学校法人昌平黌東日本国際大学・いわき短期大学(福島県いわき市)は、国立大学法人長崎大学(長崎市文教町)と連携協定を締結した。これは心の復興を担う人間力を備えた人材の育成を目的とするもので、東京電力福島第一原子力発電所事故後の復興を加速させるために、放射線に関する教育・研究分野で緊密な連携・協力を推進。今後、福島県双葉郡川内村での実習・集中講義等を通し、放射線に関する正しい知識や地域復興に必要な考え方等を学んでいく。
4月27日に東日本国際大学で行われた記者発表には、学校法人昌平黌から緑川浩司理事長、吉村作治東日本国際大学長、田久昌次郎いわき短期大学長、国立大学法人長崎大学からは片峰茂学長、山下俊一理事・副学長、高村昇原爆後障害医療研究所教授が出席した。
緑川理事長は、あいさつの中で「長崎にありながら、福島復興に対する情熱を持つ貴学に感動を覚えました。素晴らしい縁を結ぶ事ができ、大変嬉しく思います」と感謝を伝え、片峰学長は「東日本大震災後の状況には、長崎原爆投下後の既視感を覚えました。他人事とは思えない事態に、真っ先に小名浜港に支援物資を運び、絆を結ばせていただきました。この地域における学生の役割は大きいと感じているため、正確な知識やノウハウを伝えることを通し、連携を強めてまいりたい」と述べた。
連携の第一弾の取り組みとして夏季休業期間を利用した8月28日~30日の3日間、川内村のいわなの郷で集中講義を行う予定。
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