キュナード歴代249隻目 フィンカンティエリ造船所でスチールカット・セレモニーを実施
イギリスのラグジュアリー・クルーズ・ライン キュナードとイタリアのフィンカンティエリ造船所は、キュナード歴代249隻目であり、現在就航中の3隻に続く4隻目となる新造船の起工式とスチールカット・セレモニー※1を行い、2020年に創業180周年となるキュナードの歴史に新たな輝かしい瞬間を刻みました。
写真(左より):カーニバルUKのプレジデントのジョシュ・ワインスタイン、フィンカンティエリのカステッランマーレ造船所長 のジルベルト・トバルディ氏、キュナードのプレジデントのサイモン・ペイルソープ
新造船(名称未定)は、世界的に高まるラグジュアリー・クルーズの需要に応え、船内にはラグジュアリー・クルーズの概念を書き換えるような数々のユニークで画期的な設備をご用意する予定です。
新たな船は、フィンカンティエリのカステッランマーレ・ディ・スタービア造船所で建造されます。フィンカンティエリ・グループはこれまで、キュナードの人気客船クイーン・ヴィクトリア(2007年就航)とクイーン・エリザベス(2010年就航)の建造も手掛けています。
新しい船の建造は、船にとって大切なスチールカット・セレモニーを持って開始し、2022年にイタリアのゴリッツィア県モンファルコーネで完成後、引き渡しが行われます。
着工にあたり、キュナードのプレジデントのサイモン・ペイルソープ(Simon Palethorpe)は、次のように述べています。「長年の構想と設計の後、当社の新しい船の建造が開始されたことを嬉しく思います。歴代249隻目となるこの船は、キュナードにとって21世紀における4隻目のラグジュアリー客船となります。この船は、過去の成功にヒントを得ながら、キュナードの旅の精神と新コンセプトやアイデアとを一体化して、キュナードならではの豪華な旅の体験をお客様に提供することでしょう。」
さらに、フィンカンティエリのカステッランマーレ造船所長のジルベルト・トバルディ氏(Gilberto Tobaldi)は、次のように述べています。「新しい船の造船に着工し、キュナードの歴史にとって新たな章の幕を開けようとしていることは当社にとって非常に光栄なことであり、これからの数カ月、キュナードおよびカーニバルUKのチームと協力していけることを大いに楽しみにしています。」
キュナードは記念すべきこの日に、新しい船の一部である鉄鋼を巧みに用いた、オリジナルの彫刻作品の制作を依頼したことも発表しました。著名な彫刻家サム・シェンディ(Sam Shendi)氏の手により仕上げられた作品は、新しい船の船内に飾られ、乗船客の目を楽しませることになります。シェンディ氏はエジプト生まれの英国人彫刻家で、現代工業材料や鉄鋼、ステンレススチール、アルミニウム、ガラス繊維を使用して作品を創造しています。
シェンディ氏は次のように述べています。「新しい船のファーストカット※2となった鉄鋼から作品を生み出すことは私にとってチャレンジです。でも、こうした特別な機会をいただき、歴史あるキュナードの皆さんと一緒に仕事ができること、そして私の作品が新たな船でゲストと世界中を旅することをとても楽しみにしています。」
新しい船の建造が進む間、内装を担当するデザインチームも、キュナードのクルーズ体験を比類のないものにするために作業にあたります。世界的デザイナーであるアダム・D・ティハニー氏(Adam D. Tihany)をリーダーとして、サイモン・ローリングス氏(Simon Rawlings、デビッド・コリンズ・スタジオ)、テリー・マクギリカディー氏(Terry McGillicuddy、リッチモンド・インターナショナル)、シビル・ド・マリー氏(Sybille de Margerie、シビル・ド・マージュリー・パリ)のいずれも数々の受賞歴を持つデザイナーたちが、世界のさまざまな一流ホテルやリゾートで培ったそれぞれの経験を最大限に活かし、新たなレベルのキュナード・ラグジュアリーの実現という目標に取り組みます。
キュナードの新造船は2022年就航予定で、来年から予約の受付を開始します。キュナードの詳細については、www.cunard.jp(日本語)またはwww.cunard.co.uk(英語)をご覧ください。
※1スチールカット・セレモニー:建造の開始を記念し鉄鋼を切り出すセレモニー
※2ファーストカット:スチールカット・セレモニーで最初に切り出された鉄鋼
◆フィンカンティエリについて
フィンカンティエリは世界最大級の造船グループであり、多様性と革新性において業界ナンバーワンの地位を築いています。クルーズ客船の設計と建造で業界をリードし、ハイテク造船業界のリファレンス企業となっています。それは、艦船から海洋船、複雑な特殊船舶からフェリー、メガヨットまで、あらゆる船舶の修理や改修、システムや機械設備、電気設備部品の製造やアフターサービスに及びます。230年以上に亘る歴史を持ち、7,000隻以上の船舶を建造してきたフィンカンティエリは、創業以来一貫して、本社のほかエンジニアリング部門や製造部門のすべてをイタリア国内に置いてきました。
イタリア国内に8,900人以上の従業員を持ち、サプライチェーンを含めた関連各社の従業員を合計すると50,000人近い巨大グループとなるフィンカンティエリでは、複数の造船所に分散していた製造能力を集中して強化することによって、クルーズ客船業界で最も幅広い顧客とプロダクトを持っています。競争力を維持し、世界レベルでの存在感を発揮するために、製品ポートフォリオをさらに広げてすべての事業分野で今後も業界をリードしていきます。
グローバル化に伴い、グループでは世界4大陸で20カ所の造船所を傘下に収め、19,000人を超える従業員を加えて欧米地域を代表する造船会社となっています。顧客には世界の主要クルーズ事業会社、イタリアや米国の海軍が含まれ、国家プログラムの下で欧州の主要防衛会社のいくつかともパートナーシップを組んでいます。クルーズ客船および艦船、海洋船、特殊船舶の建造を主な収益源としながらエンドマーケットや地域における状況、顧客層に応じて多角的な事業展開を図っており、こうした多様性によってエンドマーケットにおける需要に根本的な変化が生じる中にあっても、他社に比べてその影響を最小限にとどめています。www.fincantieri.com
◆キュナードについて
キュナードは、いつまでも心に残る体験を提供することで知られている、イギリスのラグジュアリー・クルーズ・ラインです。1840年以来、北大西洋での客船運航において常にリードし、2020年には創業180周年を迎えます。約2世紀に渡り、大西洋航路のパイオニアであり続けるキュナードは、まさに世界のクルーズ・ラインです。
キュナードでは、洗練された食事、厳選されたエンターテインメント、優れたサービスなどを体験していただけます。5ツ星クラスのレストラン、ルームサービス、ゲストスピーカーによる講演、ライブラリー、映画に至るまで、ゲストの皆さまにいつまでも心に残る体験をしていただけるよう、きめ細やかなサービスを提供しています。
キュナードは現在、クイーン・メリー2、クイーン・エリザベス、クイーン・ヴィクトリアの3隻を保有し、ヨーロッパ、カリブ海、アラスカ、アジア、オーストラリア方面に就航しています。
2017年には、4隻目の客船が2022年に就航することを発表しました。この投資により、キュナードはさらなる世界戦略を強化、1998年以来となる4隻同時就航を予定しています。
キュナードは、イギリス・サウサンプトンにあるカーニバル・ハウスに拠点を置き、1998年よりカーニバル・コーポレーションの傘下に入っています。
◆キュナード日本語関連サイト
日本語ホームページ:
http://www.cunard.jp/
日本語フェイスブック:
https://www.facebook.com/CunardJP/