日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の連結子会社である日鉄高炉セメント株式会社(社長:江頭秀起 本社:福岡県北九州市 以下、日鉄高炉セメント)と日鉄セメント株式会社(社長:佐坂晋二 本社:北海道室蘭市 以下、日鉄セメント)は、今後の事業環境の変化を踏まえ、経営基盤の一層の強化とお客様・市場対応力の更なる充実を図るため、今般、2026 年4 月1 日付で経営統合することについて、それぞれの取締役会で決議し、合併契約を締結しましたのでお知らせします。今後、それぞれの株主総会で合併契約の承認を得た上で、2026 年4 月1 日付で統合新会社が発足予定です。
1.経営統合の目的
日本製鉄グループのスラグ事業は、鉄鋼生産に伴い生成される鉄鋼スラグを環境資材である鉄鋼スラグ製品に資源化し、鉄鋼の安定生産を支えるとともに、循環型社会の確立に貢献しています。その中で、日鉄高炉セメントと日鉄セメントは、高炉スラグを原料として高炉セメントの製造・販売を行い、その需要を開拓する役割を担っています。
今後、日本国内では、人口減少とともにセメントの需要減少が見込まれる一方、カーボンニュートラルへの社会的ニーズの高まりのなかで、資源の有効活用および二酸化炭素排出量低減に有効な高炉セメントやスラグ配合率を高めたコンクリート製品の利用拡大が期待されます。
また、日本製鉄ではカーボンニュートラルに向けて革新的な鉄鋼製造プロセスへの転換を推進しており、新たなプロセスで生じるスラグをはじめとする鉄鋼副産物を、引き続き、セメント製品として有効に活用することが必要となります。
これらの環境変化に対して、日鉄高炉セメントと日鉄セメントが経営統合することによって、高炉セメントの製造・販売体制を維持しつつ、盤石な事業基盤の構築を図り、お客様の利便性向上、スラグの有効利用の推進により、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
2.経営統合の内容
(1)経営統合の方法
日鉄高炉セメントを存続会社とする合併により、両社が経営統合します。
統合新会社の社名は「日鉄高炉セメント株式会社」とします。
(2)経営統合の期日
2026 年4 月1 日(予定)
(3)経営統合する会社の概要
●日鉄高炉セメントの概要
・資本金 : 1 億円
・代表取締役社長 : 江頭 秀起
・売上高(連結) : 179 億円(2025 年3 月期)
・従業員数(連結) : 197 人(2025 年3 月末時点)
・本社及びセメント生産拠点所在地 : 福岡県北九州市小倉北区西港町16 番地
・設立 : 1999 年
・株主 : 日本製鉄 100%
●日鉄セメントの概要
・資本金 : 15 億円
・代表取締役社長 : 佐坂 晋二
・売上高(連結) : 177 億円(2025 年3 月期)
・従業員数(連結) : 228 人(2025 年3 月末時点)
・本社及びセメント生産拠点所在地 : 北海道室蘭市仲町64 番地
・設立 : 1954 年
・株主 : 日本製鉄 85%、住友大阪セメント 15%
以 上
<本件に関するお問い合わせ先>
日本製鉄株式会社
https://www.nipponsteel.com/contact/
日鉄高炉セメント株式会社
https://www.kourocement.co.jp/contact/
日鉄セメント株式会社
https://cement.nipponsteel.com/inquiry/index.php