筑波学院大学では、初年次教育をキャリア教育の一環ととらえ、フレッシュマンセミナーとして通年で多種の講座を開講している。 昨年開始した「スクウエアダンス」は効果が顕著であり、新年度も続行する。また、学生の将来ビジョンを明確にするため、つくば青年会議所の協力で、地域の若手経営者達とのセッションを行う。学校法人東京家政学院の創始者である大江スミの教育理念を解説する講座では、新年度はさらに学生が理念の語り部となる制度を構築する。
筑波学院大学(茨城県つくば市 学長大島愼子)は、初年次教育とキャリア教育の一貫性をはかり、昨年度からフレッシュマンセミナー(担当 金久保紀子准教授)として新たなカリキュラムを開始した。
新入生が大学で自主的に学ぶ習慣を身につけるため学習支援、メンタル支援、生活支援だけでなく、集団に配慮する行動、他人に配慮する心の豊かさ、そして本学で学ぶ意義を理解する講座と幅広い内容とし、新年度からは、更に、社会人としての自立を目指し若手経営者と交流する講座を導入する。
4月6日(水)のオリエンテーション時には、昨年に引き続き、一般社団法人日本スクウエアダンス協会(会長 沖吉和祐)および筑波スクエアダンスクラブの協力で、集団行動を学ぶスクウエアダンスを新入生が体験する。これは、スポーツレクリエーションでもある、アメリカが発祥のフォークダンスの一種であり、Caller の英語の指示に従って、多様な基本動作の組み合わせで踊るものである。大学では、学生が指示を守る、規律を守る、集団で行動することを学ぶ機会ととらえている。 昨年は約90分のスクウエアダンスを終了した新入生達の初対面同士のコミュニケーションに成果がみられ、その後のプログラムに例年よりも積極的に参加するようになり、秋の文化祭の計画や学生自治会である学友会の参加率も向上した。
9月26日(月)に開催されるフレッシュマンセミナーは、一般社団法人つくば青年会議所(つくばJC)の協力で、地域の若い経営者達と社会人の心構えや地域活性化について意見交換する。 筑波学院大学は、「つくば市をキャンパスに」して1年次、2年次に地域の自治体、企業、NPO等の活動に参加する必修科目があり、つくばJCの活動であるクリーン運動やライトアップ事業に参加している。 本年からは学生にとって近未来の若い経営者や企業幹部と意見交換することで、将来のビジョンをより明確なものとし、キャリア形成を考える機会とする。
10月20日(木)に予定される学校法人東京家政学院の創立者であり、筑波学院大学が継承しているKVA精神、すなわち知識(Knowledge)の啓発、徳性(Virtue)の涵養、技術(Art)の練磨の提唱者である大江スミの生涯と教育理念の講義は、日本人女子留学生の先駆けとして英国に学び、その後日本で家政学を築いた大江スミの国際的な視野と精神を、グローバル化がすすむ現代日本において如何に活かすかを伝える講座であり、同窓会である「光塩会」有志によるものである。 男女共同参画社会において、男子学生にとっても貴重な講義であり、学生の有志は翌年の文化祭で、来場者に大江スミの理念を紹介する役割を努める計画である。
▼本件に関する問い合わせ先
筑波学院大学 企画総務グループ
TEL: 029-858-4811
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/