酪農学園大学の学生が産学連携で宅配弁当を開発 -- 北海道初の「smart meal(健康な食事・食環境)」認証を取得し、3月4日から注文開始



酪農学園大学(北海道江別市)食と健康学類管理栄養士コース・栄養教育学研究室(杉村留美子准教授)の学生はこのたび、株式会社札幌海鮮丸および国分北海道株式会社と共同で2種類の宅配弁当を開発。3月4日(月)から札幌海鮮丸で宅配注文による販売を開始した。同研究室では管理栄養士を目指すゼミ生の学びの一環として産学連携の取り組みを行っており、今回の事業は昨年6月から始めたもの。3年生の女子学生6人がメニューを考案し、塩分控えめで栄養バランスの取れた商品となった。




 このたびの連携は、昨年度から3年生を中心に行ってきた道内の食品卸大手・国分北海道との共同開発商品企画に、健康に配慮した食事の提供を常に心がけている宅配すしの札幌海鮮丸が賛同することでスタートした。「食」に関する健康志向が高まっている中で、高齢者などを中心に客層を拡大することを目指す。

 学生らは外食で過剰になりがちな「塩分」をテーマに設定。6人が2チームに分かれてメニューを考案し、3大栄養素と言われる「P.F.C」(P〈proteinプロテイン〉=タンパク質、F〈Fat ファット〉=脂質、C〈carbonカーボン〉=炭水化物)のバランスを重視した「すずらん」と「椿」を開発した。

「smart meal(健康な食事・食環境)」認証は、店舗や事業所を対象として「健康な食事・食環境」コンソーシアムが行っており、カロリーや栄養バランスなどの条件を満たしている場合に認証される。今回は札幌海鮮丸が申請し、2月15日に承認、同22日に認証式が行われた。北海道では初の認証店となる。

 弁当の販売期間は3月4日から3カ月間。学生たちの取り組みを取り上げたチラシを、67店舗(北海道51店舗、東北・関東など東日本16店舗)で配布する。

■「すずらん」
(しっかりチーム:西川実来さん(リーダー)、中村逸果さん、会田理緒奈さん)
・もち麦入りカルフォルニアロール、一口おにぎり、手まり寿司、いなり寿司、メンチカツ、サラダ、きんぴらごぼう、白和え、わらび餅
○ポイント:もち麦
 札幌海鮮丸の特徴を生かし、寿司をメインに。もち麦を使うことで血糖値を気にしている人も安心して食べられる。「低GI値」の食材はカロリーがきちんと摂れて、血糖値は上がりにくいのが特徴。栄養バランスが良く、子どもから大人まで毎日食べられるメニューとなった。

■「椿」
(ちゃんとチーム:山下千遙さん(リーダー)、麻生若菜さん、野村知世さん)
・三種まり寿司、白だし香るあっさり梅うどん、炙り焼きチキン、彩サラダ、アンサンブルエッグ、きんぴらごぼう、白和え、わらび餅
○ポイント:うどん
 「うどんを主食にしたい」という意見で全員が一致。高齢者にも食べやすい食材で、ご飯が食べたくないときでも食べられる。だしは濃くなくあっさりとした味付けを心がけた。

■「健康な食事(smart meal)・食環境」の認証制度について
 日本栄養改善学会や日本高血圧学会など11の学協会(2019年2月9日現在)によるコンソーシアムが、健康な食事(いわゆる主食、主菜、副菜が揃ったメニューであり、栄養価や野菜の量など認証基準が細かく決められている)を提供する店舗・事業所の認証を行うもの。
 http://smartmeal.jp/index.html
・smart meal(スマートミール)の基準(2段階)
1. エネルギー量1食あたり450~650kcal未満(通称:ちゃんと)
2. エネルギー量1食あたり650~850kcal(通称:しっかり)

・札幌海鮮丸 担当者コメント
 昨今、高齢の方を中心に宅配弁当が注目されています。学生さんとの商品開発は初めてのことでしたが、寿司屋の流儀を越え、高齢の方にも興味を持ってもらうような女子学生目線での新鮮なアイデアをどんどん出してもらいました。商品企画やマーケティング、オペレーションを考えて決めました。注文がたくさん入った時に、味や商品のレベルを落とさずに対応できるか、慎重に検討しました。
(マーケティングチーム チームリーダー 本田泰大氏、商品開発チーム チームリーダー 雪田裕氏)

・国分北海道 担当者コメント
 昨年度の展示会で、酪農学園大学との商品開発は好評でした。1月に行った展示会で札幌海鮮丸さんには積極的に手を挙げていただき、今回、道内初の「smart meal」認証店を目指した商品開発が実現できました。弊社の管理栄養士メンバーが中心となってプロジェクトに加わり、メニューの監修をしました。学生たちが将来目指す管理栄養士との関わりも良い刺激になってくれたら嬉しいです。また、7月頃に札幌市内のホテルで開催する弊社主催の商品展示会にて出展する予定です。
(フードサービス事業部 営業課 グループ長 黒澤公博氏)

・杉村留美子准教授コメント
 国分さんとの連携は2年目となりますが、今回は道内初となる「smart meal」認証店のメニューを学生が考案するという貴重な体験となりました。管理栄養士となるための学びとして、対象者のニーズを考慮したメニューであっても価格や商品のロットから再考せねばならない過程や、企業との繋がり、役員へのプレゼンなど多くの経験ができました。就職を決める際、その後社会で活躍する際にも、この過程が自身の強みになると思います。

・酪農学園大学HP
 https://www.rakuno.ac.jp/article-61995.html

・札幌海鮮丸HP
 https://www.kaisenmaru.co.jp/

・国分北海道HP
 https://www.kokubu.co.jp/hokkaido/

▼本件に関する問い合わせ先
 酪農学園大学入試広報センター広報課
 TEL: 011-388-4158
 E-mail: koho@rakuno.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
酪農学園大学
ホームページ
https://www.rakuno.ac.jp/
代表者
岩野 英知
上場
非上場
所在地
〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地
連絡先
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