第6回「つくばショートムービーコンペティション2019」が3月2日に開催され、北海道の高校生の作品「雪と、傘と、あの日の写真。」がグランプリに選ばれ、フランス・グルノーブルにおいて短編映画祭で上映されることが決定した。また、筑波学院大学学長賞は、さとういよ氏のアニメ作品で、スマートフォンに夢中の飼い主から構ってもらえない犬が、飼い主の注意をひくため、あるイタズラを仕掛け「ナクシモノはこっち」という思いを描いた心温まるストーリーにおくられた。
筑波学院大学(茨城県つくば市/学長:大島愼子)は、つくばからの文化発信と次世代の才能発掘を目指す第6回短編映画祭「つくばショートムービーコンペティション2019」(つくば市、筑波学院大学など主催)の最終審査が2日、つくば市吾妻のつくばイノベーションプラザで開催され、北海道札幌北高校放送局の高校生の作品がグランプリに、またアニメ作品「ナクシモノはこっち」が筑波学院大学長賞に選ばれたと発表した。
これは、筑波研究学園都市50周年を記念して、つくばからの文化発信と、次世代の才能を発掘することを目的とし、つくば市と筑波学院大学が共催で開始したもので、今年6回を迎え、優勝作品はつくば市の姉妹提携年であるフランス・グルノーブルの屋外短編映画祭で特別上映され、筑波学院大学より航空券が贈呈された。
今回は19都道府県から、前年より29作品多い151の応募作品があり、その中から最終審査に残った9作品が上映され、最終審査は、観客審査員50人と一般客に対して、10分以内の実写やアニメなどの9作品が次々に上映された。
映画「奇跡のリンゴ」「忍びの国」などで知られるつくば市小田出身の中村義洋監督が審査委員長を務めた。今回からは新たに、昨年市内に茨城スタジオを開設したアニメ制作会社「ウィットスタジオ」によるアニメーション賞が設けられた。
中村監督は応募作品について「去年辺りからいい作品が増え、今年はさらに安定し、いい作品がすごく増えた」と評価した。グランプリ作品に対しては「映像に対する愛を感じた」と話し、「浴びるように映画を見てきた時代を思い出した」などと語った。
また、大島愼子筑波学院大学学長は「学長賞の作品は、犬が人の愛情を欲しさに自分の存在をアピールすることを描いており、作者の犬への愛情がにじみでて心温まる作品である」と語った。
この「ナクシモノはこっち」は、観客賞も受賞している。
※審査結果は以下の通り(敬称略)
▽グランプリ=作品「雪と、傘と、あの日の写真。」(制作者・北海道札幌北高校放送局)
▽つくば市長賞=「ロングバイロケーション」(中川晴樹)
▽筑波学院大学長賞=「ナクシモノはこっち」(さとういよ)
▽ウィットスタジオアニメーション賞=「アンクレットと蒼い海」(ひまら屋)
▽市民審査員賞=「Claypet」(阿部靖子)
【お詫びと訂正】本文中、作品タイトル等に一部誤りがありました。ここにお詫びして訂正します。(2019/3/7 11:40)
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