ジェンパクトとエンビジョン・ヴァージン・レーシング・フォーミュラEチーム、レースパフォーマンス向上と持続可能な電気自動車のイノベーションで提携
~ AI、データ、分析を組み合わせ、フォーミュラ E レーシングの激しい競争における
飛躍的なパフォーマンスとトランスフォーメーションによる成果の創出を支援 ~
デジタルトランスフォーメーションの実現を支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業のジェンパクト(Genpact Limited、NYSE:G、社長 兼 最高経営責任者: Tiger Tyagarajan)は、エンビジョン・ヴァージン・レーシング・フォーミュラEチームと、レースパフォーマンスの長期的な変革を実現するための戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。ジェンパクトは、人工知能 (AI) の活用により膨大な量のデータを分析し、レースパフォーマンスのパターンを分析することで、隠されていた効率性を識別し、チームのレース戦略を飛躍的に向上させます。
フォーミュラEの45分に集約されたレースでは、コンマ一秒ごとにもたらされる極めて重要な意思決定が勝負の分かれ目となります。今回の提携では、AIと機械学習により、レースごとに変化する数千単位の変数データを、チームドライバーのサム・バード(Sam Bird)とロビン・フリジンス(Robin Frijins)の競争力を高めるために最大限に活用します。また、ジェンパクトは、プロセス、事業領域、テクノロジーにおける深い専門知識を生かし、チームのトランスフォーメーションにおける成果の創出を促します。さらに、AIにより、マシンに影響する気温や天候パターンの環境面から、レース規制などのガバナンス要素まで、車内外に存在する無数の情報ソースの意味を解明し、体系的な情報として提供します。
エンビジョン・ヴァージン・レーシングのマネージング・ダイレクター兼チーフ・テクノロジー・オフィサーのシルヴィアン・フィリッピ(Sylvain Filippi)氏は、「競争の激しいレース環境では、データは私たちの目と耳です。データを失うことは、レースに負けることを意味しています。今年の初めに、AIとIoT能力を改善するためにエンビジョンがチームの過半数オーナーとなりました。今回ジェンパクトと提携することで、この戦略領域はさらに強化されます。ジェンパクトとエンビジョンとの共同イノベーションにより、AI、機械学習などの技術を活用し、ドライバーのパフォーマンス向上、戦略プランの改善とともに、ファンとのエンゲージメント強化をめざします。例えば、私たちの車のセンサーのサンプルデータからは、一周あたり1回のデータで最適化すべきパターンからミリ秒単位で行うパターンなど、様々なシナリオが考察されます。ジェンパクトの分析により、事前に故障パターンを特定し、センサーの交換を先行させ、データの消失やレース中のリタイアという最悪の事態が発生するリスクを軽減することで、最大のパフォーマンスを効率的に実行することができるようになります」と述べています。
ジェンパクトとエンビジョン・ヴァージン・レーシングは、アルゴリズム、モデル、シミュレーションを改善する複数データポイントで分析を行い、チームのストラテジストのレースプランにおける速度、電力、追い越し戦略などレース中の意思決定や正確なエネルギー管理を成功に導きます。ジェンパクトは、新規の予測的・処方的なインサイトを提供する機械学習を適用し、エンビジョン・ヴァージン・レーシングの構造化・非構造化データ、車内・車外データなどの膨大な量のデータを、クレンジングや体系化、活用において支援します。100以上のセンサーからの車のテレメトリデータフィードと、ディープ分析を組み合わせることで、レース前の戦略シミュレーションやモデルを改善し、チームがより多くの情報に基づいたレース中の意思決定ができるようにします。
ジェンパクトの社長 兼 最高経営責任者のタイガー・ティアグラジャン(Tiger Tyagarajan)は、「レースにおける成功と失敗は、ミリ秒単位で測られます。私たちは、エンビジョン・ヴァージン・レーシングとともに、ドライバー、チーム、車を、よりコネクティッド、インテリジェント、効率的、機敏にするための大きな改革の一歩を踏み出し、単に応答するのではなく本能的に対応できる高いパフォーマンスのレーシングエコシステムの構築をめざしています。私たちは、過去数十年にわたり統計的な分析がスポーツの世界を変革するのを見てきました。現在AIは、一連の課題に適用され、チーム組織の中核に統合され、同様に活用できるまでに準備が整いました。ビジネス世界のように、スポーツにおける未来の勝者は、戦略的かつシームレスにプロセス、データ、インサイトを統合しなくてはなりません」と述べています。
フォーミュラEのもっとも革新的な機能の一つがファンブースト(Fanboost)です。これは、ソーシャルメディアを通してファンが投票することで最高出力を追加できるシステムです。最も人気のあるドライバー達は、別のドライバーを追い越したり、ポジションを守ったりするための十分な高電力モードを取得できます。ファンブースト確保の機会を改善するため、ジェンパクトは、カスタマージャーニーマッピングを活用し、よりファンに近づき、投票傾向が高いファン獲得のための詳細なペルソナ構築やファンブーストの常連サポーターになってもらうための新しい方法を識別します。これにより、チームは、戦略的なプランを拡大し、ブーストを利用できる最適な条件を確保することができるようになります。
今回のパートナーシップは、世界12都市で13レースが開催されるフォーミュラEレーシングシリーズの第5シーズンで適用されます。最も成功したチームの一つとして、エンビジョン・ヴァージン・レーシングは、持続可能なモビリティソリューションのための関連テクノロジーのテストおよび開発プラットフォームの一翼を担っています。レースを通して学んだ教訓は、すべてのドライバーのために、電気自動車部品の設計とパフォーマンス向上に役立てられています。
ジェンパクトとエンビジョン・ヴァージン・レーシングは、12月5日と6日にニューヨーク市で開催されるAIサミットで、持続可能な車とレースの未来を促進するための、AI、機械学習、予測分析を活用するプランの詳細についてご紹介する予定です。ご興味のある方は、12月5日 米国東部時間午前11時20分開催のFacebook Live: https://www.facebook.com/ProudToBeGenpact/?rf=105635026136729 へ参加、または、ジェンパクトのWebsiteで partnership with Envision Virgin Racing: https://www.genpact.com/instinctive-racing をフォローしてください。
エンビジョン・ヴァージン・レーシングについて
エンビジョン・ヴァージン・レーシング・フォーミュラ E チームは、ABB FIA フォーミュラ Eチャンピオンシップ(エレクトリック・ストリート・レーシングシリーズおよび世界初の完全電気国際シングルシーター・カテゴリ)のファンディングおよびリーディング・アウトフィットの1つです。
2014年から始動し、チームは、北京で開催されたシリーズの就任レースに参戦し、これまで45のレースで戦いに挑んでいます。その間、7 勝と19表彰台を含む600ポイント以上を獲得しています。 全シリーズを通して3番目の最高得点を獲得し、すべてのシーズンで勝利を記録している2チームのうちの1つです。
現在、エンビジョンが新しい過半数オーナーとなり、引き続きヴァージン創始者サー・リチャード・ブランソンおよびヴァージングループの継続的なサポートを得ています。チームの商業的な本部はロンドンで、シルバーストーンパークにオペレーションの最新設備を開設しています。
エンビジョンのミッションは、「持続可能な未来のための課題を解決する」 であり、チームは、このメッセージのためにグローバルなプラットフォームおよびテクノロジーを提供し、共有しています。
チームの運営を統括するのは、創設時からチームとともに活動してきたマネージング・ダイレクターのシルヴァン・フィリッピです。第5シーズンのドライバーのラインアップは、英国のレーサー、サム・バードとダッチマン・ロビン・フリジンスです。
4つのシーズンの成功を経て、新しい車とレーストラックを紹介するフォーミュラ E の 「重要な分岐点」である第5シーズンは、2018年 12 月15日に開始されます。
詳細につきましては、www.envisionvirginracing.com をご覧ください。