出血時治療と定期補充を目的とした遺伝子組換え型血液凝固第IX因子製剤です。

在宅血液透析療法システムの最初の試験の被験者登録を完了させました。この試験では、デバイスの性能および安全性を評価し、米国の被験者24人が試験中、治療を700回受けました。試験データは、2013年に予定している「CE Mark」の承認申請に用いられます。

悪性固形腫瘍患者を対象としたモノクローナル抗体の第I相臨床試験において、治験薬の投与を開始しました。これは、先端的な生物学的製剤の研究開発を通して、オンコロジー領域のポートフォリオを拡充する当社の取り組みを反映するものです。この遺伝子組換え型の完全ヒト抗MIF(抗マクロファージ遊走阻害因子)モノクローナル抗体は、がん治療の新たな選択肢となる可能性があります。

欧州において、オンコノバ・セラピューティクス社(Onconova Therapeutics, Inc.)とリゴサチブに関するライセンス契約を締結しました。リゴサチブは、新規の抗腫瘍化合物であり、希な血液悪性腫瘍である骨髄異形成症候群を対象とする第III相試験、および膵がんを対象とする第II/III相試験が現在進行中です。

モメンタ・ファーマシューティカルズ社(Momenta Pharmaceuticals)との契約の下、当社として3つ目となるバイオシミラーの開発候補を特定しました。このバイオシミラーは、がん治療を目的としたモノクローナル抗体「M511」です。「M511」に加え、2012年にはこれまで、自己免疫疾患やその他の炎症性疾患を対象としたバイオシミラーの開発候補として、「M923」および「M834」を特定しています。モメンタ社との契約では、6件までのバイオシミラーの開発が可能となっています。

ブラジルにおいて、血友病A治療用の遺伝子組換え型第VIII因子製剤の政府の独占パートナーとして、当社が選ばれました。遺伝子組換え製剤を供給し、医療へのアクセスを拡大するため、ブラジル当局とともに契約の最終化に取り組んでいます。


■2012年第4四半期および通年の見通し

2012年第4四半期は、1.24~1.27ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)および為替の影響を除外した場合5~6%(加味した場合約3~4%)の売上成長を見込んでいます。

2012年通年は、前回発表の4.50~4.56ドルから範囲を狭め、4.51~4.54ドルの1希薄株当たり利益(特別費用調整前)を見込んでいます。また、為替の影響を除外した場合4~5%(加味した場合約2%)の売上成長を見込んでいます。営業活動によるキャッシュフローは、30億ドル以上を見込んでいます。


■バクスターについて

バクスターインターナショナルインクは、血友病や免疫不全症、感染症、腎疾患、外傷などに対する医薬品・医療機器を開発および製造販売し、患者さんの救命や生命維持に貢献しています。多様性に富んだグローバルヘルスケア企業として、医薬品、医療機器、およびバイオテクノロジーの専門技術を活用し、世界の医療の向上に寄与する製品を創出します。


■バクスター株式会社について

バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオテクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。


This release includes forward-looking statements concerning the company's financial results, business development activities and other collaborations, R&D pipeline and outlook for 2012. The statements are based on assumptions about many important factors, including the following, which could cause actual results to differ materially from those in the forward-looking statements: demand for and market acceptance risks for new and existing products, such as ADVATE, and other technologies; future actions of regulatory bodies and other governmental authorities; product quality or patient safety concerns leading to product recalls, withdrawals, launch delays, litigation, or declining sales; future actions of governmental authorities and other third parties as U.S. healthcare reform legislation and other austerity measures are implemented globally; additional legislation, regulation and other governmental pressures, which may affect pricing, taxation, reimbursement and rebate policies of government agencies and private payers or other elements of the company's business; product development risks, including satisfactory clinical performance; the company's ability to realize the anticipated benefits from its business development activities; inventory reductions or fluctuations in buying patterns by wholesalers or distributors; the impact of geographic and product mix on the company's sales; the impact of competitive products and pricing, including generic competition, drug reimportation and disruptive technologies; the availability of acceptable raw materials and component supply; fluctuations in supply and demand and the pricing of plasma-based therapies; the ability to enforce company patents; patents of third parties preventing or restricting the company's manufacture, sale or use of affected products or technology; the impact of global economic conditions on Baxter and its customers and suppliers, including foreign governments in certain countries in which the company operates; foreign currency fluctuations; and other risks identified in the company's most recent filing on Form 10-K and other Securities and Exchange Commission filings, all of which are available on the company's website. The company does not undertake to update its forward-looking statements. Financial schedules are attached to this release and available on the company's website.
本件に関するお問合わせ先
バクスター株式会社
コーポレートコミュニケーション部

TEL:03-6204-3680 

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組織名
バクスター株式会社
ホームページ
http://www.baxter.co.jp/
代表者
土本 匡明
資本金
393,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒104-6009 東京都中央区晴海オフィスタワーX9F
連絡先
03-6204-3600

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