アーツカウンシル東京 平成30年度事業ラインアップ発表

アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)はこの度、平成30年度の事業ラインアップを発表します。2020年に向けて、これまで行ってきた事業に加え、芸術文化団体にとどまらない様々な主体への助成事業や、国内外から、個人・団体を問わず、様々な分野で、約2400件の応募があったTokyo Tokyo FESTIVAL企画公募事業の採択を通じて、多くの都民が文化プログラムに参加できる機会を充実させます。

特に平成30年度以降は、2020年を盛り上げる「Tokyo Tokyo FESTIVAL」※向けた期間について、「Road to Tokyo Tokyo FESTIVAL」として、認知強化や気運醸成を図るために、発表会イベントを定期的に開催し、東京文化プログラムの事業内容について情報発信することなどにより、国内外への発信と拡散強化を進めていきます。
※「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは、東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向かって、幅広い関係者と連携をし、東京および日本の文化の魅力を国内外に発信することにより気運を醸成し、日本中で盛り上がりを作っていく取り組みです。国内外から最も注目が集まる、2020年の大会期間を含む約半年間に実施する東京文化プログラムを「Tokyo Tokyo FESTIVAL」と銘打ち、集大成となる文化事業を展開します。2020年までの期間についても「Road to Tokyo Tokyo FESTIVAL」として、さらなる気運醸成を図っていきます。

平成30年度アーツカウンシル東京事業ラインアップ
1.2020年に向けたプログラムの展開
2020年に向けて、助成事業や企画公募事業、東京キャラバン、TURNといった文化プログラムを牽引する事業を展開することで、より多くの都民が文化プログラムに参加できる機会を作り出していくとともに、発信力強化を進めます。

○Tokyo Tokyo FESTIVAL助成(旧称東京文化プログラム助成)
東京都が主導する文化プログラムの考え方を踏まえ、2020年に向け、より多くの人々が文化プログラムに参加いただけるよう助成事業を実施します(2期制を予定)。企画内容により、以下の4つのカテゴリーで募集します。
【実施場所】東京都内
【対象期間】2018年7月から2020年9月まで
【カテゴリ】
・気運醸成プロジェクト支援
・市民創造文化活動支援
・海外発文化プロジェクト支援
・未来提案型プロジェクト支援

○Tokyo Tokyo FESTIVAL企画公募事業
「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の中核となる目玉事業を創出するため、斬新で独創的な企画や、多くの人々が参加できる企画を広く募り、採択した企画を東京都及びアーツカウンシル東京等の主催事業として実施する事業です。2018(平成30)年度は、2017(平成29)年度の公募により集まった約2400件から採択企画を決定し、制作を開始します。採択企画は2019年秋から2020年9月までに実施し、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」のメイン事業として展開する予定です。
【実施場所】東京都内
【開催時期】2019年秋から2020年9月まで

○場の開放事業「都民パフォーマーズコーナー・通称トパコ」
民間企業等と連携し、自社ビル等の場を開放して、都民の芸術文化活動の発表機会を創出する事業です。様々な人が文化プログラムへ参画すること、また従来の枠組みや場所にとらわれない文化プログラムの展開に繋げていくことを目的としています。会場提供企業等も含め、より多くの人の文化プログラムへの興味を喚起することも目指します。
【実施場所】東京都内
【開催時期】未定(年間3回程度)

○Tokyo Tokyo FESTIVALプロモーション・ブランディング事業
「Tokyo Tokyo FESTIVAL」に向けた期間について、「Road to Tokyo Tokyo FESTIVAL」として認知強化、気運醸成を図るため、発表会イベントを東京2020大会開催までに定期的に開催し、東京文化プログラムのコンテンツラインアップについて情報発信することなどにより、国内外への発信と拡散力の強化を図っていきます。
【実施場所】未定
【開催時期】未定

○東京キャラバン
劇作家・演出家・役者である野田秀樹氏の発案により、多種多様なアーティストが出会い、“文化混流”することで、新しい表現が生まれるというコンセプトを掲げた文化ムーブメントです。2015年の東京・駒沢に始まり、リオデジャネイロ、東北(仙台・相馬)、六本木、京都、八王子、熊本でそれぞれのジャンルを超えたパフォーマンスを展開。今後も全国各地に出没し、「文化サーカス」を繰り広げていくとともに、国や地域を越えた交流を継続的に図ることで、東京2020大会以降の文化的な基盤を創っていきます。
【実施場所】秋田県、豊田市、高知県
【開催時期】通年

○TURN
監修に日比野克彦氏を迎え、障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの属性や背景の違いを超えた多様な人々の出会いと表現を生み出すアートプロジェクトです。様々な分野の機関と連携及び協力してプログラムを展開していくことで、一人ひとりが異なる“その人らしさ”を尊重できる関係性のある豊かな社会の創造を目指します。そして、日本における新しいダイバーシティの試みとして国内外で展開し、発信するとともに、TURNの考え方や仕組み、場をレガシーとして継承していきます。
【実施場所】東京藝術大学、東京都美術館、東京都内各所ほか
【開催時期】通年

2.東京の創造活動や地域の文化、社会や都市の課題を見据えた助成
東京の芸術文化の魅力を向上させ世界に発信していく創造活動を支援するため、発信力のある活動を行う団体等に対する助成を実施します。
・東京芸術文化創造発信助成〈長期助成、単年助成(2期制)〉
・東京地域芸術文化助成
・芸術文化による社会支援助成(2期制)

3.東京の芸術文化を創造し、世界に向けて発信
芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施する事業です。都内各地での文化創造拠点の形成や、子供・青少年等への創造体験の機会の提供により、多くの人々が芸術文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、伝統文化・芸能、音楽、美術・映像、演劇等の幅広い分野におけるフェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。また、文化の面でのレガシーを2020年以降に継承し、文化の魅力であふれる都市東京の実現をめざします。

○フェスティバルや参加・体験プログラムの開催
伝統文化・芸能、音楽、美術・映像、演劇、舞踊等幅広い分野におけるフェスティバルの開催や子供・青少年、外国人向けの参加・体験プログラムの実施を通して、芸術文化の創造活動を拡充・発信し、継承しています。
・フェスティバル
・子供向け参加・体験型プログラム
・外国人向け参加・体験型プログラム
※具体的なプログラムについてはPDFをご覧ください

○文化創造拠点の形成(東京アートポイント計画)
地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを展開することで、無数の「アートポイント」を生み出す取り組みです。日常の営みに穏やかに寄り添い、まち・人・活動をつなぐアートプロジェクトを実施し、その担い手となるNPO育成や活動基盤を整えながら、東京の多様な魅力の創造・発信を目指します。

4.東京の文化力による震災からの復興
東京都による芸術文化を活用した東日本大震災被災地支援のための事業です。被災地域のコミュニティに対して、現地のアートNPO等の団体やコーディネーターと連携しながら、アートプログラムを実施し、地域の多様な文化環境の復興を支援します。

○東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業(Art Support Tohoku-Tokyo)
「東京緊急対策 2011」の一環として開始した、東京都と共催し、被災地域のコミュニティに対して、現地の団体と協働してアートプログラムを実施する事業です。現地のアートNPO等の団体やコーディネーターと連携し、地域の多様な文化環境の復興を支援します。被災地域のコミュニティを再建するため、様々な分野の人々との交流プロセスを重視したアートプログラムや、その実施を支える仕組みづくりを行います。

5.社会と芸術をつなぎ、未来をリードする人材の育成
未来を見据え、東京の芸術文化の現場を牽引する多様な人材を育成していきます。

○タレンツ・トーキョー2018
映画分野における人材育成事業として、「ベルリン国際映画祭」と提携して実施しています。映画監督やプロデューサーを目指すアジアからの参加者に、世界で活躍していくためのノウハウや国際的なネットワークを構築する機会を提供します。

○アーツアカデミー
東京の芸術文化事業を担う人材育成プログラムを実施します。

○Tokyo Art Research Lab (TARL)
アートプロジェクトを実践する人々にひらかれ、共につくりあげる学びのプログラムです。新しい芸術文化の担い手を育て、彼らが必要とする手法やスキルを開発していくことを目的としています。アートプロジェクトを紡ぐ人材等を育成していく「思考と技術と対話の学校」と、環境整備と方法論の確立を担う「研究・開発」の二軸で事業を展開します。

6.国際的なネットワークを構築し、国際都市東京の発信力を強化
未来を見据え、東京の芸術文化の現場を牽引する多様な人材を育成していきます。海外の芸術文化団体や文化施設・機関等とのネットワークを構築し、様々な共同プログラムの開発や国際都市東京の芸術活動の発信力向上のきっかけ作りを行います。

○アーツカウンシル・フォーラム
芸術文化分野において今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを開催します。国内外のアーツカウンシル、芸術文化交流施設・機関、アーティストやクリエイター間のディスカッションを通じて、国際都市に相応しい芸術文化活動の発信や議論の場となることを目指します。
※これらの情報は2018年3月29日現在のものであり、内容は変更になる場合があります。

●アーツカウンシル東京
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。また、2020年に向けて、文化プログラムを牽引するプロジェクトを展開しています。

本件に関するお問合わせ先
<本リリースに関するお問い合わせ>
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京広報担当:森(隆)、圓城寺
TEL:03-6256-8432 E-mail:press@artscouncil-tokyo.jp

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この企業の情報

組織名
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
ホームページ
 
代表者
三好 勝則
資本金
155,150 万円
上場
非上場
所在地
〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目1-28九段ファーストプレイス8階
連絡先
03-6256-8430

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