弘前大学の教員などによる「りんご/さくら和紙研究会」が提供した「りんご剪定枝和紙」を八戸冬季国体の表彰状に使用 -- 「オール青森」のご当地和紙で国体を盛り上げる

弘前大学

弘前大学(青森県弘前市)教育学部の廣瀬孝准教授が会長を務める「りんご/さくら和紙研究会」が作製した「りんご剪定枝和紙」が、2023年1月28日~2月5日まで青森県八戸市や南部町で開催される「特別国民体育大会冬季大会」の表彰状の素材として使用されることとなった。これは、未利用資源であるりんご剪定枝を原料にしたもので、りんご剪定枝のほか、青森県や岩手県産の針葉樹パルプも使用。紙漉きや印刷も青森県内で行われ、「オール青森」ともいえるメンバーで制作されている。  「りんご」と「さくら」は弘前市の主要な観光資源であるが、その剪定枝は薪などの燃料として利用されるほかはほとんど有効活用されておらず、多くが廃棄処分されていた。  こうした中「りんご/さくら和紙研究会」は、「りんご」と「さくら」の新しい活用方法として剪定枝を原料とした和紙の作製に取り組み、ねぷたや津軽凧といった伝統工芸をはじめ、お酒のラベルや絵はがき、商品パッケージなどの紙製品の作成に取り組んでいる。  同研究会ではこうした活動を通じ、産学官連携による新しい製品やサービスの開発など、青森県の魅力再発見、価値向上を目指している。  このたび、特別国民体育大会冬季大会の表彰状に、同研究会の開発した「りんご剪定枝和紙」が使用されることになった。青森県で開催する国体の表彰状に県産の和紙が使用されるのは今回が初めて。りんご剪定枝という青森ならではの素材を使用しているほか、和紙の作製や商品企画を手がける青森市の成田雅美氏の協力により紙漉きが行われ、弘前市の印刷会社「有限会社アサヒ印刷」が印刷を担当。「オール青森」の表彰状となっている。  12月16日には、廣瀬准教授らが八戸市の熊谷雄一市長を表敬訪問。表彰状を市長に披露し、完成を報告した。  「りんご剪定枝和紙」を使った表彰状は、スケート競技会の男女総合、女子総合、アイスホッケー競技会総合の3種目の1位~8位に授与される。 ◆オール青森の制作メンバー 協力内容 【りんご/さくら和紙研究会、弘前大学】 ・りんご剪定枝の収集 ・チップ化 ・弘前産のトロロアオイ栽培(教育学部・栽培研究室(勝川 健三 教授)) ・紙の評価(教育学部・木材加工研究室(廣瀬 孝 准教授)) ・紙漉き(planning & products 乙 成田 雅美) ・紙漉き補助(教育学部4年・木材加工研究室所属 八島 光勇) ・全体企画調整(研究・イノベーション推進機構 山科 則之 URA) 【三菱製紙株式会社八戸工場】 ・りんご剪定枝のパルプ化の無償協力 ・青森県・岩手県産の針葉樹パルプの無償提供 【有限会社アサヒ印刷(りんご/さくら和紙研究会メンバー)】 ・表彰状印刷 ●ひろさき産学官連携フォーラム「りんご/さくら和紙研究会」  https://hirosaki-forum.jp/study/washi/  ▼本件に関する問い合わせ先 弘前大学 研究・イノベーション推進機構(りんご/さくら和紙研究会) 住所:青森県弘前市文京町3番地 TEL:0172-39-3703 メール:yamashina@hirosaki-u.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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