調布市(市長:長友 貴樹)、東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京武蔵野支店(支店長:相原 朋子、以下「NTT東日本」)と株式会社NTTアグリテクノロジー(代表取締役社長:酒井 大雅、以下NTTアグリテクノロジー」)は、学校給食における「デジタル化に対応した食育」の推進に向けた取り組みを、2021年11月16日に実施します。
1.本取り組みの背景
コロナ禍におけるデジタル技術を活用した取り組みの急速な進展に伴い、調布市では、市内の企業・大学等と共同でスマートシティの実現を目指す「調布スマートシティ協議会」
※1を2021年6月に設立しました。この協議会にはNTT東日本も参画しており、デジタル技術を活用した地域の持続的成長につながる取り組みをNTTアグリテクノロジー
※2と共同で進めることとなりました。
2.本取り組みの目的と概要
調布市立学校では、市内農業経営者と連携し、市内農産物を活用した給食の提供を通じ、地産地消を進める「S&A(スクール&アグリカルチャー)」の取り組みや、国の「第4次食育推進基本計画」における、3つの重点事項の1つに掲げられた「新たな日常」やデジタル化に対応するため、タブレット等を活用した食育の推進に取り組んでいます。
こうした中、NTT東日本とNTTアグリテクノロジーでは、調布市内に立地するNTT中央研修センタ(東京都調布市入間町1-44)内のローカル5G実証ハウス
※3にて、東京都とローカル5Gを活用した新しい農業の実証試験※4を進めており、栽培されるトマトを市内小学校の給食食材として提供することを計画するとともに、生育状況の遠隔監視など最先端技術を学ぶ機会の創出に向け検討を進めてきました。
そしてこの度、近隣校である若葉小学校に給食用としてトマトを調布市としては初めて提供し、地産地消の大切さを伝えるとともに、ローカル5G実証ハウス内の動画をタブレット等で視聴し新しい農業技術を学ぶ、「デジタル化に対応した食育」の推進に取り組むこととなりました。
■実施校:調布市立 若葉小学校
■実施日:2021年11月16日
■取り組み詳細:調布市ホームページをご参照ください。
https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1635130019665/index.html
<取り組みイメージ>
3.主な役割分担
(1)調布市
・給食提供、タブレット等を活用した食育推進 等
(2)NTT東日本
・全体コーディネート、ローカル5G環境の提供 等
(3)NTTアグリテクノロジー
・最先端技術を活用したトマト栽培、トマトの納品、食育動画コンテンツ提供 等
4.今後の展開
NTT東日本では、デジタル技術を活用した食育推進の一環として「NTT中央研修センタ(ローカル5G実証ハウス)のリモート視察」や「食育に関するデジタルコンテンツの充実」を検討し、調布市が進めている「S&A(スクール&アグリカルチャー)」及び「第4次食育推進基本計画」の取り組みに、今後も貢献したいと考えています。
※1 産学官民の連携の下、デジタル技術等を活用して、調布市民の生活の豊かさや地域の持続的成長に繋
がる新しいサービス・事業の創出等により、調布市が抱える社会的課題を解決することを目的とした
協議会。
調布スマートシティ協議会HP:
https://chofu-sc.jp/
※2 NTTグループ初の農業×ICT専業会社として2019年7月に設立。
事業範囲は農林水産業を起点とした、自治体向けコンサルティング、スマートシティ構築支援、
ICTを活用した次世代施設ソリューション、圃場センシング、IoT/AIを活用した生産性向上や
省力化、遠隔営農支援、ロボティクス活用支援、関連商材物販など多岐に渡る。
NTTアグリテクノロジーHP:
https://www.ntt-agritechnology.com/
※3 ローカル5Gと超高解像度カメラやスマートグラス、遠隔操作走行型カメラ等を活用し、ハウス内の
作物の生育状況等を高解像度の映像データで研究所とリアルタイムに共有し、遠隔での農作業支援を
行う。
<ローカル5Gを活用した最先端のトマト栽培のイメージ>