基本機能(無料)2016年1月~、オプション機能(有料)2016年2月~
株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:野口 孝広)は、保育士の日常業務を支援する保育事業者向けのアプリケーションサービスを、2016年1月より社会福祉法人が東京都世田谷区内で運営する認可保育園を対象に開始いたします。
●サービス開発の背景
共働き世帯が安心して働き続けるためには良好な保育環境が必要とし、 厚生労働省による保育人材確保プランが進行していますが、保育士の離職数は依然高止まりしているのが実情です。弊社では、保育士の離職意向理由(※)で2、3位を占める「仕事量が多い」「労働時間が長い」に着目し、この背景にある「保育園の業務がアナログであること(手書き業務や紙ベースでの情報管理が多いこと)」に起因する、一人あたり1日平均2時間の書類作成や持ち帰り仕事の常態化の改善に向け、サービスを検討しました。
開発にあたっては、都内2か所の認証保育園で2015年7月から実証実験を実施。サービスにより月間10時間程度の業務負荷削減効果が確認でき、保育現場の一部業務のIT化が業務負荷削減につながることを実証できました。そのため、さらなる機能拡充を行い、今回のサービス開始の運びとなりました。
※東京都保育士実態調査(平成26年3月)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2014/04/DATA/60o4s201.pdf
●提供サービス内容
本サービスは、弊社から保育事業者へ提供するPC・タブレットベースの管理システムと、保護者へ提供するスマートフォン用の専用アプリを用います。いずれもアイコンを用いたシンプルなデザインで、直感的に操作が可能です。
本サービス導入による効果は、主に以下3つです。
(1)登降園の連絡・記録管理のオンライン化
・保護者のスマホアプリから遅刻・欠席・延長保育依頼等の連絡
・登降園状況を一覧表示し、園児数等の情報をリアルタイムに更新
(2)保育スケジュール・職員シフトの自動作成
・朝の登園時間帯から夜の閉園まで、30分刻みで時間帯あたりの在籍園児の数を自動表示
・時間帯ごとの園児数見込みから、必要な職員の数を自動計算・表示
(3)請求書用データの自動作成
・園児ごとの標準契約時間、登降園時間、食事実績等にもとづき、各保護者への請求金額を自動計算
・行政に対する補助金請求にあたり必要な登降園データを電子データとして出力可能
(自治体ごとの運営費補助金様式への自動出力にも順次対応予定)
今後の事業展開については、2015年11月24日(火)から社会福祉法人が世田谷区内で運営する認可保育園へ向けた募集(※)を開始し、2016年1月からサービスを開始します。なお世田谷区を対象にスタートする理由は、(1)保育園の数が都内で最も多い行政区であること、(2)待機児童数が全国で最も多いこと、以上の2点から、保育現場に潜在的ニーズがあると判断したためです。
※ 事業者募集ウェブサイトURL
https://hoiku.suumo.jp/lp/setagaya
●費用
基本料金 : 無料
オプション機能:月額 19,800円(税別)/1園あたり タブレット2台の貸出費含む
●実証実験へ参加した保育園の声
◯タブレット画面を見ることによって、在園・欠席の人数把握が以前より楽になり、職員間の情報伝達を短縮できるようになりました。また、降園時の延長料金に関する事務対応や日報作成等の遅番職員の業務が軽減された事は、忙しい時間帯の人手不足感の軽減に役立っています。(東大島駅前保育園 様)
◯園内での情報共有を進めて、子どもと向き合う時間を増やすためにシステムの導入を決めました。実際に導入をしてみて、情報共有の正確性が高まり、スムーズになりました。保護者からも、時間と場所を選ばずに保育園に連絡ができるようになって便利になったとの声が寄せられていて、評価も上々です。(はじまりはじまりえんniko 様)