カーボンニュートラルな蒸気の供給サービス(D-Bio Steam)を開始

~和歌山ノーキョー食品工業において茶かすをバイオマス利用~

 大阪ガス株式会社(社長:藤原正隆、本社:大阪市中央区)の100%子会社のDaigasエナジー株式会社(社長:井上雅之、本社:大阪市中央区、以下「Daigasエナジー」)は、茶かすを燃料とするバイオマスボイラシステム「D-Bio Steam」を和歌山ノーキョー食品工業株式会社(社長:竹中英起、本社:和歌山県和歌山市、以下「和歌山ノーキョー食品工業」)の海南工場に導入し、このたびエネルギーサービス※1を開始しました。
 茶かすを主たる燃料としてオンサイトで自燃させて蒸気利用するバイオマスボイラシステムは国内初※2となります。
 和歌山ノーキョー食品工業海南工場では麦茶飲料などを製造していますが、製造に伴い発生する茶かすは含水率が60~70%と高く安定燃焼させることが難しいため、燃料として有効利用できず、従来は廃棄物として排出していました。
 Daigasエナジーは、株式会社大川原製作所製の流動床炉※3と三浦工業株式会社製の排ガスボイラを組み合わせ、当社の燃焼技術・廃棄物処理技術を活かしたバイオマスボイラシステム「D-Bio Steam」を構築しました。当システムは茶かすの安定的な自燃と排ガスボイラで発生した蒸気の生産工程への利用を可能にします。和歌山ノーキョー食品工業海南工場では、茶かすを燃料として利用することで廃棄物量が年間で約90%減少する見込みで、さらにカーボンニュートラルな蒸気の利用により年間で約600トンのCO削減効果を見込んでいます。
 当システムは、茶かす以外にもコーヒーかすや廃菌床※4などを排出している工場への設置が可能であり、対象となるお客さまへ広く提案していきます。
 Daigasエナジーは、お客さまへの安心安全なエネルギー供給と、バイオマスシステムの導入等お客さまの幅広いニーズにお応えするソリューションを提供し、廃棄物量およびCO排出量の削減に貢献します。
 
 Daigasグループは、2021年1月に「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」を発表し、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた技術・サービス開発を行い、お客さまとともに地球規模での環境保全に寄与する取組みを推進しています。
 今年3月9日には「Daigasグループ エネルギートランジション2030」を発表し、Daigasグループの活動を通じた社会全体へのCO2削減貢献と、Daigasグループにおける国内サプライチェーンのCO2排出量削減を目指したロードマップに基づき、着実なCO2低減を遂行していきます。

※1:エネルギーサービス契約:エネルギー設備の提案に際し、お客さまにご購入いただくのではなく、Daigasエナジーがお客さまの施設に設備を設置しイニシャルレスを実現する契約。本件では、JA三井リース株式会社が設備を保有し、Daigasエナジーがリースを受けた上でお客さまに加工サービスおよびメンテナンスを実施。
※2:当社調べ。
※3:流動床炉:下部から噴き出す空気の力で流動する高温の砂の中で燃焼させることで、水分の多い物質でも安定燃焼させることができる燃焼炉。
※4:廃菌床:きのこを栽培する際に利用される菌床が、栽培後に不要となり廃棄物となったもの。




【和歌山ノーキョー海南工場に導入したバイオマスボイラシステム概要】


【バイオマスボイラシステムの外観】



【竣工式の様子】
                                         以上

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この企業の情報

組織名
大阪ガス株式会社
ホームページ
https://www.osakagas.co.jp/
代表者
藤原 正隆
資本金
13,216,666 万円
上場
東証プライム
所在地
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町4-1-2
連絡先
06-6202-3928

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