横浜市立大学 学術院医学群 脳神経外科学 立石健祐助教は、マサチューセッツ総合病院 脳腫瘍研究所・ハーバード大学Daniel P. Cahill博士、脇本浩明博士、ニューヨーク大学脳腫瘍センター Andrew S. Chi博士らとの共同研究により、神経膠腫で高頻度に生じるIDH1遺伝子変異を標的とする新規治療法の開発に成功した。
今回の研究結果から、NAMPT阻害剤とTMZの併用療法はIDH1変異細胞に対し選択的な細胞毒性を発揮することが見出された。この作用には、従来のTMZとは異なる機序での細胞毒性効果も期待されるとともに、TMZ治療後再発時の治療効果も期待される。
この併用療法は、神経膠腫の大部分を占めるIDH1変異腫瘍に対する標的治療につながることが期待されるが、一方で薬剤の脳内への移行性や生体への影響など課題は残っている。有効性と安全性を高めた治療法を確立し、薬剤の開発など臨床応用に向けた研究を進めるために、企業との連携などを推進する必要があると考えている。
※研究の詳細は添付のPDFをご覧ください。
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