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昭和大学(東京都品川区、学長:久光正)と株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、病棟薬剤師の患者応対スキル向上を目的とした「臨床薬剤師教育VR」を共同開発しました。なお、薬学部でVR教材を独自に製作していくのは“日本初の試み”となります。
近年、正確性とスピードを備えた調剤機器の導入拡大に伴い、より高度な薬に関する知識や専門性を活用した、患者さんとのコミュニケーション能力が求められるなど、薬剤師の担う役割が急激に変化しています。
それにいち早く適応した病棟薬剤師に求められる入院患者応対スキルを卒前教育で実践するため、今回共同開発したVR教材では、患者さんの入院から退院までの流れに沿った臨床シナリオにて、役割の変化に応じた患者さんとのコミュニケーション能力を様々なシチュエーションにより、主体的に学習することができます。
今回、昭和大学薬学部では「臨床薬剤師教育VR」シリーズの第1弾として、「入院患者への初回面談及び持参薬確認」のVR教材を開発(独自に製作)し、臨床シミュレーション教育(シチュエーション・ベースド・トレーニング)に導入する形で、薬学部4年生(197名)への教育実践に活用しました。今後、続編製作とともに、VR教材の教育効果を実証していく予定です。また、開発したVR教材はジョリーグッドが提供する医療福祉VR総合プラットフォーム「JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)」にて公開いたします。これにより、JOLLYGOOD+会員なら全国どこの医療機関でも活用できるようになります。
※本取り組みは、昭和大学薬学部が文部科学省の令和3年度補正予算事業「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業」に採択された事業の一環としての取り組みです。
■臨床薬剤師教育VR 概要
今回共同開発した「臨床薬剤師教育VR」シリーズは、既存の臨床シミュレーション教育プログラム(シチュエーション・ベースド・トレーニング)に、臨場感のあるVR教材を導入することで、薬剤師の実践的な臨床能力のさらなる養成を狙いとしたものです。今回、その第1弾として、「入院患者への初回面談及び持参薬確認」の2種類のVR教材を製作しました。今後、入院患者の退院までの流れに沿った「薬効評価や副作用モニタリング」「医療スタッフへの情報提供」等のVR教材を製作する予定です。なお、本VR教材は、2022年12月1日(木)に行われる、第96回 日本薬理学会年会/第43回 日本臨床薬理学会学術総会の共催セミナーにて紹介いたします。
<コンテンツ内容>
・臨床薬剤師教育VR「入院患者への初回面談」
(肺がん疑いで入院された患者さんに対する担当薬剤師の初回面談のVR動画です。)
・臨床薬剤師教育VR「入院患者への持参薬確認」
(肺がん疑いで入院された患者さんに対する担当薬剤師の持参薬確認のVR動画です。)
<セミナー概要>
学会名:【日本薬理学会 第96回 日本薬理学会将来構想委員会委員主催セミナー】
セミナーテーマ:「デジタル化社会における新しい研究・教育スタイルの推進」
日時:2022年12月1日(木)12:15〜13:15
場所:パシフィコ横浜 第5会場 413号室(60席)
■昭和大学 薬学部 薬学教育学講座 亀井大輔 准教授コメント
昭和大学薬学部では臨床薬剤師育成プログラムが確立されており、日々、教育プログラムの質的向上を図っています。今回、私達は、この教育プログラムに、VRや映像等の最新技術を導入し、薬学生が臨床での患者応対や薬物療法の評価等のリアリティを追体験することを通して、薬剤師の実践的な臨床能力を養成することを目的とした「臨床薬剤師教育VR」シリーズの開発を行いました。
本VR教材では、VR技術の特徴を活かして、患者状態を把握するために重要な「患者の表情、仕草、身体の様子、そして病室のベッド周りの状態等」の実践的な非言語情報の収集も学修できる利点があります。今後、VR技術を活用した教育設計は、シンプルな技能修得の目的だけでなく、患者応対スキルの修得や教育成果の評価にも応用できると考えています。
■昭和大学について (
https://www.showa-u.ac.jp/ )
学校法人昭和大学は、医・歯・薬・保健医療の4学部を擁する「医系総合大学」である昭和大学をはじめ、大学院、専攻科、看護専門学校を設置するともに、8つの附属病院とクリニックを開設し、「教育」「研究」「診療」の3 分野を通して社会の文化と公共の福祉、そして人材の育成に貢献しています。
■JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)について (
https://jollygoodplus.com/about/nurse/ )
JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)は、医療施設に高精細360度カメラとサーバーを常設してあらゆる症例を簡単にセルフで高精度VR化することができ、さらに様々な医療機関でセルフ制作された医療VRコンテンツを活用して臨床学習が何度でもできる総合プラットフォームです。
本サービスは、臨床実習ツールとして医科大学をはじめとする教育機関や研究センターへの導入の他、医療機器メーカーの安全教育など、全国各地の医療機関で豊富な導入実績を誇っています。
導入・問い合わせはこちら:
https://jollygoodplus.com/about/contact/
▼本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
株式会社ジョリーグッド 広報担当 落合、萩原
TEL:050-5477-7697
E-mail: press@jollygood.co.jp
昭和大学 薬学部
薬学教育学講座 教育実践学部門 准教授 亀井 大輔
TEL : 03-3784-8773(研究室)
E-mail: daikame@pharm.showa-u.ac.jp
▼本件リリース元
学校法人 昭和大学 総務部 総務課 大学広報係
TEL:03-3784-8059
E-mail: press@ofc.showa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/