全国トップクラス・年間800人以上の就労実績
明るく開放的な空間で、障がいのある方の就職と職場定着をサポート
障がいがある方を対象とする就労支援センター、子ども一人ひとりの状況に即したオーダーメイドの幼児教室・学習塾を全国展開する株式会社ウイングル(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥)は、札幌市厚別区に、新たな障がい者就労移行支援事業所「ウイングル新さっぽろセンター」を6月2日(月)より開設いたします。就職を目指す障がいのある方に対して、就職活動から職場定着の支援まで、一貫したサービスを提供いたします。北海道内で3ヶ所目、全国では42ヶ所目の開設となります。
就労移行支援事業所とは、障害者自立支援法において定められた福祉サービス事業のひとつです。一般企業等への就労を目指す障がいのある方に対し、就労に必要な知識や能力の向上を図るための訓練、履歴書作成や面接などの就職活動対策を支援します。就職までの支援だけでなく、職場定着支援まで一貫したサービスを提供しています。
ウイングルの就労支援センターでは、就職を目指す障がいのある方に対して、実践的なビジネスマナー・パソコンスキル・企業実習・就職活動のトレーニングなどをおこない、企業が求める人材へのステップアップを障がいの種別を問わずサポートしています。地域の支援機関・医療機関と連携を図りながら、一人ひとりの状況に合わせた最適な訓練プログラムを設定。札幌市内での企業実習では、スポーツ用品店での店舗清掃や接客対応業務、コールセンターでのシュレッダーや封入作業などの事務業務、清掃業務など、より実践に近い環境での実習を用意しており、訓練者の希望に応じた実習先の開拓にも力を入れています。全国で1,200名以上(2013年3月末時点)のご利用をいただいており、就職者数は年間854名(2013年度)と、就労移行支援事業所の中でもトップクラスの実績を上げています。また、就職後の職場定着に向けたサポートを重視しているのも特長で、就職後6ヶ月での定着率は8割以上を記録しています。なおこのサービスは、障害者手帳を持っていない方でも、医師の診断や定期通院事実があれば、受給者証の申請を行うことでご利用が可能です。
北海道内では、現在までに札幌市に2ヶ所(札幌大通・札幌)がオープンしており、2013年度は41名の方が就職、職場への定着率も81.7%と順調です。
【「ウイングル新さっぽろセンター」概要】
6月より新たに開設する「ウイングル新さっぽろセンター」は、新札幌駅近くに位置しており、アクセスに便利です。従来の就労移行支援事業所とは大きく異なる、明るく開放的な施設環境となっており、「楽しく」仕事に取り組むことができる環境です。
■ 住所 : 札幌市厚別区厚別中央1条6-2-5 新札幌センタービル4階
■ 電話番号 : 011-802-3070 (受付時間 9:00~18:00)
■ 交通案内 : 札幌市営地下鉄東西線「新さっぽろ」駅7番出口より徒歩1分
JR「新札幌」駅バスターミナルより徒歩3分
■ WEB :
http://www.wingle.jp/office/shinsapporo/
【就職を目指す障がいのある方へ、利用説明会を実施】
5月26日(月)・27日(火)の13:00~15:00に、「ウイングル新さっぽろセンター」にて「利用説明会」を実施いたします。就職活動を続けているもののなかなか就職に結びつかない方や「就職したいけれどどのようにしたらいいのか分からない」「自分に合っている場所かどうか不安」といった個別のご相談も受け付けます。ご家族のみでの参加も可能です。
■ 対象 : 就職を目指す障がいのある方やそのご家族、福祉事業関係者
■ 内容 : 就労移行支援とは/ウイングルでの訓練内容/個別相談
■ 参加方法 : 事前予約制となります。参加希望の方は上記電話番号にご連絡ください。
<ご参考資料>
■ ウイングル札幌センターにおける就職者事例
札幌エリアのウイングル就労支援センターを利用して、就労を実現された方の事例をご紹介いたします。
(1) 20代男性(障がい種別:身体/利用センター:札幌センター/就職先:東亜産業株式会社)
日常生活に関するすべてのことに介助・配慮を要するMさん。まず、実際に就労する際に必要な体力(移動・作業・就労時間含め)を知りたいという要望もあり、3ヶ月間訓練時間を延長し、移動を含めた肉体的疲労感を考察・データ化したことで不安を解消しました。また、通所前まで“扉はいつも開けてもらえる”、“トイレ介助はいつでも行ってもらえる”など「周りにやってもらって当たり前」という感覚が非常に強かったため、スタッフから就労移行支援であること、実際の会社では自分の思い通り周りに時間をとってもらえないことを時には厳しく伝えました。加えて、企業実習の機会を設け、周りの意識を体感するという経験を繰り返すことで、社会人として求められる必要な感覚を得られるよう、意識改革を促しました。
それらを経て、徐々に本人の周囲に対する接し方に変化が出始めました。今まで自分が一番楽と感じる体制での介助方法しか許さないという面もあったMさんですが、一般企業にその介助方法を実施できる人がいないため、スタッフが誰でも可能な方法をトイレ介助など様々な場面に合わせ、3パターン作成。Mさんもそれに意欲的に取り組み、受け入れることができました。
属人的でない介助方法を企業側へも提案し、東亜産業株式会社へ事務補助業務として入社。就労を継続するなかで障がい者の就労に関し、さらに意識が高まり、NPO法人設立や講演会活動に尽力するために在宅勤務に変更し、精力的に活動をされています。
(2) 30代男性(障がい種別:精神/利用センター:札幌センター/就職先:流通関係)
就労に向けた課題として報連相や自己決定・判断ができない、優先順位が立てられない、工程が覚えられないなど、たくさんの悩みを抱えていたKさん。スタッフと一緒にスケジュール帳へ細かな工程や報告の時間を落とし込み、それが「できた」「できなかった」までを振り返ることで、報連相の一歩を踏み出しました。
また、スタッフからの問いかけは選択肢を増やさず、二者択一にて統一。加えて、行う作業の情報をスタッフと一緒に確認し、整理したあとにご自身で優先順位の番号をつける作業を繰り返し行うことで、Kさんの自己決定・判断を促し、スモールステップでの成功体験を積み重ねていきました。
それらの積み重ねから、Kさんは自信を持って何事にも積極的に取り組むようになり、表情も目に見えて明るくなったそうです。現在は流通関係の会社にて事務補助業務を担当されているKさんですが、スタッフが対策として提案したKさんへの問いかけの方法、指示の出し方などは企業側にも共有されているため、企業側の配慮のもと、働きやすい環境を得られています。
就労後、新たな障がいが発覚し、自信と就労意欲を失いかけたこともありましたが、通院同行など企業側の配慮や医療関係者との協力・サポートのもと、業務内容を細分化。得意な業務を切り出したうえで、ご本人と相談をしながら勤務時間を短縮し、立て直しました。現在は徐々に自らの得意分野にて現在は時間延長を目指し、日々奮闘しています。
【ウイングルについて】
ウイングルは、2005年12月設立以来、日本における社会問題としての「障がい者雇用」分野に着目し、一法人としては全国最多となる全国41拠点(2014年5月時点)で事業所を展開しています。企業向けの障がい者雇用支援から始まった事業は、現在では障がい者向け職業訓練事業、そして障がい者の家族向け事業や教育事業など、その領域を広げています。幼児教室「Leafジュニア」を首都圏23箇所、学習指導施設「Leafプログレス」を首都圏13箇所(2014年5月時点)で開校しているほか、2014年4月より、IT・ものづくり教室「Qremo」を東京・渋谷にオープンしました。詳細は
http://www.wingle.co.jp/ をご覧ください。
※2014年6月1日より「株式会社ウイングル」は「株式会社LITALICO」に社名を変更いたします。