プロジェクトOlive、感情解析の実証基盤「ラクーズ」を提供開始
AZAPA株式会社
2020年12月24日
14:30
〜感情分析を活用するサービス開発のスピード向上とコスト削減〜
図 La Cause 利用画面
日本発のオープンイノベーションにより世界経済の維持・成長への寄与を目指すAZAPA株式会社(本社:愛知県名古屋市中区2-4-15、代表取締役社長 & CEO:近藤康弘、以下AZAPA)が進める「プロジェクトOlive」は本日、同社が開発・提供するヒトの感情を可視化する技術基盤 「 La Cause (ラクーズ)」の提供を開始することを発表しました 。
IoT や AI 技術により人々の快適な暮らしを実現する様々なスマート技術の開発が進む一方、ユーザーの感情を察して自律的に動作する製品やサービスの開発には至っていません。その実現には感情の定量計測が不可欠となるため、プロジェクトOliveでは、ヒトの感情を可視化する技術を開発しています。システムがユーザーの感情を把握し、無意識のニーズに合わせて動作することで、これまで以上に高度化されたスマートなサービスの開発が可能になると見込んでいます。
プロジェクトOliveではこれまで培ってきたこれらの感情分析技術ノウハウをオープン化すべく、同技術を技術基盤として提供します。これにより、あらゆる業界のサービス開発事業者は感情分析を活用したサービス設計ならびにプロダクト開発に不可欠であるPOC(概念検証)を容易に実施することができ、感情という新たな視点からサービス開発に望むことができます。また、開発期間の短縮、POCの早期実現、低コスト化の実現にも貢献します。
従来、サービス機能に感情解析アルゴリズムを実装する場合、入力情報やアルゴリズムに関する専門知識が必要とされるため、開発の初期段階における適切な要件定義が困難となっていました。自社のサービスやプロダクトに、どのような入力情報を与え、どのような感情を推定することが適切であるかを公平に判断する支援サービスが存在していなかったためです。そのため、音声や表情といった入力情報ごとに、専用エンジンを取り扱うIT事業者との個別の仕様確認および設計書の作成をする必要がありました。La Causeは感情分析に関わる機能を総合的に提供し、開発の利便性を向上させます。
本技術基盤は、ヒトから読み取ることができる主要な生体情報として、心電図(ECG)、呼吸、表情のデジタルデータを様々なセンサーから収集・蓄積します。これらのデータ解析結果は、独自アルゴリズムとAIにより「ストレス」などいくつかの感情として出力されるため、自社サービスに感情分析機能を実装した際のシステムイメージを把握することが可能になります。また、自社サービスの要件に応じ、解析結果のパターン数を増やすことができるよう、個別開発にも対応しています。La Causeのシステムは、SaaSモデルとしてクラウド上で提供され、拡張性が高く多様な実装形態に対応しています。
図 La Cause システム構成図
プロジェクトOliveでは、ユーザーの感情を考慮したサービスを普及させ、「察してくれる」社会の実現に向けて、感情を利用した商品開発・サービス開発を支援しています。
チーフ・サイエンティストの橋本一生は、今後の可能性について次のように述べています。「La Causeは、プロジェクトOliveの知見を集積し、感情分析サービスを手軽に試行することが可能な技術基盤として、同プロジェクトのビジョンの実現を大きく推進するものです。既に開始しているモビリティやオフィスなど異なる環境での実証実験が、業界で必要とされる感情を活用したサービス開発を、さらに加速させることを期待しています。La Causeを活用したPOC実施にご興味のある方は、是非私たちまでお問合せ頂ければと思います」
La Cause について
Cause はフランス語で「原因」を意味します。従来の感情解析では、特定の瞬間に人間がどのような感情を抱いているかに焦点が当てられてきました。しかし、感情にはそれを引き起こした原因があり、ある瞬間の感情は次の行動の原因の一つとなります。より忠実に人間の行動を理解するためには、人間が生活する中で起こる感情と行動の連鎖、すなわち原因と結果を理解する必要があるという思いからLa Cause(ラクーズ)と命名しました。今回のバージョンには、まだ因果推定のモデルは実装していませんが、今後の機能拡張により、上記のコンセプトを実現させていきます。
プロジェクトOliveについて
プロジェクトOlive(オリーブ)は、心拍数・呼吸数といった生体情報や動作・表情などの人間の表面に出ている複数の指標を数値化のうえ統合することで、刻々と変化するヒトの感性や感情を理解することを目指しています。これらの統合されたデータをプロダクトやサービスに応用することで、新しいテクノロジーのあり方やライフスタイルを提案していきます。
プロジェクトOlive https://www.project-olive.info
AZAPA について
AZAPA 株式会社は、限界を超えるイノベーションですべての人が未来を選べる世界を実現することを理念に掲げ2008年設立しました。自動車業界で初の独立系Tier0.5プレイヤーとして、システム領域でのソリューションを提供するなど自動車を中心とする事業を展開するとともに、モデルベース、計測技術、新制御開発、コネクテッド、自動運転、感性の各分野における新システムの研究、ソリューション事業を展開しています。
AZAPA 株式会社 https://azapa.co.jp
ソーシャルメディア
Facebook https://www.facebook.com/azapacojp/
Instagram https://www.instagram.com/azapa.official/
チーフ・サイエンティスト、橋本一生が運営するアカウント
Twitter https://twitter.com/hashimoto_issei
note https://note.com/issei_hashimoto
お問い合わせ先: olive@azapa.co.jp
この企業の情報
組織名 AZAPA株式会社
ホームページ https://www.azapa.co.jp/
代表者 近藤 康弘
資本金 44,000 万円
上場 非上場
所在地 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦二丁目4番15号ORE錦二丁目ビル 2F
連絡先 052-221-7350