SAS、NC A&TおよびNC Stateとの提携でアナリティクス主導の研究結果をノースカロライナ州の農業従事者に提供

SAS Institute Japan株式会社

公開講座で作物や気候に関するインサイトを農場に提供
 
データおよびAIのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc(以下 SAS)は、ノースカロライナ農工州立大学(North Carolina Agricultural and Technical State University、以下 NC A&T)およびノースカロライナ州立大学(North Carolina State University、以下 NC State)とのパートナーシップにより、当該2校での農業研究への注力(https://www.sas.com/ja_jp/industry/agriculture-analytics.html)を発表しました。農業従事者は、定評ある州立大学の公開講座を聴講することで、研究施設から現場へインサイトをもたらすコラボレーションの恩恵を享受することができます。

農業従事者と研究者は、両校の公開講座と関連プログラムを通じて、SASを利用したインサイトにアクセスできます。公開講座は州全体に101のセンター、1,100人以上の専門家、州全体にわたるパートナーシップのネットワークを擁し、科学を利用した人々の生活向上および州の発展に役立つ日用的なソリューションの創出に貢献します。SASのパートナーシップによって、特に精密農業に関する研究イニシアティブを強化し、植物科学、畜産、作物収量、農地管理を継続的に改善し、収益性に優れた持続可能な農業のサポートを目的としています。

NC A&Tの農業環境科学部暫定学部長であるシャーリー・ヒモン=パーカー(Shirley Hymon-Parker)氏は、次のように述べています。「国内最大のHBCU(Historically black colleges and universities)として、我々はこのプラットフォームを利用して『Ag 5.0』(研究に基づくデータ主導の農業ノウハウ)を、州の農業部門の大半を占める小規模で資源に乏しいマイノリティ農業従事者を含むすべてのコミュニティに、誰もが容易に理解できる方法で提供できることを嬉しく思います。意欲的なコミュニティに対し、研究成果をより迅速かつ効果的に提供できることを楽しみにしています」

ノースカロライナ州農業研究サービス部 部長兼NC Stateの農業生命科学部(CALS)副学部長であるスティーブン・A・ロメル(Steven A. Lommel)氏は、次のように述べています。「SASとノースカロライナ州の2校の大学のパートナーシップは、農業分野への解決策の発見と機会の提供を活性化、加速化させるでしょう。他の分野と同様に、農業もデータ主導になってきています。このパートナーシップによって加速されるアナリティクスベースのソリューションは、収量、効率性、回復力、持続可能性を向上させると同時に、インプットとコストを削減します」

実りあるパートナーシップからの発展
このコラボレーションは、SASとNC Stateが過去に連携した植物科学イニシアティブ(Plant Sciences
Initiative、以下 PSI)の実績に基づいています。2020年、SASはPSIと連携し、複数の専門分野にまたがるプロジェクト(データとフィールド・センサーを使った植物の病害の検出、農業システムの持続可能性向上、コンピューター・ビジョン・ソフトウェアを使ったサツマイモの収益性向上など)の研究のためにデータとアナリティクスのプラットフォームを試験的に導入しました。

NC StateとNC A&Tは、研究の強化、イノベーションの促進、将来の助成機会のサポートのためにエンドツーエンドのアナリティクスおよびAIプラットフォームであるSAS® Viya®(https://www.sas.com/ja_jp/software/viya.html)を導入します。両大学は、このプラットフォームを利用したコラボレーションが競争力の高い研究と助成金の獲得に役立ち、研究成果を増幅させるものと期待しています。

SAS Viyaがもたらすインサイトは、大学研究に次のように貢献します。
  • 研究ライフサイクル全体の連携、調査、管理を効率化
  • 学術、行政、産業の各ソースからの異種データを統合
  • オープンソースまたはSASで作業を行うことで、アナリティクスの成果と影響を増幅
  • 複雑なデータセキュリティ、整合性、ガバナンス、継続性を一元的に管理

農業リーダーとしての伝統への投資
このコラボレーションは、州の農業部門を強化するためのNC A&TとNC Stateへの州予算に支えられており、年間1,000億ドル以上の経済効果を創出します。

州上院の農業および歳出委員会委員長である州上院議員のブレント・ジャクソン(Brent Jackson)氏は、次のように述べています。「この官民パートナーシップは、州の農業従事者と研究者のメリットになる情報、インサイト、新たなアプローチを解放し、革新的な方法で農業に貢献する機会になると考えています。2つの名門大学によるこれらのコラボレーションは、農業の継続的発展のための取り組みにおいて不可欠です」

州下院の農業に重点を置いた2つの委員会の上級委員長である州下院議員のジミー・ディクソン(Jimmy Dixon)氏は、次のように述べています。「食料生産に従事する人々や、それを支援する人々に研究から得られたインサイトを提供することを目的とする取り組みを強化したいと考えていました。ノースカロライナの2つの大学は、州の農産業の重要な要素です。現在進行しているこのプロジェクトでは、アナリティクスと知性の深い専門性を活用して、州経済の重要な部分をサポートすることを目指しています」

研究プラットフォームは、大学の研究成果(https://www.sas.com/ja_jp/industry/education/solution/higher-ed/academic-research.html)を研究施設から現場に持ち出し、州の商品生産者をインサイトをもってサポートすることに加え、次の点でNC StateとNC A&Tに貢献します。
  • 研究助成金やその他の収入源を育み、獲得できるように
  • 才能ある学生と教員を参集
  • 労働力と将来の農業従事者の能力を開発
SASの高等教育担当プリンシパル産業コンサルタントであるリア・バートン(Leah Burton)は、次のように述べています。「SASのプラットフォームは堅牢であり、農業向けの高度なアナリティクスをサポートするこのような業務のために精密に構成されています。NC Stateとのコラボレーションからは、すでに新たな研究の素晴らしい事例が誕生しています。この強力なパートナーシップを通じて育まれる可能性を大変楽しみにしています」

NC A&T College of Agriculture and Environmental Sciencesについて
イノベーション、最先端技術の応用、学生とノースカロライナ州コミュニティへの教育プログラムの提供において豊かな歴史を持ち、州と国における生活、土地、経済を豊かにし、食糧危機が迫る世界の課題解決に貢献する実践的な研究に取り組んでいます。

NC State University College of Agriculture and Life Sciences(CALS)について
ノースカロライナ州立大学の農業生命科学部は、12の部門、研究、公開講座を通じて土地を無償で提供されている教育機関としての使命を果たしています。我々が考えること、そして実行することは、課題を機会に転換し、州全体、また世界全体の経済的、知的、社会的な繁栄を生み出すことに貢献します。

*2024年4月30日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2024/april/agricultural-research-ncat-ncstate.html)の抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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