建築空間に生きる和紙造形の創造をテーマに、アートやデザイン、工芸の領域を超えた和紙表現に挑み、2017年に活動30周年を迎えた堀木エリ子氏。最大で10mを超える大きな手漉き和紙を活かして制作する、繊細かつダイナミックなその表現は、国内外で高く評価されています。
これまで、東京ミッドタウン日比谷のエレベーターに設置された光壁や、成田国際空港第一ターミナル到着ロビーの和紙モニュメント、ニューヨークのカーネギーホールでの「YO-YO MA チェロコンサート」の舞台美術など国内外の公共施設やホテルなどで多くの人々を魅了してきた堀木氏。
約10年前からは、「暮らしの中に使われてこその文化」というコンセプトのもと、住空間の中で和紙作品や内装設計を手掛けています。
本展では、長年手掛けてきた独自の手法で立体的に漉き上げたライトオブジェを中心に、「しつらえの場」を提案する作品など、住空間の中で現代の暮らしに寄り添う作品約30点を展観。
福井県越前市の工房で和紙職人とともに漉いた紙で作る屏風・パネル、そして、堀木氏自身の京都の工房で漉いた立体作品(オブジェ)を一堂に集めて紹介♪ 堀木氏は、和紙の灯りのオブジェを、「照明器具ではなく、“光る彫刻”」と語っています。
堀木氏は、京都市生まれ・京都市在住。ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013、日本現代藝術奨励賞など、受賞多数。
<展観予定作品の一例>
light object TORI (各550×170×高さ285mm)
バカラクリスタル コラボレーション
左から、MINORI、KAIKA、TSUBOMI (各120×120×高さ400mm)
MINORI:達成と充実、そして新たな始まりを象徴するオブジェ
KAIKA: 想いが叶い、開花する祝いのオブジェ
TSUBOMI:夢を蓄え、ますますの成長を願うオブジェ
バカラクリスタル コラボレーション
上2点:light object FUKU(各300×240×高さ600、900mm)
下2点:light object SACHI(各270×120×高さ270mm)
FUKUは、FUKU(福)が居座りますようにとの祈りをこめて、足元は、小動物がしゃがんでいるように見えます。
SACHIは、SACHI(幸)がそっと訪れて、とまってくれますようにという願いをこめて、鳥の足のような形をしています。
バカラクリスタル コラボレーション
ceiling light HANA (直径610×130mm)
ceiling light HANA(直径610×130mm)
天井シェードまたは壁面オブジェとして楽しめます。想いが花開き、物事が達成することを記念した作品。
■堀木エリ子展 -和紙灯りのオブジェ-
■4月24日(水)から5月6日(月・休)まで
■新宿高島屋 10階美術画廊
■午前10時から午後8時まで。金・土曜日は午後8時30分まで。最終日は午後4時閉場。
※お問い合わせ先:新宿高島屋 TEL03-5361-1111(代表)