“ネタ帳”のように、テーマを設けずその日の気分で描いたという「スケッチブック」の作品を揃えた展覧会。1冊のスケッチブックに12点ずつの作品が描かれており、めくるたびに新しい世界観に出会え、一篇の私小説を読んでいるかのよう。
目にとまったもの、湧いてきたイメージを描き綴った作品が
描かれたスケッチブックの数々。
日めくりカレンダーのようにその日の気分でページを替えて飾って楽しむこともできます。
スケッチブックの紙の素材も、さまざま。
紙の質感が異なると発色やにじみ方が変わり、
同じテーマでも違った展開が楽しめると、
広田先生は語っています。
バレリーナをモチーフにした作品は、人体の動きが流動的に描かれています。
人々の声、風の音、時には音楽も聞こえてきそうな風景。
どんなドラマを想像しますか♪
詩の一言をちぎって作品の中に貼ったコラージュ作品も。
指一本でスマートフォンやタブレットなどの画面を
簡単にスクロールできる、デジタル時代。
その中で、あえて、ゆっくりとページをめくりながら、
その日の気分で飾る作品を選ぶ時間そのものも楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本橋・大阪・京都高島屋で開催され、話題を呼んだこの展覧会は、5月30日(水)から
6月5日(火)までの横浜高島屋での本展が、最終開催となります!
広田 稔先生によるギャラリートーク
6月2日(土) 午後2時から
高島屋美術部創設110年記念
広田 稔展 50冊のスケッチブック
開催期間:5月30日(水)から6月5日(火)まで
※連日午前10時から午後8時まで(最終日は午後4時閉場)。
開催場所:横浜高島屋 7階 美術画廊
お問い合わせ先:横浜高島屋 TEL045-311-5111(代表)