岐阜聖徳学園大学はこのたび、岐阜県羽島郡岐南町と包括的連携協定を締結。4月20日に調印式を執り行った。同協定は、多様な分野で包括的な連携と協力関係を築き、活力ある地域社会の形成・発展や未来を担う人材育成など、地域社会に寄与することを目的としている。今後は公開講座の開催や学生のボランティア活動などを行っていく予定。
岐南町はこれまでも岐阜聖徳学園大学のさまざまな取り組みに協力しており、教育学部の教育実習や学校ふれあい体験(※1)、教育実践観察(※2)などを行ってきた。同大の学生団体「レクリエーション研究会」も同町で長く活動を行っており、子育て支援事業の1つ「Gさうす」(※3)の一環として「あそびすと+」を月1回開催しているほか、「インリーダー研修」のサポートを行っている。
2013年10月には、同町と「災害時等のボランティア派遣に関する協定」を締結。毎年実施している赤十字救急法短期講習会に参加している学生を派遣する体制を整えている。
このたびの協定は、多様な分野で包括的な連携と協力関係を築き、地域の課題に適切に対応し、活力ある地域社会の形成・発展や未来を担う人材育成など、地域社会に寄与することを目的として締結。下記の事項で協力する。
(1)まちづくり及び地域社会の活性化に関すること
(2)教育及び学習活動に関すること
(3)災害対応に関すること
(4)人材育成に関すること
今後は、看護学部の公衆衛生看護学実習や老年看護学実習についても同町に協力を依頼していく予定。また、岐南町まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会委員として学生が市政に参画するなど、双方各分野の資源を活かしてさまざまなプロジェクトに寄与する。
なお、今回の連携協定締結を記念して、岐南町役場で公開講座を開講。その後も岐南町中央公民館でさまざまな分野の公開講座を開講する予定となっている。
同大は「今後も地域から信頼され、地域の学生が集まる大学を目指していく」としている。
(※1)学校ふれあい体験
教育学部1年生を対象としたプログラム。附属小学校・幼稚園をはじめとする岐阜県内の幼稚園や小学校で子供たちと休み時間や給食を共にし、子供の生活や行動を観察。学校生活のさまざまな活動の体験を通して、教員がよりよい授業作りや学級作りを行うためにどのように学びの場の環境作りをしているかを体感的に理解し、教員の仕事の高度な専門性と責任の重さを認識する基礎固めを行う。
(※2)教育実践観察
教育学部2年生を対象としたプログラム。授業観察を通して教師の仕事や子供たちとの関わりを学ぶ。教師が授業をどのように構成しているか、その意図や実際の授業の様子を通して、学校で日々実践されている授業について考える。
(※3)Gさうす
岐南町の子育て支援事業の一環として行われている子ども教室。大学生や地域住民が講師となって、レクリエーションや昔からの伝承遊びなどを指導する。
●岐阜聖徳学園大学ホームページ
http://www.shotoku.ac.jp/
●岐南町ホームページ
http://www.town.ginan.lg.jp/
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