洋画家・小杉小二郎の新作を一堂に。 ―日常からの遁走 緩やかに時は流れー 小杉小二郎展

株式会社高島屋

・会期/会場:
東京展 =2020年9月16日(水)~22日(火) 日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊
横浜展 =2020年10月14日(水)~20日(火) 横浜高島屋7階美術画廊
名古屋展=2020年10月28日(水)~11月3日(火) ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊
大阪展 =2020年11月18日(水)~24日(火) 大阪高島屋6階美術画廊 

「海辺の唄(月)」30F

このたび高島屋では、小杉小二郎先生の6年ぶりの個展を開催いたします。
レトロでモダン、寂寥とユーモア、メルヘンとリアル、エスプリとイノセンス。小杉先生が描く油彩画は、相反する要素や多様なイメージを同時に醸し出す魅力に溢れ、窓辺の静物や花、静謐な心象風景など、人が描かれていなくてもその存在や温もりが画面から感じられるのは、キャンバスに向かう孤高の姿と、一方人に対しては常に温和でユーモアを絶やさない先生の、深みのあるお人柄が顕れている所以かと思われます。
 小杉放菴の孫に生まれ、画家としての姿勢を学んだ中川一政の門を叩いてから50年余り。パリ、サン・レミ、そして東京と、喜寿を前に現在まで様々な人との出会いや別れの人生もまた、画面に彩りを与え、更に豊かな詩情の世界へと作品を導いていきます。そして日本と西欧とを往来し、様々な価値観を吸収したことは、ひとつではない多元的なイメージを表現する日本人として油彩画を創り上げています。
 今回はその人生や画業を顧みながら、新たな創意に向け、渾身の新作を中心に近作を交え発表いたします。150号の大作から小品までの油彩画や童話シリーズ、ガラス絵、パリの蚤の市などで蒐集した小さなアンティークを組み合わせて作った楽しいオブジェなど、多彩な作品の数々を展観いたします。
 人とのつながりや心の交流がしづらいこの時勢に、小杉芸術の世界に触れることで、魂の安息と目には見えない大切な何かを感じ取っていただければ幸いです。

【お問い合わせ】日本橋高島屋S.C.本館 TEL03-3211-4111(代表)

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