2019年高島屋のお中元・お歳暮のメインビジュアルを描いた、自称“食べ物絵師” 漆原さくらさんの原画を展示 ■11月27日(水)から12月10日(火)まで新宿高島屋2階JR口(店内)にて
※11月26日(火)までは、2階JR口ウィンドウにて原画を展示。27日(水)からは、この原画制作中のエピソードを描いたコミックエッセイと、日本画・水彩画の新作(小品)等も展示する予定です。
『集う雪夜に湯気は絶えない』
寒さの中、たどり着いた部屋のあたたかさ、卓を囲むみんなの笑顔。そこでは、今から鍋に飛び込もうとする食材 たちもどこか誇らしげ。楽しい鍋をご一緒に、と誘うような作品を意識して描いたそうです。
漆原さくらさん、26歳。長野県生まれ、東京都在住。2014年武蔵野美術大学 造形学部日本画学科に入学。大学2年のときに、ひとり暮らしの中で編み出した節約レシピコミックエッセイの冊子『はらレシピ』を制作。翌年、2作目『うるしの絵献立~美大生が描くレシピ集~』でKADOKAWA第1回コミックエッセイプチ大賞を受賞。ほっこりした温かみのあるイラストと、ユーモアあふれるエッセイで食の楽しさを伝えたこの作品は、多くの方の共感を得ました。このレシピコミックエッセイ作品の制作をきっかけに、美術という枠にとらわれず、広く人々の食や生活に馴染んだものを生み出す“食べ物絵師”でありたいと考えるようになり、<食>をテーマに制作を続けています。
大学在学中に地域流通ベンチャー(株)ジモーノに創業メンバーとして参画。2018年同大学を卒業後、現在まで、(株)ジモーノにて、地元・多摩地区で収穫した野菜を農家をまわって直接集荷して販売する青果店を運営しながら、身近な<食>とそれを取り巻く人間模様を発見して描く日々を送っています。青果店の仕事の中では、店先に立ってお客様と会話する時間が何より楽しいとのこと。野菜を買ってくれた方に、生産者の苦労やユニークなエピソードなどを描いた瓦版を渡しているそうです。
そんな漆原さんの作品を高島屋の媒体に起用したのは、2019年のお中元。それに続き、2019年お歳暮でも、漆原さんが描きおろした作品がメインビジュアルになっています。
このビジュアルは、お歳暮カタログの表紙、東京メトロ銀座線、東西線、有楽町線、副都心線、東急東横線の車内吊りなどでご覧いただけます。
新宿高島屋では、お歳暮の『集う雪夜に湯気は絶えない』の原画(タテ80.3cm×ヨコ236.4cm)を展示いたします。
あわせて、日本画・水彩画の新作(小品)も展示します。
『あき』(水彩画/ 2019年10月) サイズ:タテ約23cm×ヨコ約23cm
秋の食べ物は、みんなおいしさをじっくり蓄えて、見ているだけでほくほくと心があたたまります。この秋に、味わったり、触れたりして、こころが震えた「あき」を詰め込みました -漆原さくら-
2019年春から、青果店として日々触れる野菜の発見や、お客様から教えてもらったレシピ、農家の方とのエピソードなどをまとめ、週に1回のペースで瓦版を発行し、お客様に渡しているそうです。それらを春号・夏~秋号にまとめた2冊の冊子を展示します。