海外からも評価された、古き良き日本の原風景を、一枚の版画に描いた「川瀬巴水展」が開催されます。
江戸の浮世絵が衰退し、大正中期に、より優れた技法で渡邊庄三郎を中心として浮世絵を再興する運動が起き、新版画が誕生しました。
その、大正新版画が、今年100周年を迎えます。
大正新版画の流れの中で、大正から昭和にかけて活躍した、版画家・川瀬巴水は、
日本中を旅して、日本の原風景の多くを木版画に残しました。
没後60年経った今でも、日本をはじめ、海外からも、巴水の描く日本の原風景は高く評価され、多くのファンを魅了しています。
今回の展示では、無形文化財技術保存記録に認定された「増上寺の雪」をはじめ、
現代でも桜の名所として、にぎわいをみせる「小金井の夜桜」など、貴重な初摺りを含めた、約140点を展示。
なお、初摺りの60点あまりと、新版画の作家である伊東深水・吉田博など同時代の作家作品や、川瀬巴水のラベルを用いたオリジナルボトルの、地元酒造の日本酒や、グッズ等も販売。
会期中には、渡邊木版美術画舗代表取締役の渡邊氏や、国際新版画協会会長の鈴木氏による講演も行われます。
■川瀬巴水講演日程
〇「巴水ってどんな人、今なぜ巴水か」
日程:1月2日(月・休)午後3時~4時
講師:鈴木 昇
〇「新版画と巴水」
日程:1月5日(木)午後3時~4時
講師:鈴木 昇
〇「ギャラリートーク」(作品解説)
日程:1月7日(土)午後2時~2時30分、午後3時30分~4時
講師:渡邊 章一郎
〇「巴水から学ぶこと」
日程:1月8日(日)午後3時~4時
講師:鈴木 昇
〇「巴水と世界のつながり」
日程:1月9日(月・祝)午後3時~4時
講師:鈴木 昇
〇「今、巴水を知り、日本を知る」
日程:1月14日(土)午後3時~4時
講師:鈴木 昇
■講師プロフィール
〇渡邊 章一郎
・渡邊木版美術画舗代表取締役
・国際浮世絵学会常任理事
・国際新版画協会(I.S.A.)理事
・開運!なんでも鑑定団鑑定士
〇鈴木 昇
・ギャラリーヌーベル代表取締役
・国際新版画協会(I.S.A.)会長
・国際浮世絵学会会員
・日本民藝協会会員
・巴水とその時代を知る会顧問
■「川瀬巴水展」開催概要
会期:2017年1月2日(月・休)~1月16日(月)
会場:立川高島屋8階催会場(東京都立川市)
入場時間:午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)
※最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
入場料:一般税込800円、中学生以下無料、お着物を着てご来場の方は無料
主催:国際新版画協会(I.S.A.)/協力:渡邊木版美術画舗、ギャラリーヌーベル
後援:立川市教育委員会、巴水とその時代を知る会
【立川高島屋ホームページ】
https://www.takashimaya.co.jp/tachikawa/
【お問い合わせ】
立川高島屋
東京都立川市曙町2-39-3
TEL:(042)525-2111