アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP) インドネシアの森林100万ヘクタールの保護および再生を支援

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ブキット・ティガプルー景観地域における野生生物の保全を最優先課題に

【2014年4月28日、ジャカルタ・インドネシア】― アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシアの熱帯雨林100万ヘクタールの再生および保全の支援を行う計画を発表しました。この画期的な取り組みは、国際NGOであるWWFやグリーンピース、APPの問題解決作業部会のNGOメンバーなど、多くのステークホルダーからの情報をもとに推進されるものであり、APPのサプライチェーンの植林コンセッション内外の景観に重要な影響を与えるものです。

本計画は、当社の誓約ともいえるものであり、これは法令で定められた環境保全要件を凌駕するもので、その面積は当社が2013年にパルプ材を調達した植林地の総面積に相当します。

今回の発表は、当社のサプライチェーン全域での自然林の伐採を即時および恒久的に停止するとした、業界を先導する森林保護方針(FCP)をAPPが立ち上げてから丁度1年あまりを経過した時点で行われたものです。森林保護方針の立ち上げ以降、当社はNPOであるThe Forest Trustの支援を得て、方針の実現に向けてステークホルダーの皆様と緊密に協力してきました。また、コンセッション内の広範囲にわたる生物多様性評価に従って、いかにして重要地域の再生に優先的に取り組むべきかという方策について協議してきました。

APPの持続可能性担当役員のアイダ・グリーンベリーは、「当社がFCPを実施してから1年あまりが経ち、インドネシアの森林破壊の阻止に向けた努力を実らせる秘訣は、森林の再生および保全を目指した景観レベルの取り組みであることが明らかになってきました」と述べました。「土地の保全や再生は孤立してできるものではなく、景観全体の持続可能性を考慮し、多くのステークホルダーと協働していかなくてはなりません。インドネシア国内外のステークホルダーに加え、WWF、The Forest Trust、エコロジカといった組織と協力することで、当社の努力がいっそう効果的になるものと期待しています。景観全体を評価し、それぞれに適した目標と戦略を作成することにより、当社のコンセッション内の自然林に限らず、その周辺地域においても、可能な限り最高レベルの環境保全が実現されるものと当社は信じています」

その第一歩として、APPは、スマトラ島ジャンビ州の30ヒルズの景観(ブキット・ティガプルー)自然林――トラ、象、オランウータンの個体群の重要な生息域――を保護するためにNGO連合と協働して参ります。その中には、野生生物の回廊を違法行為から重点的に保護すること、テボ・マルチ・アグロ社のコンセッションで絶滅に瀕した象の個体群の保護取り組み、WKSのコンセッション内にある重要な森林生息域区画をつなぐ動物の回廊を設置するための実行可能性の評価などが含まれています。

APPは現在、WWFなどのステークホルダーと協議して、APPとその原料供給会社がこれまで商業植林事業を展開してきた地域で、優先的景観と特定された地区を対象とした計画を策定しているところであり、十分に情報を与えられた上での自由意思に基づく事前の合意(FPIC)原則を順守しつつ、景観内の他の関係者と緊密に協力してこの計画を実行していく所存です。

各景観地区の重点地域は下記の通りです:

・ジャンビ州ブキット・ティガプルー―― ブキット・ティガプルー国立公園の機能を強化するために、野生生物の回廊と緩衝地域を設け、公園へのアクセスを制限する。
・リアウ州セネピス――スマトラトラと泥炭湿地林の保全を支援する。
・リアウ州ギアム・シアク・ケチル――スマトラトラやスマトラゾウなど、絶滅の危機に瀕した多くの生物に生息域を提供することを目指し、ギアム・シアク・ケチル生物圏保護区内の中核となる自然林を確保、保護、再生する。また、地域コミュニティの生計を支えると同時に、泥炭湿地林の持続可能な保護を保証する。
・リアウ州カンパル半島――他のコンセッション保有企業を巻き込んだ複数のステークホルダーによる取り組みを通じ、泥炭湿地林の広大な景観の保護を支援・リアウ州ケルムタン――保護林地域の拡大と連結を支援する。
・ジャンビ州および南スマトラ州ムバ・ベルク・センビラン――自然生態系の重要地域の再生や、スマトラトラなどの貴重な動物の保護に重点的に取り組むことで、現存する自然林を保護し、現在の保護林拡大の可能性を評価する。国立公園に対する追加支援も実施する。
・南スマトラ州OKI――スマトラトラの生息域の拡大を目指し、野生生物の回廊を設置する。
・西カリマンタン州クブ・ラヤ――オランウータンの生息域保全と湿地ワニの保全支援に向け、現存するマングローブ林拡大の可能性を評価する。
・東カリマンタン州クタイ――オランウータンの生息域のために、現存する国立公園を支援し、緩衝地帯と回廊を設置する。

当社は今後数ヶ月をかけて、この誓約を期限を定めた詳細な計画へと発展させ、APPと高保護価値(HCV)/高炭素貯蔵(HCS)/社会問題の専門家、泥炭地管理チームによって作成中のAPP持続可能な総合森林管理計画(ISFMPs)の一部に組み込んで行く所存です。

また、将来に向けた環境保全策の持続可能性と実現可能性を管理するため、APPは他のステークホルダーと協力して、環境保全策の管理と資金提供を実行する、独立して運営される信託基金を立ち上げる予定です。APPはこの信託基金の開始時に資金を提供しますが、こうした景観保全が十分な管理のもとで行われるよう、継続的な資金の提供が募られることになります。

いずれ詳細を発表いたしますが、今回の新たな環境保全戦略の管理のために、APPは環境保全と森林再生の誓約を実践するための、国際的および国内のNGOやその他の団体を含む幅広い複数のステークホルダーによるプラットフォームをつくる予定です。

以上

<APPについて>
アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は、インドネシアと中国の紙パルプ製造企業グループの総合ブランド名です。APPグループの企業群は世界最大級の紙パルプ一貫メーカーであり、紙、パルプ、加工製品の合計生産能力は年間約1,900万トンです。APPインドネシアとAPP中国は現在、6大陸の120ヶ国を超える国々で製品を販売しています。APPの大多数の生産工場はSVLK、LEI、PEFCの加工・流通過程認証を取得しています。 APPは2012年6月に持続可能性ロードマップ ビジョン2020を、2013年2月に森林保護方針を立ち上げ、環境パフォーマンス、生物多様性の保全、地域コミュニティの権利保護のさらなる向上を目指しています。
詳細はこちらのリンクよりご覧いただけます。www.asiapulppaper.com

<APPジャパンについて>
APPジャパン(エイピーピー・ジャパン株式会社)は、インドネシアのジャカルタを本拠とする総合製紙企業APPの日本における販売会社です。1997年の設立以来、16年以上にわたり日本市場のお客様のニーズにお応えするため、印刷、情報用紙、板紙、コピー用紙、文房具などの分野で、多様な紙及び板紙製品を提供しております。 
URL: www.app-j.com/

<本リリースに関するお問い合わせ>
APPインドネシア
Global Head of Communications
Darragh Ooi,
T: (62-21) 29650800
E: darragh_ooi@app.co.id

エイピーピー・ジャパン株式会社
環境担当アドバイザー
寺崎 孝穂 (てらさき たかお)
T: 03-5217-1256  Email: t-terasaki@appj.co.jp
本件に関するお問合わせ先
エイピーピー・ジャパン株式会社
環境担当アドバイザー 寺崎 孝穂 (てらさき たかお)
101-0051:東京都千代田区神田神保町1-105神保町三井ビルディング15階
TEL:03-5217-1256 FAX:03-5217-1257
E-mail:t-terasaki@appj.co.jp

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この企業の情報

組織名
エイピーピー・ジャパン株式会社
ホームページ
http://www.app-j.com/
代表者
日暮 格
資本金
13,500 万円
上場
非上場
所在地
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-10-2東五反田スクエア14階
連絡先
03-5795-0021

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