玉川大学(東京都町田市)は1月23日(火)~26日(金)まで、岩手県陸前高田市の食材を使ったオリジナルメニューを同大Cafeteria Sakufu(学生食堂)で学内を対象に限定販売する。これは、東日本大震災以来、陸前高田市で復興支援活動を継続して行っている文学部太田ゼミの学生15名が企画したもの。昨年1月の実施に続いて2回目となる今回は、陸前高田産の豚肉と米を使った「鉄板生姜焼き」や「スタミナ丼」、前回も好評だった「わかめラーメン」などを日替わりで提供する。
玉川大学文学部太田美帆准教授のゼミでは東日本大震災のあった2011年から岩手県陸前高田市を訪れ、ボランティア活動や地域の人々との交流を行っている。
昨年9月22日~26日に行われた合宿では、これまで行ってきた「聞き書き」活動や農作業支援などのほか、新たに浜作業を2日間にわたって実施。4年間海に沈めて育てるホヤ貝の種づくりや、海からあげられた牡蠣や養殖用の網の洗浄、牡蠣の配送用資材に賞味期限などの情報記載シートを貼り梱包する作業も行った。
こうした中、同ゼミでは「玉川の学生にも陸前高田のことを知ってもらいたい」という気持ちから、昨年に引き続き、「陸前高田の味力」と題し、現地の新鮮な食材を生かしたメニューを期間限定で提供する。昨年は、学生らの好評を博し早々に完売した。今回は「陸前高田からの贈り物」をテーマに、昨年も好評だった「わかめラーメン」のほか、「鉄板生姜焼き」や「スタミナ丼」を提供する。
「わかめラーメン」には、ゼミ生が浜作業を手伝ったマルテン水産の肉厚なわかめをたっぷり使用。「鉄板生姜焼き」と「スタミナ丼」には、合宿で宿泊したお宅の仲介で熊谷精肉店・日益屋から取り寄せた地元産の豚肉と米を使用した。また、小鉢のりんごは昨年に引き続き、民泊で宿泊した家で収穫されたものを送ってもらった。
メニューは学生の好みを知っているCafeteria Sakufuが企画。提供される食材から、素材の味を生かすことはもちろん、栄養価や価格まで深く吟味してメニューを決定した。
ゼミ長の柴田義仁さんは「メニューにも昨年同様、民泊や交流などで生まれたご縁がたくさん詰まっています。皆さんにも私たちがいただいたこのご縁を還元したいと考えています」と語る。
また、このプロジェクトを盛り上げ、より多くの学生に陸前高田のエネルギーを感じてもらうため、学友会の協力のもと、1月24日と26日に限定メニューを利用した学生に陸前高田の特産品(海産物や精肉の詰め合わせ、りんごやおやき、お米など)が当たる抽選会も実施。学友会は太田ゼミの合宿費用の補助も行っており、「かねてから学友会でも被災地支援の方法を模索していましたが、太田ゼミの活動を知り、被災地支援とともに在学生の支援にもなる東日本大震災復興支援プロジェクトとして携わっています。太田ゼミの学生たちは企画力・行動力もあり、先輩から後輩へと受け継ぎながら続いています。学園の理念とも合う、素晴らしいプロジェクトだと思います」と評価している。
なお売店では期間中、昨年に引き続き「工房めぐ海」が作る、帆立と茎わかめを使った餡の入った三陸ならではの「おやき」を販売する。
◆限定メニュー販売概要
【販売期間】 1月23日(火)~26日(金)
【開催場所】 玉川大学 Cafeteria Sakufu (2階)
※学生対象の食堂のため一般の方のご利用はできません
【提供メニュー】
・1月23日(火) わかめラーメン(30食) 410円
・1月24日(水) 鉄板生姜焼き、りんご小鉢つき(50食) 550円
・1月25日(木) わかめラーメン(30食) 410円
・1月26日(金) スタミナ丼(70食) 500円
※期間中、「工房めぐ海」のおやき(200円)をSnack Bar Green House(売店)で販売(昨年と同様)
東日本大震災復興支援プロジェクト「陸前高田の味力~陸前高田からの贈り物」
文学部太田ゼミ
比較文化学科4年:石塚香桜 伊藤夏美 岡田美有 柴田義仁 高山玲奈 田中茉友佳 寺島朱音 根本優 由里夏鈴
英語教育学科3年:芦澤輝彦 草野桃子 田村花梨 藤本珠海 正木孝宗 壬生郁実
協力:Cafeteria Sakufu 玉川大学・玉川学園学友会
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・玉川大学が1月24日から、陸前高田の食材を使ったメニューを学内対象に限定販売 -- 震災直後から支援を続ける文学部太田ゼミのコラボレーション(2017.01.19)
https://www.u-presscenter.jp/2017/01/post-36724.html
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