視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第23回「狩りと獲物」
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
6月12日に放送された第23回「狩りと獲物」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第23回は、巻狩りという盛大なイベントの裏で動く、曽我兄弟の謀反の行方が描かれた回でした。
嫡男・万寿(金子大地さん)の披露目の場とするため、御家人を集めて富士の裾野で巻狩りを行うことを決めた源頼朝(大泉洋さん)。工藤祐経(坪倉由幸さん)が賞賛する中、頼朝を憎む曽我十郎(田邊和也さん)・五郎(田中俊介さん)兄弟らが謀反を計画。梶原景時(中村獅童さん)から企みを知らされた義時(小栗旬さん)は、急ぎ五郎の烏帽子親である父・北条時政(坂東彌十郎さん)のもとへと向かいます。不穏な気配が漂う巻狩りには、義時の愛息・金剛(坂口健太郎さん)も・・・というストーリーでした。
ツイッターでは、「#鎌倉殿の13人」がオンエア中から8週連続の世界1位になりました。先週に引き続き「曽我兄弟」もトレンド入りしました。また、今回初登場となった「坂口健太郎」、のちの2代将軍・源頼家となる「万寿さま」もランクインしました。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時25分で、注目度は77.6%でした。曽我兄弟の兵と重忠(中川大志さん)の兵が戦っている隙を見て、頼朝の屋敷に五郎が入り込むシーンから注目が高まりました。寝所で寝ている頼朝を見つけて五郎が切りかかり、外へ逃げた頼朝の背中を刺します。そこからシーンが変わり、時政が義時らに「頼朝がやられたようだ」と伝えます。時政が「世の中がひっくり返るぞ」と言うと義時は金剛を連れて、時政は時連(瀬戸康史さん)を連れて動き出しました。頼朝と思われる人物が刺されるシーンは、大きな音の効果もあり目を惹いたと考えられます。
注目度が二番目に高かったシーンは20時 6分で、注目度は75.9%でした。初めての巻狩りでなかなか獲物を仕留められない万寿について、義村(山本耕史さん)と義時が話をしていると、立派な鹿を仕留めた金剛が、“成長著しい金剛”のテロップとともに登場します。その後、頼朝の館のシーンの途中までが注目されました。ツイッターでも初登場が話題になった坂口健太郎さん登場シーンに、視線が集まりました。
注目度が低かったシーンは冒頭20時 1分から 3分にかけてでした。義時が時政と二人で曽我兄弟の話をしているシーンでした。時政はただの敵討ちだと話しますが、義時は「敵討ちは見せかけで、頼朝への謀反を企んでいる。時政は利用されているのだ」と話します。その後20時 2分からオープニングが始まり、タイトル表示あたりまで注目度が低い結果となりました。
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。