リコー、慶應義塾大学と「“はたらく”に歓びを」の実現に関する共同研究を開始

株式会社リコー

~創造的に仕事を行うためのデザイン思考・アジャイル実践の方法論開発を目指す~

株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則、以下、リコー)は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDM)白坂成功教授と「“はたらく”に歓びを」の実現に関する共同研究を始めました。
リコーは創業100年を迎える2036年に向けて、「“はたらく”に歓びを」というビジョンを掲げています。業務の効率化や生産性向上を超え、はたらく人が人ならではの創造力を発揮することで、充足感や達成感、自己実現の実感につながる、“はたらく”の変革をお届けすることが使命であると考えます。今回の慶應SDMとの共同研究は、その実現に向けた取り組みの一つとなるものです。
「はたらく歓び」は、仕事の生産性や効率の追求にとどまらず、社員が創造的に仕事を行い、組織がそれを支援・促進しながら戦略に取り入れる柔軟なマネジメントを行うことによって実現できると考えます。本研究は、そのような「はたらく歓び」が発揮された状態を探索する実証的研究、および、その実践手法としてデザイン思考とアジャイルをより効果的・効率的に運用するための方法論開発を行います。慶應SDMが保有する心理的安全性の構築や組織学習に関する学術的知見と、リコーが社内で展開しているデザイン思考・アジャイル実践の経験的知見とを組み合わせ、人材育成、および組織変革・組織風土づくりを行うための実証的研究や方法論開発を重層的に進めていきます。
厚生労働省の調査*によると、「働きがい」がある会社では、従業員の仕事に対する意欲が高く、会社の業績も高い傾向にあることが明らかになっています。本研究と実践によって変化するリコーの働き方は、日本のデジタル・トランスフォーメーションのモデルケースになりうるとともに、多くの働く人にとって示唆に富むものになるだろうと予測しています。それは、すべての人の人生を輝かせる働き方、人を大切に、互いを生かす社会に向けた具体的な取り組み方の獲得につながるものです。本研究の成果をリコーの将来のサービスに活かし、世界中の働く人に「はたらく歓び」を届け、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会への貢献を目指します。
* 厚生労働省「働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書」(平成26年5月)より


【研究概要】
研究期間:
2022年10月1日から2023年3月31日(6か月間)
研究体制:
リコーは不確実性の高い課題に対処できる組織力の強化を目的として、デザイン思考とアジャイルの浸透を推進する組織「リコーを芯からアジャイルにするタスクフォース」を2022年9月に新設しました。同タスクフォースが主体となり、慶應SDM白坂成功教授の研究室と共同で研究を行います。
研究内容と今後の展望:
本研究では「はたらく歓び」を捉える指標や、組織のアジリティ(組織へのアジャイルの浸透の度合い)を評価する指標の開発、および、実践的方法論の体系化等を構想しています。
開発したそれらの指標や体系化した方法論は、リコー社内の実際の組織運営に取り入れます。また、2022年4月に開校したリコーグループ社員向けの学びのプラットフォーム「リコーデジタルアカデミー」のカリキュラムや研修コンテンツにも実装し、社員が自律的に学ぶことで、「はたらく歓び」の実現を目指します。リコーと慶應SDMは、今回の研究期間の後も継続して連携し、“はたらく”の変革を追求してまいります。
 

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