「障害のない社会をつくる」のビジョンの下、障がい者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開する株式会社LITALICO（本社：東京都目黒区、代表取締役社長：長谷川敦弥）は1月14日（水）、愛知県名古屋市の「ウイングル名古屋千種センター」にて、医療・福祉・企業関係者をつなぐ勉強会「第3回企業情報交換会」を開催いたします。今回は、「精神障がいのある方とうまく付き合っていくコツ」をテーマに、医療・福祉機関や企業の人事担当者が参加し、精神障がい者の就労に向けた理解と対応から、地域支援のあり方までを考えます。愛知県立城山病院総合医療部医療社会事業科で精神科ソーシャルワーカーを務める鈴木なつみ氏を招き、講演やディスカッションを行うほか、ハローワーク名古屋中・東・南で雇用指導官を務める松下昇氏にもディスカッションにご参加いただき、精神障がい者雇用を進めている企業の事例を交えお話いただきます。

LITALICOは、2005年12月の設立以来、日本における社会問題としての「障がい者雇用」分野に着目し、一法人としては全国最多となる全国44拠点（うち愛知県内5拠点・2014年12月時点）で、障がい者のための就労支援事業所「ウイングル」を展開しています。就労支援事業所とは、障害者総合支援法において定められた福祉サービス事業のひとつです。一般企業等への就労を目指す障がいのある方に対し、就労に必要な知識や能力の向上を図る訓練のほか、履歴書作成や面接など、就職活動対策をおこないます。「ウイングル」では、就職までの支援だけでなく、職場定着支援まで一貫したサービスを提供しています。

障害者雇用促進法の改正により、2018年度から精神障がい者も雇用義務の対象に加わることとなり、精神障がい者の雇用が一層進められることが期待されています。また精神障がい者の雇用人数は年々増加しており、今年11月に発表された障害者雇用状況では前年比24.7%増の27,798名と、知的障がい者や身体障がい者の雇用人数に比べても大きな伸び率となりました※1。継続性に課題が出やすい精神障害のある方の支援には、支援機関のみならず医療・福祉機関と企業の間の連携が不可欠です。

この「企業情報交換会」は2014年3月を皮切りに、これまで2回開催。医療・福祉・企業など障害者雇用に関わる方をお招きし、これまでの事例や課題をもとに、より実践的な対策を考えるとともに、精神障がい者が安心して働ける職場づくりを目指して継続的に実地している勉強会です。

今回は、医療・福祉機関関係者と、現在精神障がい者を雇用している、また今後雇用を検討している企業の人事担当者を対象に、精神障がい者の支援を行っている愛知県立城山病院の精神科ソーシャルワーカー 鈴木なつみ氏を招き、「精神障がいのある方とうまく付き合っていくコツ」についてお話しをいただくほか、「雇用後に聞くよくある困難事例」等をテーマにディスカッションを行います。企業が対応に困ったとき、最初に医療機関に相談することは少ないですが、医療の現場の声を知ることで、よりよい対応に向けた一助としていただくことを目的としています。また、精神障がい者雇用に関するノウハウを互いに知る機会とすることはもちろん、医療・福祉機関と企業の間で相互理解を深め、今後の地域連携をスムーズにしていくことも目指します。

LITALICOは、このイベントを地域と企業が連携して障がい者の就職を支えていく環境づくりのひとつとし、障がい者雇用の拡大及び理解促進に貢献して参ります。

※1　厚生労働省「平成26 年 障害者雇用状況の集計結果」より

＜「第3回企業情報交換会」概要＞
■ 日時：2015年1月14日（水）　15：00～17：00
■ 会場：ウイングル名古屋千種センター
　　（愛知県名古屋市千種区内山3丁目10−17）
■ 対象：医療関係者、福祉従事者、障がいのある方を雇用している企業、障がいのある方の雇用を検討している企業の人事担当者

■ お問い合わせ・申し込み方法
事前予約制となります。参加希望の方は、必要事項（（1）参加者名、（2）連絡先）を添えて、下記までご連絡ください（応募締切：1/9（金））。
ウイングル名古屋千種センター（担当：砂田・加藤）
　　TEL：052-745-6336　FAX：052-745-6337
　　Email：home_chikusa@litalico.co.jp

■ プログラム
15：00　参加者の紹介
15：10　講演
　　　　　愛知県立城山病院総合医療部医療社会事業科 ソーシャルワーカー　鈴木なつみ氏
　　　　　「精神障がいのある方とうまく付き合っていくコツ」
16：00　ディスカッション
　　　　　「障害者雇用に関する法律」「雇用後に聞く良くある困難事例」「雇用管理に関する悩み」

ご参考：障害福祉サービスについて
障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスは大きく分類すると生活支援・就労支援に分かれます。そのうち就労支援は、就労継続支援A・B型（福祉作業所）と就労移行支援に分かれます。就労移行支援は平成18年の自立支援法改正による新サービスで、一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うとされています。また、障害福祉サービスは、自治体の障害福祉課等で発行される福祉サービス受給者証によりサービス利用が可能となり、医師の診断等があれば障害者手帳がなくとも利用できるケースがあります。

【LITALICOについて】
LITALICO（旧社名：株式会社ウイングル）は、2005年12月設立以来、日本における社会問題としての「障がい者雇用」分野に着目し、一法人としては全国最多となる全国44拠点（2014年12月時点）で事業所を展開しています。企業向けの障がい者雇用支援から始まった事業は、現在では障がい者向け職業訓練事業、そして障がい者の家族向け事業や教育事業など、その領域を広げています。学習教室「Leaf」を首都圏32箇所（2014年12月時点）で開校しているほか、2014年4月に、IT・ものづくり教室「Qremo」を東京・渋谷にオープンしました。詳細はhttp://litalico.co.jp/ をご覧ください。