東京農業大学が参画する「土壌藻類を活用した自然回復技術の実装」が、第51回「環境賞」の「環境大臣賞」を受賞

学校法人東京農業大学

東京農業大学が日本工営株式会社、株式会社日健総本社と共同開発する「土壌藻類を活用した自然回復技術の実装」が、国立研究開発法人 国立環境研究所と株式会社 日刊工業新聞社が共催、環境省が後援する第51回「環境賞」において「環境大臣賞」を受賞しました。

「環境賞」は公害問題の解決が叫ばれていた1974年に創設され、これまで、環境保全や環境の質の向上に貢献し、時代の要請に応える優れた取り組みが表彰されてきました。

第51回「環境賞」には生物多様性の保全や脱炭素化、循環型社会の形成につながる技術や製品など、過去最高の72件の応募がありました。有識者による厳正な選考を経て「環境大臣賞」1件、「優秀賞」1件、「優良賞」3件が決定。東京農業大学が日本工営株式会社、株式会社日健総本社と包括連携協定を締結して(2022年2月24日)推進する共同研究の成果が認められ、第51回「環境賞」最高賞の「環境大臣賞」を受賞しました。
 
第51回「環境賞」【環境大臣賞】
土壌藻類を活用した自然回復技術の実装
日本工営株式会社
株式会社日健総本社
東京農業大学


土壌藻類を活用した自然回復技術の実装
「土壌藻類を活用した自然回復技術」は土壌藻類を土木資材として土砂災害跡地などに活用し、環境条件に合った自然な植生形成を促進する技術です。土壌藻類を土木資材として活用する例はこれまでなく、従来の自然侵入促進工と比べて安価で容易に実施できることを特徴としています。
社会実装にあたり土壌表面に生育する藻類を、株式会社日健総本社が水中で培養し土木資材化することに成功。さらに国立研究開発法人土木研究所と日本工営株式会社の共同開発した侵食防止工法に採用しました。
東京農業大学はこうした技術に関するエビデンスの構築や試験に貢献しました。


東京農業大学のBSCに関する参画研究者
森林総合科学科 江口 文陽 教授、矢部 和弘 教授、橘 隆一 教授
生産環境工学科 渡邉 文雄 教授、鈴木 伸治 教授
北方圏農学科 岡田 慶一 助教


表彰式は6月4日(火)に実施される予定です。

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