平成29年度東京文化プログラム助成「気運醸成プロジェクト支援」採択事業決定
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京は、芸術文化によって東京2020大会の開催気運を醸成するため、東京文化プログラム助成を実施しています。本助成プログラムのうち、民間団体や企業等が実施する波及効果やインパクトのあるプロジェクトを対象とする「気運醸成プロジェクト支援」の公募を平成29年2月7日(火)より開始しました。公募締切の平成29年3月31日(金)まで、計42件の申請があり、この度、厳正な審査の結果、9件を採択いたしました。
■平成29年度東京文化プログラム助成:気運醸成プロジェクト支援採択事業
(1)寺田倉庫株式会社
申請活動名:鉄工島FES~運河を利用したMIXED MEDIA FES~
交付決定額:10,000,000円
活動内容:品川、天王洲、京浜島までのエリアを新たな創造拠点とし、特にものづくりの拠点である鉄工島(京浜島エリア)を中心に、湾岸エリアが一体となったクリエイティブフェスを目指す。
(2)特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
申請活動名:第18回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2017
交付決定額:12,500,000円
活動内容:アジアの新進作家の作品を紹介し「映画の新しい流れ」を提案。映画作品の上映だけでなく、セミナーなどの関連企画も実施。新たな取組みとして、親子や聴覚障害者を対象とした上映会や、批評をテーマにした国際フォーラムも開催予定。
(3)株式会社ホリプロ公演事業部
申請活動名:百鬼オペラ『羅生門』
交付決定額:5,000,000円
活動内容:演劇界で注目の日本の若手脚本家、俳優陣を登用するなど、才能ある日本クリエイターの更なる飛躍の場をつくることを目的とし、イスラエルを代表する演出・振付家、またフランスから照明デザイナーを招聘し、国際協働事業として世界に通じる日本のオリジナルミュージカルを制作。
(4)TYAJapan(日本児童青少年舞台芸術協会)
申請活動名:アジア児童青少年舞台芸術フェスティバル2018
交付決定額:12,000,000円
活動内容:アジアに特化した子供のための舞台芸術フェスティバルを開催し、お互いの未知の創造作品に触れあい、国の枠を超えた未知なる未来への創造へと発展させていく。2020年には児童・青少年演劇関係者が世界から集まるアシテジ世界大会を東京に招聘しており、世代と国を超えた交流を推進する。
(5)株式会社アミューズ
申請活動名:フエルサブルータWA! –Wonder Japan Experience
交付決定額:6,000,000円
活動内容:アルゼンチン発のノンバーバル総合芸術集団である「フエルサ・ブルータ」との共同制作。外国人がとらえた日本をテーマとした新演目で、約10ヶ月のロングラン公演を予定。また、将来的には同演目を海外展開し日本を発信していく端緒とする。
(6)株式会社東急文化村
申請活動名:プルートゥPLUTO
交付決定額:5,000,000円
活動内容:手塚治虫と浦沢直樹による漫画『PLUTO』を舞台化。2015年に初演を行ったが、手塚治虫生誕90周年に合わせ、舞台美術や演出の芸術性をさらに高め、再創造して上演。
(7)一般社団法人MUTEK Japan
申請活動名:MUTEK.JP
交付決定額:12,500,000円
活動内容:デジタルアートと電子音楽、テクノロジーに特化した国際的なアートフェスティバル。5日間にわたって開催し、関連のワークショップやレクチャーも実施するなど、国際的なプラットフォーム創りを目指し、現代の新しい価値、新しい文化を創造し、東京から世界へ向けて発信する。
(8)株式会社NHKエンタープライズ
申請活動名:TOKYO JAZZ WEEKEND 2017 ~みんなのジャズ~
交付決定額:5,974,290円
活動内容:世界初のジャズ録音から100年を迎える本年、世界で活躍するトップアーティストを交え、次世代の育成のために未来を担う学生や市民とプロとのコラボレーションを企画。世代、国境、プロ・アマの垣根を超えた街ぐるみの賑やかな祭典を開催。
(9)合同会社KUNIO,Inc.
申請活動名:観るひと・創るひと・製作するひとのための古典プロジェクト(仮)
交付決定額:1,785,000円
活動内容:若手舞台における古典作品の魅力を捉えなおし、「観る人」を増やし、「創作する人」、「企画・上演する人」を育成することを目的とした企画。日本から世界へ発信し、通用するものとはどういうものなのか、今一度古典に目を向け若手の視点で考える。2020年までの3年を一つの大きな括りとし、1年目は歌舞伎と落語をテーマに、体験と研究を行っていく。
■平成29年度東京文化プログラム助成:気運醸成プロジェクト支援
東京都が主導する文化プログラムの考え方*を踏まえ、芸術団体・民間団体・民間企業等が主催(または主体となって実施)する、より多くの人々へアピールし、文化プログラムの周知、気運醸成に資する、インパクトのある事業について、経費の一部(助成対象経費の4 分の1 以内で、かつ2,000 万円が上限)を助成します。
*東京都が主導する文化プログラムの考え方
オリンピックの精神に基づき、史上最高の文化プログラムを展開するとともに、文化の面のレガシーを2020年以降に継承し、世界一の文化都市東京の実現につなげていく。
・伝統と現代の共存をはじめとした独自性・多様性を持つ東京の文化を世界に発信するとともに、国際的な芸術文化交流を積極的に展開
・障害者、高齢者、子供、外国人等、国内外のあらゆる人々が参加・交流できる機会の創出
・新たな発想を取り入れた芸術文化活動の推進や次世代を担う人材の育成
・都市全体で文化的な祝祭感を創出
・国、他の自治体、芸術文化団体等との連携・協力によるオール・ジャパンでの気運醸成
●アーツカウンシル東京
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。また、2020年に向けて文化プログラムを牽引するプロジェクトを展開しています。
- 本件に関するお問合わせ先
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公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京広報担当:森(隆)、圓城寺
TEL:03-6256-3432
E-mail:press@artscouncil-tokyo.jp