2020年、パルマハムの正規スライスパックの出荷量は、コロナ禍にも関らず対前年比21%増の10,401,896Kg(9,700万パック)となり大変好調でした。パルマハム総生産量8,723,661本のうち、22.8%に当たる約199万本のハムがスライスパックに使用されました。季節的な売上の傾向としては、年初は少なく、夏場とクリスマス時期がピークとなっています。
スライスパックの出荷先の内訳は、イタリア国内が29%、輸出は71%で84か国以上に出荷されました。イタリア国内を含む欧州域内での消費が83%と、依然として欧州が最大の市場となっています。主要市場では軒並み増加が見られましたが、主要輸出先は、英国(1,455,470kg、5.7%増)、米国 (1,301,157kg、45.8%増)、ドイツ (1,239,899kg、12.7%増)、フランス (754,130kg、2.1%増)となっています。日本へは前年比34.1%の124,425kg (751,337パック)が出荷されました。パルマハムのスライスパックは安価であること、また、パンデミックの影響による輸送遅延に対応すべく、賞味期限の延長措置がなされたのも功を奏したと言えます。
パルマハム協会 会長 ヴィットリオ・カパンナは次のように述べています。「近年スライスパックの売上は増加傾向でしたが、パンデミックによってその傾向が加速しました。イタリア国内では、デリカウンターでのスライス販売からスライスパックに移行し、輸出市場では小売店でのスライスパックの販売が急成長したことが要因です。スライスパック市場が大幅に成長したことを受け、その市場での地位を確立すべく、今後も販促に力を入れていきたいと考えています。スライスパックが成功する一方、数回にわたるホテル・レストラン業界のロックダウンの影響で、2020年のパルマハム全体の売上は15%減少しました。」
パルマハムの正規スライスパックは、パルマハムの限定生産地域内の30の認定工場で、管理機関の検査官監視の下スライス・包装されており、製品のトレーサビリティと、本物であることをお約束します。本物のパルマハムのスライスパック上には、黒地の三角形に侯爵の王冠のロゴが表示されています。