<NTT DATA INTELLINK SUMMIT 2022 講演レポート>【事例講演】言語を理解するAIがビジネスを変える

NTTデータ先端技術株式会社

~高度自然言語処理ソリューションINTELLILINKバックオフィスNLPの適用事例~

 NTTデータ先端技術は、2022年12月6日に初の自社主催となるビジネスカンファレンス「NTT DATA INTELLILINK SUMMIT 2022」をオンライン開催しました。本カンファレンスでは、NTTデータ東北から相場映希 氏と塩川亮 氏、NTTデータ先端技術からソフトウェアソリューション事業本部 AIソリューション担当 城塚音也と中林篤史が登壇し、「言語を理解するAIがビジネスを変える~高度自然言語処理ソリューションINTELLILINKバックオフィスNLPの適用事例~」をテーマに講演しました。

応用範囲の拡大が進む言語理解AI
 冒頭、NTTデータ先端技術 中林篤史によるプレゼンテーションでは、人間が日常的に使っている言葉の意味をコンピュータに理解させる言語理解AIの進化について触れ、検索・分類・抽出・生成といった応用範囲の拡大や、2017年にGoogleが発表したTransformerベースの汎用言語モデル「BERT」や「GPT-2」などの登場を挙げました。こうした技術革新が進むなか、NTTデータ先端技術では、バックオフィス業務の自動化・効率化に向けた先進自然言語処理ソリューション「INTELLILINK バックオフィスNLP」を開発・提供しており、企業のDX化を支援しています。

 

要介護認定の処理業務にAI活用
 続いて登壇したNTTデータ東北 相場映希 氏からは、NTTデータ東北が提供する要介護認定支援AIサービス「Aitice」を活用した福島県郡山市の事例が紹介されました。福島県郡山市では、介護サービスの必要度を客観的に判断する要介護認定において、処理業務の負担軽減が課題となっていましたが、「Aitice」の導入により、調査票の確認作業をAIが担うことで大幅な効率化を実現しました。調査票にある特記事項の内容理解には「INTELLILINK バックオフィスNLP」も活用されており、要介護認定におけるAI活用としては全国初の試みとなりました。

 

新聞記事本文から高精度な「見出し」を自動生成
 続いて登壇したNTTデータ東北 塩川亮 氏からは、AIを活用して新聞記事の見出しを自動生成する河北新報社との実証実験について紹介されました。過去の新聞記事6万件を学習したAIモデルを活用した取り組みで、事件・政治などの硬派記事においては比較的良好な精度で見出しを生成することに成功し、現場記者からも一定の評価を得ました。残念ながら実業務への適応には至りませんでしたが、様々な文字数への要約が可能となれば活用の幅も広がることから今後の展開が期待されます。

 

言語理解AIは業務効率化から新たな価値創造へ
 最後に登壇したNTTデータ先端技術 城塚音也からは、言語理解AIの最新動向とビジネス活用の方向性について紹介されました。今年、Googleから発表された言語理解AIの「PaLM」は、「説明文を読んで最も適したことわざを選ぶ」「文章にジェンダーバイアスがないか判定する」「社会的文脈の知識が必要なダークなジョークの意図を理解する」といった想像力や社会性などが求められるタスクまで遂行します。言語理解AIは、これまでの業務効率化から、今後、新たな価値創造の方向に活用が進んでいくことが考えられ、これに合わせて、生成系AIやマルチモーダルAIへの対応など「INTELLILINK バックオフィスNLP」を強化していくと述べました。

 

 
<アーカイブ配信>
・言語を理解するAIがビジネスを変える~高度自然言語処理ソリューションINTELLILINKバックオフィスNLPの適用事例~
https://www.youtube.com/watch?v=eF0nd0M64R8

NTTデータ先端技術について
NTTデータ先端技術は、NTTデータグループの技術面を支える中核会社として1999年に設立されました。基盤・ソフトウェア・セキュリティの3本柱のソリューション事業を通じて、お客様に価値を提供することを目指しています。NTTデータ先端技術に関する詳細な情報については、https://www.intellilink.co.jp/ をご覧ください。

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