恵泉女学園大学(東京都多摩市)は、東京工業大学(情報理工学院および超スマート社会卓越教育院)の土壌細菌定点観測に協力することとなり、プロジェクトを発足した。
恵泉女学園大学はこのたび、東京工業大学(情報理工学院および超スマート社会卓越教育院)と土壌細菌定点観測において協力することとなり、プロジェクト発足にあたり覚書を締結した。このプロジェクトは、持続可能な農業を実現するために必要な土壌の健康度を評価する指標の提案を目的としている。
定点観測は、恵泉女学園大学の有機教育農場とそれに隣接する山林、東京工業大学のすずかけ台キャンパススマート農業フィールド等でそれぞれ行われる。
プロジェクト期間は2022年10月1日~2025年3月31日。
【予想される研究成果】
(1)数十年以上有機農業を続けてきた農地と化学肥料や農薬が投与されている農地での土壌細菌の分布の比較
(2)農地の健康度を評価する指標の提案
(3)10年以上の長期定置観測による地球の気候変動による農地への影響の観察
【教育への利用】
(1)定点観測地点の近隣の慣行農法耕地への拡大:多様性の減少や病原菌の有無の確認
(2)定点観測地点の近隣の公園土壌への拡大:公園の管理状況の違いの評価
(3)定点観測地点の近隣の小中学校・幼稚園への拡大:グラウンド、植え込み、建物の影など採取地点による違いの評価
【期待される教育効果】
(1)私たちの生活が目に見えない環境微生物との共生から成り立っていることへの気付き
(2)目に見えない微生物を含めた生物多様性が環境の健康状態に与える影響の理解
(3)身近な環境微生物菌叢の劣化を知ることによる驚き
(4)微生物を含めた循環型社会実現への動機付け
▼本件に関する問い合わせ先
恵泉女学園大学 庶務課
住所:多摩市南野2-10-1
TEL:042-376-8211(代)
FAX:042-376-8218
メール:shomuka@keisen.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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