運送業界でよく見られたCMクリエイティブランキングを発表 3位2位は佐川急便、1位は・・・!?
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2021年1月以降に出稿を開始した運送業界のテレビCMが、500GRP時点でどのくらい見られていたのかというCMクリエイティブランキングを発表しました。
新型コロナの影響によるステイホームやリモートワークなど、生活の変化によって急速に利用者が増加した運送業界。より身近な存在になる一方で、人手不足等の問題も抱えています。
そのような運送業界のテレビCMは、視聴者にどのようにみられていたのでしょうか。テレビCMのクリエイティブを評価する指標「クリエイティブスコア(Cスコア)」で、500GRP時点のCMクリエイティブランキングを作成しました。
運送業界のCMクリエイティブランキング
1位は、ヤマト運輸の『ヤマト運輸「いつでも買える日常へ」篇』でした。
「在庫という概念をなくす」というヤマト運輸が目指す「次の運び方」を紹介したCMです。購入だけでなく販売も身近になった様子と、それを支えるデマンドチェーンを音楽、ナレーションとともに表現しています。ノンタレントながら高いCスコアを獲得しました。
2位は、佐川急便の『佐川急便「和風弁当箱」篇』でした。
海外向け通販をワンストップでサポートする「GOAL®」のソリューションを紹介するCMです。海外ネット通販対応の課題提起から、特徴的な演出の切り替えとともに戸田恵梨香さんが登場し、同ソリューションによる解決方法を紹介します。大胆な場面の切り替えと、戸田恵梨香さんの伝える明確なメッセージで視聴者の注視を獲得しました。
3位は、佐川急便の『佐川急便「江戸切子」篇』でした。
2位と同様、海外向け通販をサポートする「GOAL®」のソリューションを紹介するCMです。海外への販路拡大を模索する中で、何から手を付けてよいのか分からず途方に暮れるお客さまに対し、集荷からラストワンマイルの配送までサポートできることを、戸田恵梨香さんが「GOAL®」のメンバーの一員として伝えています。
今回、対象となったCMのうち上位17位までがCスコアの平均値の100を越えており、業界全体としてCMがよく見られたといえます。
1位の『ヤマト運輸「いつでも買える日常へ」篇』を分析
1位になった、『ヤマト運輸「いつでも買える日常へ」篇』のCMについて、視聴者がCMのどの場面で注目したのか、1秒ごとの折れ線グラフをみてみます。
グラフより、音楽とナレーションが始まる冒頭部分をピークに、その後注視は下降傾向ですが、最低値でも全CMのCスコアの平均値(100)を越える結果でした。15,16秒目ごろに向けての画面の暗い物流センターやトラックのシーンでは注視が離れていましたが、18秒目「お客様の期待に応えるデマンドチェーン」のナレーションからBGMの変化とともに風景が明るくなり注視を獲得、利用者の笑顔のアップなどで注視を維持させました。その結果、24-26秒目のメッセージ「未来より先に動け。」を伝えるシーンで再度注視を獲得していました。
クリエイティブスコア(Cスコア) 概要
クリエイティブスコア(Cスコア)は、CMクリエイティブを評価する指標です。 例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された番組の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できます。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を
搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。