2010年度パルマハムの輸出は好調、対前年度比9.5%増

パルマハム協会

対日本輸出量は前年比5.7%減、プリ・スライスパックは1%減

2010年度のパルマハムの輸出は、2008年度に発生した世界的不況から脱却し、原木(骨なし/骨付き)およびプリ・スライスパック合計で2,256,577本、対前年比9.5%(195,000本)増と過去最高を記録しました。世界80カ国に出荷されたパルマハム売上高は2億ユーロ(約240億円、卸価格)に達しました。輸出は総生産量の24%を占め、この輸出比率はイタリアの他の食肉加工品や農産物全般の平均的な数値よりもかなり高いことは歴然としています。パルマハムの輸出が海外市場における確固たる需要と流通ルートを基盤としているため、不況下においても落ち込むことがなく、むしろ高い市場開拓の潜在性を引き出していることを示しています。 2010年度の輸出状況の分析の要点は次の通りです。 ① プリ・スライスパック(前年比10.7%増=86,000本)と原木(前年比8.6%増=108,000本)は、バランスの取れた増加を示した。 ② 2007年度以降、プリ・スライスパックの市場開拓が進み、原木が減少傾向にあったが、2010年度には原木が前年度より100,000本以上増加して回復傾向を示した。 ③ 現在輸出量の40%を占めるプリ・スライスパックは、過去の伸び率から見て、中期的には原木に追いつき、追い越すことが予測できる。 ④ パルマハムの輸出は、2005年度以降(2008-9年の世界的不況を除く)特に顕著で、この発展の原動力となっているのが毎年順調に増加しているプリ・スライスパックであり、この10年間で700,000本増加した。一方、原木は2006年度まではほぼ横ばいで、その後の4年間はかなりの増減を見た。 ⑤ 輸出市場別では、EU加盟諸国が対前年度7%増の1,483,697本で、全体の65.7%を占め、その他海外市場は対前年度14.4%増の772,880本(全体の34.3%)であった。 ⑥ 輸出相手国別では、米国(全体の19.9%)、フランス(18.1%)、ドイツ(16.4%)、イギリス(16.1%)、ベネルクス(8.2%)がトップ5を占め、米国は初めてNo. 1になった。 日本市場を見ると、82,536本(526,001kg)、対前年比5.7%減(本数ベース)と昨年に引き続き減少傾向にあります。この内、プリ・スライスパックの重量は対前年比1%減の66,888kgでしたが、パッケージ数では対前年比20.2%減の353,819パックという結果から、1パック当たりの容量が前年度の平均152gから189gに増加したことになります。 減少傾向にある日本市場ですが、2007年度に「地域団体商標」に登録されて以来、パルマハムの表記・呼称の規制が厳守化されたことと、2008年の世界的不況を契機に日本国内の外食産業の低迷が続き、安価な他のプロシュットへの切り替えが増加したことが理由として挙げられています。 パルマハム協会、東日本大地震の義援金を寄付 パルマハム協会では、3月11日(金)に発生した東日本大震災により被災された方々の救済および被災地復興のための義援金として、日本赤十字社を通じて2万ユーロ(約240万円)の寄付を行うことを決定しました。 パルマハム協会のパオロ・タナーラ会長は、「日本で起きた未曾有の大災害のニュースに胸を打たれています。現在の困難と苦しみを、このような形で日本の皆様とともに分かち合えればと思っております。」と述べました。

■パルマハム協会 (Consorzio del Prosciutto di Parma)について

1963年、「パルマ」の名が示す本物の製品と真正、及び伝統を保護するため、23の生産者たちのイニシアティブによって「パルマハム協会」が立ち上げられました。今日、協会は189の会員を擁し、原料豚の種類から製造地域、製造工程、熟成方法、熟成期間に至るまでの製造基準を管理し、伝統的食品の保護に努めると同時に、世界的な品質保護とプロモーション活動を行っています。

本件に関するお問合わせ先
パルマハム協会
パルマハム・インフォメーションセンター (株式会社 旭エージェンシー内)
1508343:東京都渋谷区渋谷2丁目12-19東建インターナショナルビル9階
TEL:03-5766-2772 FAX:03-5766-2738
E-mail:info@parmaham.org

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