ソニー教育財団 「ソニー幼児教育支援プログラム」 全国155園の幼稚園・保育所・認定こども園より選ばれた最優秀園 「最優秀園実践発表会」 開催
子どもがわくわくする環境の工夫と保育者の同僚性を学び合う公開保育の ライブ中継あり ・ 参加費無料
公益財団法人 ソニー教育財団(会長 盛田昌夫)は、2021年度に「ソニー幼児教育支援プログラム」の保育実践論文で、全国155の園より「最優秀園」に選ばれた、社会福祉法人さがみ愛育会 幼保連携型認定こども園 愛の園ふちのべこども園(神奈川県、園長:松岡 裕氏)の取り組みをご紹介する「最優秀園実践発表会」を開催いたします。園での公開保育の様子をライブ中継しながら、園会場およびZoom配信の双方にて、園・保育者のさまざまな工夫をみなさまにご覧いただきます。
愛の園ふちのべこども園では、池づくりなどの環境の工夫を通じて、子どもたちが生き物と出会い、興味関心から探求心へと変容する姿を丁寧に研究されました。「語ら場」や「腹を割って話す会」など保育者同士が同僚性を高め、日常の保育や子どもについてだけでなく、気軽にコミュニケーションできるユニークな場を自発的に設けていることも大きな特徴です。
記念講演には保育実践論文の審査委員長でもあり、脳科学者でもある小泉英明氏が登壇し、人としての土台が作られる乳幼児期にこそ大切にしたい「科学する心」とは何か、子どもが「わくわく」するときに脳科学的にはどのようなことが起こっているかなどについてお話いただく予定です。
※ソニー教育財団が考える科学する心とは(「科学する心」の7つの視点)
https://www.sony-ef.or.jp/kagakukokoronet/pdf/kagakusurukokoro.pdf
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最優秀園実践発表会(公開保育・研究発表・記念講演) 開催概要
社会福祉法人さがみ愛育会 幼保連携型認定こども園 愛の園ふちのべこども園(神奈川県)
研究テーマ: 「自然が与えてくれる感動をもっと身近に」~語り合う中で繋がり、広がる世界~
開催日時: 2022年11月19日(土) 9:15~12:45
9:15~開会式・研究発表・公開保育 10:35~指導講評 11:35~記念講演予定
形態: 園での開催(お申込み先着30名まで)および Zoomオンライン配信
記念講演: 小泉 英明 氏 日立製作所 名誉フェロー・脳科学者
東京大学先端科学技術研究センター 先端研フェロー/ボードメンバー
演題: 「科学する心を育む-脳科学から見た「わくわくする心」とその重要性-」
講評: 渡邉 英則 氏 学校法人渡辺学園 理事長 港北幼稚園 園長
参加費: 無料
申込方法:「2次案内(下記URL)」をご覧いただくか、直接園にお問い合わせください
https://www.sony-ef.or.jp/workshop/pdf/pre_20221119_fuchinobe_2nd.pdf
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「ソニー幼児教育支援プログラム」 2021年度 最優秀園 論文
幼保連携型認定こども園 愛の園ふちのべこども園(神奈川県)
論文テーマ: 「自然が与えてくれる感動をもっと身近に」~語り合う中で繋がり、広がる世界~
論文 全文: https://www.sony-ef.or.jp/program/result/pdf/2021_pre_fuchinobe.pdf
【審査委員による講評(抜粋)】
池づくりにより、子どもたちが生き物と触れ合い、豊かな感性が磨かれていくことが実感できる事例です。子どもたちが継続的に興味の対象に関わり創造的に学びを深めながら、動物の立場にたって思いやり、生命の原点に立ち、考える教育を試みている様子がみてとれます。ザリガニへの興味関心から、子どもの好奇心や探究が変容するプロセスは大変に興味深く、異年齢の関わりを通して、それぞれが、出会いの中で疑問や死に向き合うなど、ザリガニを科学的に問うだけではなく、共感的に寄り添う姿も育まれていました。
保育者自身が、子どもの何気ない行動を価値ある場面として捉え、主体的にその意図を探すことになり、これら、子どもと保育者の往還的な学びの積み重ねが、子どもの探究の深まりや豊かな感性へ繋がり、保育者自身も主体性、想像性をもった実践へと展開されていました。わずか数年で、園全体の主題に対する捉え方を大きく変え、園独自の語り合いから生まれた文化を醸成し、保育や環境の創意工夫に繋がったことは、多くの園の参考になることもあわせ、高く評価されました。
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■ソニー幼児教育支援プログラムとは
ソニー教育財団が2002年に、新しい時代の幼児教育への支援事業として開始したプログラムです。専門家と共に検討を行い、子どもたちの豊かな感性と創造性の芽生えを育むことを目指して提唱した「科学する心を育てる」保育は、子どもたちの認知能力と非認知能力を育む活動としても、多くの幼児教育・保育に携わる方々から賛同を得ています。
本プログラムの中核を成す「科学する心を育てる」を主題にとした保育実践論文には、子どもの姿を中心にした独自性のある保育実践と今後の方向性をまとめた論文が全国から数多く寄せられています。入選園のすぐれた実践事例は、「最優秀園実践発表会」や『実践事例集』(冊子)を通じて広く保育関係者のみなさまに紹介する他、1000件近い実践事例を無料でどなたでも閲覧できる「保育のヒント」データベース公開や、800名を超える保育者がつながる「乳幼児のための科学する心」ネットワーク組織の運営など、「科学する心」で保育の質を深め、学び合う環境を用意しています。
ソニー幼児教育支援プログラム: https://www.sony-ef.or.jp/sef/program/preschool.html
幼児教育 保育実践事例サイト: https://www.sony-ef.or.jp/sef/preschool/
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■ソニー教育財団について
ソニー創業者 井深大
ソニーの創業者である井深 大は、戦後間もない日本において、科学技術の振興こそが国の発展に繋がると考え、次世代を担う子どもたちへの理科教育に多大な関心を抱いていました。日本初のトランジスタラジオを発売し、会社経営が軌道に乗り始めたのを機に、1959 年「ソニー小学校理科教育振興資金」の贈呈を始めました。ソニーの教育助成活動の始まりです。この事業を継続的に発展させるため、1972年に「財団法人 ソニー教育振興財団」を設立しました。その後、井深大の理念を引き継いだ教育助成活動は対象を中学校にも拡げ、子どもたちの感性・創造性・主体性の育成を目指した「ソニー子ども科学教育プログラム」へと発展。60年以上もの間、創造的で先進的な取り組みを行う全国の学校、先生方を支援してきました。
一方で、井深 大の関心は幼児教育にも広がり、1969年に「財団法人 幼児開発協会」を設立しました。幼児期の豊かな感性と創造性の育成を目指し、2002年から幼稚園・保育所・認定こども園を対象にした「ソニー幼児教育支援プログラム」を開始しました。2011年に「公益財団法人 ソニー教育財団」となり、幼児期から中学生までの「科学する心」を育むこと、「科学が好きな子ども」を育てることを柱にした教育助成を行っています。