リベラルアーツ教育のさらなる進化 東京女子大学の教学改革第一段階始動します ~「知のかけはし科目」と「情報数理科学専攻」~



東京女子大学(東京都杉並区、学長:森本 あんり)は、2024年度に以下を実施します。
(1)「全学共通カリキュラムの大胆な改革」
(2)「情報数理科学専攻の立ち上げ」「経済・経営学分野の強化」
これは本学が創立以来百余年にわたって追求してきたリベラルアーツ教育を、現代的に展開するための改革第一段です。今回の改革を行うに先立ち、2022年度には3つのセンター(英語/AIデータサイエンス/教育学修支援)を開設しました。2025年度には第二段階として全学的な学科再編を行います。





【2024年度の教学改革概要】



■全学共通カリキュラムの大胆な改革
本学の学びの根幹であるキリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育は、長年の伝統と実績に裏打ちされ、確固たる歩みを続けてきました。その教育目的は広い識見と創造性を備えた「専門性をもつ教養人」として、現代社会のさまざまな課題を自ら解決できる人物を育成することにあります。現代社会は、めまぐるしく動いています。どんな時代が到来しても、どんな社会状況になっても、これに対応する学びの根をしっかり張って、新たな知を獲得し、行動に繋げる、実践的な知的活動が求められています。従来は、副専攻制度や所属する専攻以外の専攻の授業を自由に履修することにより学際的な学びを可能としてきましたが、そうした学びを一層具現化した科目群として「知のかけはし科目」を新設します。


知のかけはし科目の新設
異なる学問領域の教員2名によるティーム・ティーチングを導入し、教員同士が一つの課題についてダイナミックに議論を交わし、学生とアクティブに学び合う科目を新設します。文系・理系といった単純な枠組だけでなく、さまざまな専門領域の壁を越えて、真に学際的な学びを現出します。異なる思想との折衝を通じて、自らの知的関心を拡げ、あるいは再考し、専門の学びを広い文脈で捉え直すことを狙った科目です。

※「かけはし」という言葉は、本学の初代学長である新渡戸稲造が、大学の入学試験に際し、面接官に向け「太平洋の橋になりたい」と大志を述べた逸話が踏まえられています。専門領域を越えて知と知をつなぐ、まさに''かけはし''となる科目群です。



AI・データサイエンス教育の全学必修化
AI(人工知能)技術は今や日常生活に浸透しています。データサイエンスはすでに副専攻として22年度に導入していますが、24年度からはこれをAI・データサイエンス科目群として全学共通カリキュラムの中に位置付け、必修化します。実習を交えつつ基礎を理解し、すべての学生がデータサイエンスの知見を用いて、自分の専門領域を、より客観的に分析できるようになります。



English and Beyond|英語教育の全学的な強化
英語での学術論文を書くことを視野に入れつつ、1年次のWriting科目を強化します。作成した文書の添削指導など、少人数教育ならではの、きめ細やかなフィードバックを行います。また、2年次にはアカデミックな文献で多用される語彙(Academic Word List)の習得、自分の専門を英語で学ぶCBI(Content-Based Instruction)を導入し、3年次以降に行う研究、卒業論文執筆の力を身に付けます。従来の4技能に加え、DebateとPresentationの能力を磨く授業を必修にします。



■専攻の学びの強化 
2025年度の全学的な学科再編に先立ち、情報数理科学専攻の立ち上げと経済・経営学分野の強化を行います。

情報数理科学専攻の立ち上げ
近年、計算機技術の進歩により、大規模なデータの取り扱いや大容量の計算などを行うことで、私たちの身の回りにある複雑な現象の解明が可能となりつつあります。またAI(人工知能)の技術発展は現代社会に大きな変化をもたらしており、ますますその必要性が高まっています。そこで情報科学、AI・データサイエンス、数理科学を横断的に学ぶ場を整えるべく、既存の2専攻(数学専攻・情報理学専攻)から、新たに1つの専攻として「情報数理科学専攻」を立ち上げます。これにより、AI・データサイエンスを含む幅広い選択肢から卒業研究のテーマを学べるようになります。

経済・経営学分野の強化
従来日本の女子大学で十分ではなかった経済・経営の分野を新たな教員配置で強化し、企業ビジネスや地域マネジメントに興味をもつ学生たちの志を応援します。マネジメントは、民間企業から行政、NPOやNGO、地域コミュニティにわたって、組織の維持発展のために必要な行為です。東京女子大学では2024年度より、新たにマーケティング分野、人的資源管理論および組織論の分野を専門とする実務経験の豊富な教員が経済学専攻に着任し、経営学分野をいっそう強化します。

【今後の予定】
詳細につきましては、今後本学公式サイト等で随時発信していきます。
本リリースの内容は現在構想中であり、変更になる場合があります。

【学長メッセージ】
「先の見えない不確実な時代にこそ、オールラウンドな人間的能力の涵養を」
東京女子大学は、自立した知性と行動力をもつ女性を育てるため、戦前から今日まで一貫してリベラルアーツ教育を実践してきた国内随一の大学です。本学の学生は他大学との比較調査において、「批判的思考力」「他人の意見を理解する力」「発信する力」「得た知識を活かして課題を解決する力」が入学後に大きく伸びることが証明されてきました。これらはどのような職業でも必ず求められる教養の基礎力です。
戦争と相互不信の広まる現代世界において、真善美を求める全人的なリベラルアーツは、企業の採用担当者が近年特に注目する学びとなっています。今まで気づかなかった自分と隣人に出会う知的冒険の旅へ招待します。




▼本件に関する問い合わせ先
東京女子大学
広報課
住所:〒167-8585 東京都杉並区善福寺2-6-1
TEL:03-5382-6476
FAX:03-3395-1212
メール:pr@office.twcu.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
東京女子大学
ホームページ
https://www.twcu.ac.jp/
代表者
森本 あんり
上場
非上場
所在地
〒167-8585 東京都杉並区善福寺2丁目6-1
連絡先
03-5382-6340

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