関東VS関西、視聴傾向を比較! テレビ番組、CMの注視のされ方に違いはあるのか?
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、関東と関西で、テレビ番組、CMの注視のされ方に違いはあるのかを分析しました。
TVISIONでは、2021年10月より関西地域でも調査パネルの運用を開始しました。本リリースでは関東と関西における注視データによるテレビの見られ方の違いを番組、CMに分けて検証した結果を発表致します。
■注視されている番組ジャンルは関東と関西で違うのか? 番組ジャンル別注目度比較
テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合を示すTVISION独自の指標「注目度」を使って、番組ジャンル別での関東と関西の見られ方の違いを分析しました。
関西で一番よく見られたジャンルは「ドラマ」でした。これは、関東の「ドラマ」の注目度より高いという結果でした。続いて、「音楽」「アニメ・特撮」も、関東より関西の方が、注目されていました。また「バラエティ」は、お笑い好きという関西のイメージにも関わらず、関西より関東のほうが注目度が高くなっていました。
関西では、具体的にどの番組がよく見られたのかをランキングで確認してみました。
番組ジャンル別注目度比較で、「ドラマ」の人気が高かった事を裏付けるように、関西の番組ランキングでも、「ドラマ」ジャンルが10番組ランクインしていました(上記表の青色網掛け部分)。本リリースでは割愛していますが、同時期の関東の番組ランキングでは、「ドラマ」ジャンルが7番組しかランクインしていなかったので、関西の方が「ドラマ」がよく注視されているといえます。
■関西ではお笑い芸人起用のCMの注視が高い?CMクリエイティブランキング比較
最後にCMの見られ方についても、関東と関西の比較をしました。2022年4月4日から2022年7月3日に放送された500GRP以上の15秒、または30秒のよく見られたCMランキングを作成し、関東、関西の比較をしました(次項の表を参照)。本ランキングに使われている「クリエイティブスコア(Cスコア)」は、クリエイティブを注視で評価するためのTVISION独自の指標です。Cスコアを活用することで、放送された枠の影響を取り除き、個々のクリエイティブが持つ注視を獲得するパワーを評価することができます。
ランキングを見ると、アイフルやKDDIなどのシリーズもので知名度の高いCMが、関東、関西どちらのランキングでも上位にランクインしていました。また、関西で10位に入ったくら寿司「旬の極み とろといくらフェア」篇のCMに注目すると、関東と関西の見られ方に興味深い対比が見られました。このCMは、関東では47位(Cスコア:107)と高水準ではあるものの、関西ほどの注視を獲得するには至りませんでした。また、このCMの1秒ごとの注視のされ方を関東と関西で比較すると、関東では握りのアップを中心に注目が高まっていた一方、関西ではダウンタウンの松本人志さんの登場に注目が集まりました。同じCMでも関東と関西で注目されるシーンが違うことが分かりました。
今回は番組のジャンル、番組放送回やCM素材の関東関西比較を行いましたが、集計粒度や期間、対象セグメントを変更しての分析も可能です。ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
また、本リリースの元となるレポートは下記よりご覧いただけます。
URL:https://telescope.tvisioninsights.co.jp/collection-tips/whitepaper/12630/
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というTVISION独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。